天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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怒涛の譜(第8局)力戦をかわす

2006-05-20 20:43:50 | 囲碁

※加藤正夫精局集「怒涛の譜」より譜の内容、コメントを順次記載していきます。

■第23期本因坊戦三次予選/S42(1967)/06/29
■黒 加藤正夫 四段 : 白 榊原章二 八段 (4目半コミ出し)
■結果:黒番:加藤、254手完 黒6目半勝ち
■三次予選にワク抜けしての第1局。
 榊原は大正15年生まれ。名人、本因坊リーグ通算4期の実績を持ち、屈指の力戦家。門下に片岡聡、大垣雄作らがいる。
■新聞解説
・力戦でなる榊原を相手に、終始堅実に打ち進め、悪手らしい悪手のないまま押し切った。
・白の追い込みがきかなかったのは、全体的に黒が厚かったからだろう。
・「黒番は一流棋士に対しても遜色のないことが実証された。加藤の白番の碁を一局見たいものである」
 と新聞観戦記。当時の本因坊戦のコミは4目半、4目半では黒が打ちやすいとの見方が広がりつつあったようである。
■コメント
・榊原プロは平成11年に引退していますが、現在も囲碁教室などで指導しているようです。
・テレビの囲碁番組でよく解説をしていました。アマにも分かり易く、ソフトな語り口で親しみがありました。

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