こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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市中病院の病理医の1日(臨床検査技師への朝の挨拶)・・・病理医に興味のある君へ(4/10-1)

2016年06月16日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

病理医というのは一人ではなにもできない。もちろん、それぞれの技術を習得すればなんとかなるけど、そんなことは現代の医療ではありえないこと。餅は餅屋で、それぞれの技術的プロフェッショナルの力がいる。看護師が臨床医を助けるのと同じで、病理医のことは臨床検査技師が助けてくれる。病理医が仕事をするには臨床検査技師の助けなくしてはなにもできない。だから、病理医の一日といったところで、臨床検査技師がいなくてはなにもはじまらない。
病理部門での臨床検査技師の役割は病理標本の作製、検体管理、受付、病理解剖の介助、病理検査室・機器の維持管理などなど多岐にわたる。臨床医との連絡連絡までやってくれる技師もいる。


先日、NHKのサラメシという番組で大相撲の呼び出しさんのことを放送していた。土俵造りから触れ太鼓、もちろん本場所でも忙しい。それをみていて、病理における臨床検査技師と同じだなと思った。ちなみに病理医は行司。臨床医は土俵上で病魔と闘う力士。もちろん審判員は患者さん本人だ。医者というのは土俵上で大きな顔をしているが、実際は多くのコメディカルの人の協力で仕事が達成できる。そういうわけで、病理医の一日は臨床検査技師への朝の挨拶から始まる。

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