天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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NHK囲碁講座「序盤の戦い方指南」

2014-04-09 20:54:42 | テレビ番組

この4月から始まったNHK囲碁講座(日曜、12時~)は「初段への道/序盤の戦い方指南」。
講師は宮崎龍太郎六段、聞き手は戸島花さん(女優)。
対象は初段を目指す級位者ということです。

「こども囲碁教室」の参考になればと第1回を見ましたが、解説などを聞いていると大人向けという印象です。
大人と子ども、両方に適切な講座というのは難しいかも知れませんね。
子ども向けのテレビ囲碁講座があればいいのですが・・・

講師の宮崎龍太郎六段は「ドラゴン先生」と呼ぶそうです。
お姉さんは宮崎志摩子さん、プロ棋士でしたが平成23年に引退したんですね。

聞き手の戸島花さん、「新春お好み囲碁対局」にも出ていました。この番組以外にもテレビに出る機会が多いといいですね。

   ◇   ◇

囲碁講座は「囲碁フォーカス」の前半で、後半は「フォーカス・オン」という特集です。

4/6放送のフォーカス・オンは「囲碁がつないだ夫婦の絆」。故・長尾健太郎、押田華奈夫婦のエピソードでした。
難病を患い31歳で亡くなった天才数学者でアマ高段者の長尾さんと、囲碁インストラクター・押田さんのラブ・ストーリー。胸がつまりましたね。

今期から再放送(金曜、15時~)があるようです。

Sakura1

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プロ棋士ペア碁選手権2014/矢代・井山ペアが優勝

2014-04-07 22:36:46 | プロ棋戦

プロ棋士ペア碁選手権2014の決勝は3月24日に放送(囲碁将棋チャンネル)され、矢代久美子六段・井山裕太名人(六冠)ペアが向井千瑛女流本因坊・結城聡十段ペアに黒番中押し勝ちし、優勝した。矢代、井山ともにペア碁優勝は初めて。
   (朝日新聞Web版より抜粋)

「矢代・井山V、向井・結城を破り初戴冠」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

優勝した矢代・井山ペア、中盤から難解なコウ争いを制しての勝利でした。
「またしても井山か・・・」今年も囲碁界は井山中心に回りそうですね。
相方の矢代さん、王者井山の思考にうまくマッチングできたのでしょうか・・・

敗れた向井・結城ペア、井山旋風に惑わされたか・・・

    ◇   ◇

スポーツでペア(混合ダブルス)というと、テニス、卓球、バドミントンなどがあります。
新聞などの記事を見ると「卓球:水谷・石川組」のように男子・女子の順で記載されていますね。

ペア囲碁の場合「矢代・井山」「向井・結城」とレディーファーストになっています。
先進性を感じますが、どうでしょう・・・

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2013年棋戦優勝者選手権/井山が初代優勝者に!

2014-04-05 21:18:46 | プロ棋戦

2013年にタイトルを獲得した全タイトルホルダーとファン投票棋士により争う、「内閣総理大臣杯」「文部科学大臣賞」2013年棋戦優勝者選手権の決勝戦が3月22日に東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われた。
決勝戦では奇しくも第38期棋聖戦七番勝負と同じ顔合わせとなったが、井山裕太・6冠山下敬吾・九段を中押し勝ちで下し、初代優勝者に輝いた。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山初代V、山下破り『頂上』制覇」 「攻めの山下 攻め損ね」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

名人戦、棋聖戦に続き、またも井山・山下戦となった新棋戦。中盤では山下九段の優勢との評でしたが、後悔の一手で流れは井山6冠に傾いたようです。

7大タイトル戦、女流棋戦、若手棋戦、早碁棋戦などのタイトルホルダー12名+ファン投票棋士1名が参戦した新棋戦ですが、来年以降も継続されるのでしょうか・・・

ファン投票棋士は関西棋院の佐田篤史二段(18)ですが、あまり馴染みがありません。ファン投票ですから、それなりのインパクトがあったのでしょうか・・・

このところいくつかのミニ棋戦が新規に行われているようです。若手棋士にとって対局の機会が増えて結構なことだと思いますが、消耗戦にならないようにしないと・・・

    ◇   ◇

今週の「週刊碁」はタイトル戦記事が続きました。序列的には以下の順でしょうか。

・トップページの「2013年棋戦優勝者選手権戦(井山6冠優勝)」
・最終ページの「女流名人戦第三局(謝さんの7連覇)」
・真ん中ページの「十段戦第二局(結城・高尾1-1のタイ)」
・その前のページの「NHK杯決勝(結城さんの3連覇)」

どの棋戦を重点にするかムズなところですが、トップページの新棋戦はドーモという感じです。

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第52期十段戦第2局/結城十段が勝ちタイに!

2014-04-03 18:52:28 | プロ棋戦

第52期十段戦挑戦手合五番勝負の第2局が3月27日、兵庫県洲本市で行われた。結果は結城十段高尾九段に白番半目勝ちをおさめシリーズ成績を1勝1敗のタイとした。第3局は4月10日(木)に長野県大町市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「結城 半目のお返し、渾身のヨセで逆転勝利」「高尾、上手の手から・・・」
   (週刊碁より)

    ◇   ◇

1勝1敗のタイに戻した結城十段、劣勢の中盤から必死のヨセで半目勝ち。第1局の半目負けを裏返しにしたような展開でした。
優勢な碁を落とした高尾九段、ゴール直前のうっかりミスが命取りになったようです。

結城十段にとって春は多忙の季節のようです。
NHK杯で3連覇と絶好調かと思えば、名人戦リーグでは4連敗で陥落の危機。本因坊戦リーグでも4連敗後2連勝で後がありません。
連勝か連敗か、どちらかに傾くようです。気分屋なんでしょうか、ジェットコースターのような浮き沈みですね。

    ◇   ◇

今回の対局地は兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」。洲本市は淡路島の中部にあります。

囲碁棋士に淡路修三九段がいますが、淡路島とは関係ないようです。(出身は東京)
タイトル戦にも何度か登場しましたが、7大タイトルにはあと一歩でしたね。
棋風は好戦的で「ロッキー」とも呼ばれていました。
NHKの囲碁講座にも出演し、著書も何冊か出版していますね。

将棋界では淡路仁茂九段がいるようです。
あと今年1月に亡くなった女優の淡路恵子さん、波乱万丈の生涯でしたね。

百人一首
 淡路島通ふ千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ須磨の関守  源兼昌

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第26期女流名人戦第3局/謝依旻女流名人が7連覇達成!

2014-04-01 21:46:10 | プロ棋士

第26期女流名人戦挑戦手合三番勝負の第3局が3月24日、東京都千代田区「日本棋院」で行われた。結果は黒番の謝依旻女流名人加藤啓子六段に中押しで勝ちをおさめシリーズ成績2勝1敗でタイトル防衛を決めた。謝は女流名人7連覇を達成。加藤の7年ぶりの女流名人獲得は成らなかった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「謝依旻7連覇、『謝らしい』完勝譜」「加藤、序盤で苦境に」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

タイトル防衛を果たした謝さん。「自分の打ちたい手を打とう」というコメント通り、気持の出た好局だったようです。
久しぶりのタイトル戦登場の加藤さん、残念でした。第2局では粘り勝ちでしたが、棋風で謝さんとは相性がどうも・・・
これで謝さんは本シリーズ7連覇。対抗馬の向井・女流本因坊は家事、育児で忙しそう。若手の台頭が待たれますね。

    ◇   ◇

加藤さんは昭和50年代生まれ、「啓子」という名前は多くありそうです。
同世代の女流棋士名では、久美子、かおり、多栄子、奈留美、秋乃、明子、美絵子など・・・
平成生まれの女流となると、里菜、千春、夏生、志保・・・
時の流れを感じさせますね。

先日、わが家では三番目の孫が誕生。名前は順に「心結」「悠蒼」「果穏」、まるで名前当てクイズのような・・・

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