こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

あんな時、こう言える人に

2020年08月29日 | 生き方について考える
Web会議、今ではいろんなアプリがあって、主催者の好みで選んでいる様だが、誰かのお膳立てで参加させてもらっている方としては誰が、何を使おうが文句は言えない。

それはしかたがないとして、昨日は午前と夜、Web会議をする予定があった。午前中はZoomで、これはうまくいったのだが、夜はWhereby(ウェアバイ)。Wherebyは初めて使うアプリだったのだが、部屋に入ったまではよかったが音が出ないと言うか聞こえない。私自身が口パクで、チャットでいろいろ連絡を取るのが精一杯。技師さんたちも帰って、病理診断科の例のコクピットから、さあのびのびとプレゼンをしようと思っていたのに、焦ってしまった。とりあえず(チャットで連絡して)発表順を変えてもらって、医局のPCで開いてみたが、やっぱりダメ。スマホで開いてみたら、大丈夫なのだが、病院のPCではダメだった。セキュリティの問題だろうか。スマホでテザリングしてみたのだが、データが大きすぎる様でやっぱりダメ。結局私のプレゼンは次回の研究会に持ち越しとなってしまった。

そんなことでバタバタしている時、医局でスマホで開いていたら大きな音がしばらく出てしまった。自分では1、2分と思ったが5分ぐらい続いてしまったかもしれない。イヤホンをつけていたらよかったのだが、それもしないでいたので、静かな医局に私の前に話してくれた先生の声が響き渡ってしまった。スピーカーを塞いでも音が漏れてしまって、それはそれで困っていたら、後ろからある先生に「静かにしてくれませんか」と注意されてしまった。全面的に私が悪いので、すぐにスマホのアプリを終わらせ、その先生にも謝った。これはこれで、納得できる。私が周りの先生に迷惑をかけたのだ。でも、ちょっと落ち込んだのは事実。Zoomでは問題なく音が出たのに、今度は出ないとは、多分私の落ち度ではない。アプリのせいで騒音を出して迷惑をかけようなどとはまったく思っていなかったのに、注意までされてしまい、普段から誰にも迷惑をかける様なことはするまいと思っている私としては面目丸潰れだし、心外以外のなにものでもない。

でも、学んだことが一つある。こういうとき、厳しい声で注意する人間ではいけない、ということ。だって、その人(この場合私)が困っているのは明白だからね。困っている人に「おいうすのろ、うるさいぞ」みたいなことを言うような人間ではダメだと気づかせてもらったのだ。困っている人がいたら、「大変そうですね、何かお手伝いしましょうか?」と聞くべきなのだ。そうすれば、困っているがわも、一呼吸おいて、「あ、うるさいですね、すぐに止めましょう」の様なことになる。さすがに、赤ちゃんが泣いているのをあやすのはできないから、この場合は、黙っているしかないが、おかしなことになっている人というのは案外たくさんいる。午前中のZoomの会議でもハウリングしておかしな声になっている先生がいたが、「どうにかしろ」という人はおらず、みんなでじっと待っていた。

困っている人がいる時、責めるのは簡単だけど、私は優しい言い方ができる人になろう、そう思わせてくれることだった。そんなことに気がついて、いや、気づかせてもらってとてもありがたかったし、嬉しかった。

お疲れ様でした

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