Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ビクトル・フェルナンデス

2010-08-29 17:24:20 | ワールドサッカー
日本代表監督の交渉相手とスポーツ紙で報じられている中で、「本命」とされているスペイン人のビクトル・フェルナンデス監督についても調べてみました。キャリアのハイライトはFCポルト時代(2003年)のトヨタカップ優勝で、前監督のモウリーニョ(現Rマドリード監督)の後を引き継いでトヨタカップを指揮しました。PK戦の末の勝利だったと記憶しています。

しかし、その指導歴を見てみると、45歳でも経歴的には若手監督といえるファンバステンとは対照的に、49歳という年齢の割にはずいぶん数多くのクラブで経験を積んでいる、ベテランともいえる監督です。

選手時代の経歴はwikiに載っていなかったので、一流選手ではなかったと思われますが、監督としては1990年から6年間指揮を執ったサラゴサでコパ・デル・レイ(スペイン国王杯[日本でいえば天皇杯に相当])で2度優勝に導き、欧州カップウィナーズ杯で優勝させた実績があります。

サラゴサはほぼ一部が定位置のチームですが、チーム状態の悪いときは降格することもあるチームで、超一流チームではありません。そんなチームに欧州のタイトルをもたらしたのはすばらしい実績だと思います。フェルナンデスは、スペインリーグをNHK-BSが放送していた90年代末から2002年にかけての時期は、セルタの監督をやっていました。

セルタはビーゴという大西洋沿いの港町のチームで、この当時はトップ下のモストボイ、左ウイングのカルピンのロシア代表コンビで欧州CL圏内を窺う戦いぶりでした。海外サッカーを見て、監督に意識が向くことは当時はなかったですが、あのときの監督かと言われればちょっとは思い出します。

ただ、フェルナンデスの場合も日本代表監督になる場合の課題はファンバステンと同じで、フェルナンデスは一度母国スペインを離れてポルトガルのFCポルトの監督になった経験こそありますが、スペイン語とポルトガル語は方言のようなもので、お互いは通じると言われています。言葉の通じない異国の経験は、これほどのベテランでも初めてなのです。

本人が「アフリカより楽」とわかってくれればいいですが、もちろん子供の教育問題のような事情はあるはずで、それが解決しなければ日本代表監督になることはないでしょう。
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消えた「真夏の夜の夢」(8/28浦和対鹿島)

2010-08-29 13:46:45 | 浦和レッズ
更新が遅くなりましたが、昨日は埼玉スタジアムまで行ってきました。スペースが比較的空いていた湘南戦とは違って、立ち上がりはさすが鹿島という内容でした。復帰したマルキーニョスを軸に、前から激しいプレスを掛け、浦和の「ボールオリエンテッド」なサッカーを逆用する、人数をサイドに集めるサッカーで高い位置でボールを奪いました。

浦和はこの鹿島のやり方の前に、ボールをキープすることができず、前半は0-0ながらかなりの劣勢でした。特にポンテのボールコントロールはうまく行かず、原口に至ってはパスミスが相次ぎ、誰か替えないと後半はうまく行かないと思っていました。

また、当ブログでは適性に疑問があると言ってきた柏木のボランチも危ない出来でした。鹿島の強烈なプレスの前に、特に細貝が前に出たときの対応が不安でした。バックパスでさばくのが手一杯で、とてもゲームメーカーらしい動きではありませんでした。

そんな不安を抱えていたら、遠い方のゴールだったので良く見えなかったのは残念ですが、鹿島のPKの判定で、マルキーニョスが蹴ることになりました。小笠原だときついがマルキーニョスならチャンスもあるかもしれないと思っていましたが、神がかり的なスーパーセーブで山岸が止め、試合の興味をつなぐことができました。埼スタが一番盛り上がった瞬間でしょう。

そんな展開を耐えていたら、次第に鹿島の動きが落ちてきて、浦和のカウンターがうまくはまるようになってきました。宇賀神の強烈なミドルがクロスバーを叩いたあたりから、「この試合、うまくいけば勝てるんじゃない?」と思えるようになりました。原口に代わって右サイドハーフに入った高橋峻希の出来も良かったです。

そんな中、これもカウンターからエジミウソンがつないで、ポンテの強烈なミドルで先制します。あとはうまく時間を使って逃げ切れというスタンドのメッセージが伝わるかのように、エジミウソンとポンテで時間稼ぎをしたり、堀之内を入れてバイタルエリアを消したりと工夫は見せました。

そんな試合だっただけに、最後FKのこぼれ球を本山に決められてしまったのは残念です。失点を防ごうと思うあまり、全員で引いてしまったのが裏目に出ました。試合後、ブーイングがあったのは主審に対してであり、あれだけ一生懸命プレーしてくれた選手にはブーイングなどできるわけがありません。内容的には良かっただけに、勝ち点1に終わったことは残念ではあります。
コメント (2)
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