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消耗戦(2007年シーズン)

2010-08-03 20:33:14 | 浦和レッズ
今の浦和が連戦の消耗が言われていますが、もっときつい消耗戦を戦った経験はわずか3年前にあったはずです。2007年シーズンのACL優勝のことですが、あの当時はアウェイの地で見事なサッカーをする浦和より、リーグ戦で疲労を抱えながら辛勝して優勝争いに踏みとどまった試合の方が印象的です。

特にきつそうだった試合はアウェイの準々決勝、全北現代戦に勝利した直後の雨の中の新潟戦(埼スタ)と、準決勝の城南一和戦のアウェイ戦を引き分けた後の大分戦(駒場)でした。当時のオジェック監督が主力選手に休養を与えず、ほぼ全試合ベストメンバーにこだわってしまったので、主力選手の疲労はスタンドから見てもわかるほどでした。

新潟戦は最後の最後まで得点が動かない苦しい試合でしたが、最後のロスタイムにポンテが決勝弾を叩き出して1-0で勝利しています。当時のゲームレポートを読み返したら、闘莉王のヘディングにかなり頼っていたようです。この試合が終わると、週1試合のペースで戦う他チームはオフの日に、韓国への移動が入り、リフレッシュする時間もない状態でした。

大分戦はもっと苦しい試合になりました。疲労している浦和のコンディションを狙おうとした大分は、左アウトサイドの鈴木慎吾を中心に、厳しいプレスで浦和を圧倒してこようとしました。当時、右アウトサイドが永井だったため、鈴木慎吾のクロスに対応が効かず、苦しい試合になりました。

最後はワシントンとポンテの約束で、「真ん中を見ないで上げていい」というワシントンの言葉通り真ん中を見ないで上げたクロスに、ワシントンの反応が追いついて2-1と辛勝することができました。しかし、この試合を見て思ったのは、たとえ隣国の韓国といえども、異国で試合をした次の試合は苦しいということで、もし準決勝で中東の相手を引いていたら優勝できなかったかもしれません。

これほどの困難を乗り越えた浦和のはずなのに、今はどうしたと檄も飛ばしたくなりますが、あの当時の主力も海外に行ったり移籍したり、残っている選手も少しずつ力が落ちてきています。あの当時の夢をもう一度実現するには、山田直輝、原口たち若い選手が主力に成長して新たな黄金時代を作るしかないのかもしれません。
コメント
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