第37期棋聖戦七番勝負第5局が2月27日、28日に静岡県熱海市で行われた。結果は白番の井山本因坊が張棋聖に中押し勝ちをおさめ、シリーズ3勝目をあげてタイトル奪取まであと1勝とした。第6局は3月13日(水)、14日(木)に静岡県伊豆市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山圧倒、猛攻で張栩をカド番に」「張栩、らしくない負け方?」
(週刊碁、見出しより)
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序盤で主導権を握った井山本因坊、中盤の攻め、終盤の的確な仕上げで「夢の6冠」に王手をかけました。
カド番に立たされた張棋聖、先行逃げ切りのパターンかと思われましたが、井山本因坊の攻勢に後退の一局でした。
大詰めを迎えた棋聖戦ですが、次の第6局で決着か、第7局まで持ち越すか・・・熱戦を期待しましょう。
本局のポイントに「強烈!生ノゾキ」というのがありました。筋や形では語れないパワーがあるんですね。
NHK-BSプレミアムのタイトル戦中継、最初に画面を見たとき、この司会は誰だろうと思いました。
NHK初登場の大沢麻耶さん。女流アマ選手権に優勝したこともあるそうですが、爽やかなイメージは女流強豪には見えませんね。
お姉さんは大沢奈留美・四段、姉妹で囲碁に関わる人って結構多いようです。
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第5局の対局地は静岡県熱海市「熱海後楽園ホテル」。熱海市での7番勝負は43回になるそうです。都心から適度に離れ、交通の便に恵まれているからでしょうか。
テレビ中継でホテルの背景に熱海城が映っていましたが、これは歴史的に実在した城ではなく観光施設とのこと。
国内には似たような城があるようですが、発想が美しくないですね。