「週間碁」誌上に、24回にわたり連載された「女流列伝」が終わりました。著者は福井正明九段。
---最終回の結びより---
幕末から明治にかけて活躍した林佐野。佐野の弟子で明治から昭和の女流碁界を引っぱった喜多文子。そして喜多の弟子が杉内寿子。百数十年以上にわたってこの三人がいたからこそ、今日の女流碁界の繁栄があるのでしょう。
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本シリーズで登場した20人ほどの女流棋士のうち、私が雑誌などで記憶に残っているのは、後半の伊藤友恵あたりからでしょうか。
以下、大山寿子、白鳥澄子、鈴木津奈、小林禮子、そして杉内寿子でしめています。
以前は女性の立場も現在と比べ難しい中、ここに登場した女流棋士の気概は並みの男性棋士を凌ぐものがありますね。
現在の女流碁界は棋士・棋戦も増え百花繚乱といった様相ですが、後世に名を残すのは誰でしょうか。