「週刊碁」に連載の「つるりん式見る碁のすすめ」、四字熟語編⑫は「用意周到(よういしゅうとう)」。
つるりん(鶴山八段、林漢傑八段)が選んだのは安斎伸彰七段。
・りん:安斎七段は序盤研究の鬼だと思う。だから正直さあ、つるさんがリーグ復帰できるとは思っていなかったんだよね(本因坊戦最終予選決勝でつるは安斎七段に勝ちました)。
・つる:なんですと~!
・りん:だって、安斎先生の序盤研究ってすごいんだよ。どう打っても、安斎先生の方がいつの間にか知識が上回ってる感じがする布石になっちゃってるんだから。つるは何も考えてなかったから、あの研究包囲網を突破できたんだ。
・つる:(やれやれの顔)、そういえば、安斎くん9路盤がめちゃくちゃ強いんだよね。
・りん:そうそう。あれだけ用意周到に序盤研究する人だと、9路盤は最終盤まで研究済みかも・・・。
・つる:安斎くんすごっ! そんなすごい人に勝ったんだから、僕は自信を持って(研究しないスタイルで)打とう!
(以上、週刊碁より抜粋)
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ナルホド、天才・秀才が社会で成功するとは限らないということか・・・。
勝負事では、知識より勝負勘の方が優るケースはよくありますね。
次回は下島陽平八段に合う四字熟語を考えます。
「臨機応変(りんきおうへん)」はどうでしょう?
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