昨日からお盆。
それなのに電車が案外混んでいるのは、帰省できずに東京に残った人が多いからか。
今日も快晴、朝から暑かった。マスクをしての呼吸が苦しい。
自分の中の黒くて重い芯のようなもののことを考えていたせいで顔つきまで悪くなっていたのか、それとも朝からしょうもないことを言う私を心配したのか、妻からLINEがはいってきた。
”笑顔でいますか?
お父さんたちとナイトが帰ってきています。
健ちゃんの優しい顔を見て安心してくれると良いわね。”
コロ健、どうやら心の中はすっかり見通されていたみたい。
義理の父は12年前、私の父はこの5月に亡くなった。昨年暮れにはフラットコーテッドレトリバーのナイトも死んでいる。妻によれば、あの世では義父と父がナイトの頭をかわるがわる撫でつつ酒を酌み交わしているらしい。義父とナイトはこの世での面識はなかったが、お互い楽しくやっているのだろう。なんと羨ましいことか、私もその宴に加わりたい。
そんな二人と一匹がお盆に帰ってきている。せっかく帰ってきてくれたのに、私のイラついた顔を見せたら、心配でお盆が明けても帰ってくれないかもしれない。
姿は見えないし、声も聞こえないけど、いると思えばそこにいる。
逝ってしまった人は、いつも心の中に生きていますよ、と教えてくれたブロ友さんのコメントを思い出す。
今年のお盆はその言葉が身に沁みる。
今日から休み、仕事のことはしばし忘れて穏やかな気持ちで過ごしたい。
コロも一緒に