天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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2010年記憶に残る囲碁情報

2010-12-30 21:18:27 | プロ棋士

年末になるとTVは総集編のオンパレードです。
制作側はコストもかからず願ったりでしょうが、視聴率は期待できないでしょうね。
今年の囲碁界はどうだったでしょうか。個人的に記憶に残るものを挙げてみます。

・関西勢の活躍
7大タイトル戦で関西棋院の坂井・碁聖、結城・天元が誕生。日本棋院/関西総本部の井山・名人は防衛。
一時は関西棋院の存在すら疑問視する風潮もみられましたが、この快挙に組織のあり方を見直しました。全国組織の日本棋院に比べ、関西限定の組織が発奮したのにはそれなりの理由がありそうですね。

・国際棋戦、日本勢の退潮続く
アジア大会は男子団体の銅メダル一つ。その他の国際棋戦もあまりニュースになっていないように見えます。
勝敗の結果からみれば中・韓に一周遅れの日本勢ですが、囲碁人口など国民の関心度の低さもあるでしょう。
文化色の残る日本の囲碁観に対し、中韓の頭脳スポーツ意識とのズレも課題だと思います。
それでも日本的な良さは残してほしいものです。

・昭和の大棋士、坂田師逝く
昨年の藤沢秀行師に続き、昭和の大棋士が世を去りました。坂田・藤沢は「勝負師」と呼ぶにふさわしい巨人だったと思います。
「坂田は遠くなりにけり、昭和も遠くなりにけり」といったところでしょうか。

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