連日のように…テレビの刑事ドラマのような事件が起こり…
心がマヒしまいそうな毎日ですが…
つい最近の出来事が、遠い昔のようになってしまいがちの心を (なんとか)これでは、
いけない、と思わせてくれる記事がありました。
人間としての大切な心を戻さないと、、
東京新聞の23日今日の記事から、ご紹介します。
「遺族の苦しみに目を」
香山 リカ(精神科医)
長崎県佐世保市で、女子高校生が同級生に殺害されるという痛ましい事件が起きた。
加害側の女子生徒の家族背景や性格などについて、いろいろな情報が報道され、
専門家が分析を加えている。
加害生徒の心理については、私もいずれじっくり考えてみたい。
ただここで忘れてはいけないのは、被害女子生徒の遺族のことだ。
病気でも災害でもなく、同級生の友人に突然、命を絶たれてしまった少女。
しかも、これまで伝えられている範囲では、ふたりの間に決定的なトラブル
はなかったというのだ。遺族にしてみれば、理不尽そのものの悲劇だ。
家族が犯罪の犠牲になると、当然のことながら遺族は心に大きな傷を負う。
残された家族の関係も変化する場合がある。
世間からの目にも耐えられない。私も、悲しみに加え、さまざまなストレスが
押し寄せて心を病んでしまった犯罪被害者遺族のケアにあたったことがあるが、
その苦しみの大きさには専門家である私も驚くほどであった。
いま誰が、被害にあった高校生の家族を支えているのだろう。
専門家が必要なケアを行える環境にあるのだろうか。
今後、同じ経験をした人たちがつくる自助グループなどに入れるとよいのだが…。
もちろん、犯罪以外にも人生には理不尽なことがいっぱいある。
私たちはそれに耐えながら、なんとか毎日を送っている。
でも、被害者の家族が感じているむなしさ、やり場のない怒りは通常の範囲を
大きく超えているに違いない。
私たちとしては、そんなつらさを味わっている人たちがいま同じ社会にいるんだ、
ということを忘れないようにすること以外、何もできないが、それだけでも
無意味ではないはずと信じたい。
当たり前の日常、当たり前の幸せ、普通のことが、普通ではない、、ということを
忘れないで、頑張りたいと思いました。。
『変形性股関節症に負けないでね!』