こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

6月、鎌倉、朝の風

2016年06月04日 | 通勤・交通・旅行

都内まで座って行きたいので、いつもの朝は早い電車に乗っている。だが、土曜日は少し遅くてもガラガラなので、ちょっと遅めの電車でのんびり行ける。そのちょっとの時間差が犬の散歩にちょうどいいくらいなので、駅まで妻とナイトに送ってもらう。いつの間にか日の出が早くなっていて、6時でもすっかり日は高くなっている。黒犬のナイトには少しつらいだろうと思うのだけど、嬉しそうに尻尾を振りながらついてくる。だが、妻に言わせると、行きはいいのだけど、帰りにはずいぶんつらそうになるらしい。少しでも楽なようにと日陰を探しながら歩いてやる。


住宅街を歩いている間、風が無くて少し蒸し暑く感じていたが、鶴岡八幡宮の参道である段葛に出たとたん南風が少し強く吹いてきて途端に気持ちがよくなった。いろんな元気をもらうことができた気がする。ただ、風が少し湿気を帯びているのは、梅雨が近づいてきていることと関係なくはないだろう。。

近所の小学校で運動会があるらしく、席取りの親が長蛇の列をなしていた。父親がほとんどだと妻が指摘したので、「お母さんはお弁当を作っているんでしょ」と応えた。10年前の自分の姿を思い出してみるが、私は彼らほど熱心ではなかった。開門ぐらいに行ってもそれなりの場所は確保できたように思う。少し行くと今度は小学生が2,3人ずつ連れだってこちらの方に楽しそうに運動会の話をしながら歩いてくる。この子たちは昨日、よく眠れただろうか。今日1日、うちのあたりは子供たちの歓声に包まれることだろう。


妻とナイトに別れを告げて、鎌倉駅の改札をくぐり抜け、ホームに立つと、同じように気持ちのよい南風が吹いていた。横須賀線を待っている学生の数はいつも よりずっと少なく、背広姿の人などいない。代わりに普段の朝には見ることのない、旅行バッグを持った夫婦が数組いる。

あれこれたまっている仕事を並べてみると、夕方まで頑張っても片付きそうにない。未返信のメールもずいぶんたまっている。そんなことを含めてなんとかならないかと段取りを考えていたら、あっという間に職場に着いてしまった。

帰ってきたら、同じような風が吹いていた。

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