こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

若者を食い物にする残念な大人たちが潰す日本の未来

2018年05月11日 | 日本のこと、世界のこと

 もう、日本の将来がどうの、という気も起こらなくなってきた。テレビや新聞で連日連夜、この国のトップの人たちの生き様がこれでもかと流されている。

 こういう人たちをみて、同じように生きていったら、世の中渡っていけるのだと考える若者はどんどん増えていくに違いない。高級官僚がこの程度の国だから、外交的地位は低いままで、いつの間にか、中国に追い越され、抜き去られてしまった。制裁対象、などといっていた国からも相手にされなくなってしまった。かといって、今の政権の人たちがダメというわけではない。大野党の元幹部という人が、かつてのその政党が政策にこだわりすぎていて、そのうちに力を失った、というようなことを述懐しているのを読んだけど、野党は野党で、イデオロギーのお勉強ばかりしていたから、実際の政治をする能力がどれほどのものであったのかはわからない。ただ、政権交代がほとんどないというのは、経済の安定につながりはするが、そのために国の活力は無くなってしまった。

 日本の将来はとても暗くみえる。原因の第一はやっぱり少子高齢化だろう。

 とある日のわが家の夕食時、保育所の足りないことが子供(といっても大学生)も参加して議論となった。妻が、10年以上の経験のあるベテランの保育士でも手取りが月に15万円足らず、というようなことではさすがにやっていられないわよ、と憤慨したのがきっかけだった。その原因の一つに国や自治体はそれなりに補助金を出しているけれど、経営者は経営に熱心で、そのようなお金を人件費に回さないで、施設の拡充などに使っているという記事があったのを私が話した。

 保育所だけでなくて、森友学園、加計学園そして教育格差。どれも若者の養育、教育が食い物にされているがゆえに起こる問題だ。子供はどんどん減るのに、それを食い物にしている大人が多いから、養育、教育費がバカ高くつき、子供を持ちたくても持てない若者が増える。そして少子化はさらに進む。少子化の時代、教育産業がさらに大きくなる必要があるとはとても思えないが、そこに従事している人がいる限りはそうとばかりもいえないのだろう。

 なんとかならないか、と思うが、それはそう難しいことでもない。少なくとも政治家と役人が、分け隔てなく、嘘をつかずに誠実にそれぞれの仕事をやっていったら、随分違うと思う。若者を食いつぶす大人たちを見つけ出して、改めさせるしかこの国の将来を明るいものにする方法はない。

悪循環

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