Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

敗戦の中の光(ウィルフリード・サヌ)

2010-08-01 17:03:26 | 浦和レッズ
昨日の大宮戦は結果は敗戦でしたが、一つだけ思わず「これを見るために埼スタに来ているんだ」とつぶやいたほどのプレーはサヌ選手の長い距離のドリブルです。サヌは京都戦でJ初ゴールを決め、今乗りに乗っている選手だと思いますが、こういうタイプの選手は浦和では初めて見ます。

確かに、ボリ、エジミウソン、ネネら黒人選手が在籍したことはありますが、ボリとネネはCBで高さとパワーが武器で、エジミウソンはいいボールに反応するタイプの選手です。昔こんなプレーを見た記憶は、アトランタ五輪(1996年)当時のナイジェリア代表のババンギダという高速ドリブラー以来です。

当時、ババンギダのドリブルは「ゴムまりが弾むよう」と例えられていました。それだけ急角度に切り返し、長い距離を持ち上がるドリブルはそれだけでナイジェリアの武器でした。正直、今までサヌにこういうプレーができるとは思っていませんでした。サヌは確かにサッカーの技術という意味では成熟していて、右でも左でも高い精度のボールを蹴れますが、スピードという意味では単純に縦に走るだけと思っていました。

そんなサヌから出た、スーパープレー一歩手前のプレーはスタンドがすっかり沸いたほどで、シュートが決まっていれば伝説の選手になれていたかもしれません。惜しくも、このシュートが入らなかったことで、試合は敗れ、このプレーも忘れ去られてしまうかもしれません。

こんなロングドリブルは、かつて浦和時代の永井雄一郎も見せたことがあります。永井の場合はスピードでなく、テクニックで抜くタイプの選手ですが、埼スタの東京V戦で、永井と山瀬功治の二人がハットトリックを決めた圧勝の試合で、永井がハーフウェイライン手前で奪って次々相手DFをごぼう抜きしたプレーを思い出しました。

ただ、昨日のサヌは永井よりババンギダの名前を思い出すほど、強烈なインパクトのあるプレーでした。サヌはフィンケ監督を慕って来日した可能性が高く、フィンケ監督が解任されるようなことがあれば浦和には残らないと思いますが、これだけ能力があるなら是非残り試合での活躍を期待したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来場所の番付編成会議

2010-08-01 14:51:16 | 他スポーツ
浦和敗戦のため、今日は違うところからネタを引っ張ってきます。皆さんご存知の通り、大相撲は野球賭博の一件で揺れに揺れ、琴光喜の解雇を筆頭に大量の力士が謹慎処分を受けるという異例ずくめの体制で行われました。この影響を大きく受けるのが、来場所の番付編成会議です。

ご存知ない方のために説明すると、大相撲の番付はコンピューターで決めているのではなく、手作業で親方衆の合議のもとで決められています。原則として勝ち越し1(8勝7敗)で1枚、勝ち越し3(9勝6敗)で3枚番付が上がることになっています。そのため、大体これくらいの成績だったら来場所の番付はこれくらいと、力士は予想がつきます。

しかし、今場所はある親方が「100年に一度の変事」と語るように、想像もつかない新入幕や新十両が出そうです。理由は謹慎力士の処遇で、謹慎力士は必ず階級を落とす(幕内→十両、十両→幕下)と決めているからです。また、幕内は定員制のため、琴光喜の解雇で空いた分も十両から補充します。

既に新十両、再十両は発表されていますが、7人が幕下から十両昇進という事態で、中には幕下11枚目で6勝1敗という成績で昇進した力士もいます。普通、幕下10枚目以下なら全勝以外は上がれないとされているので、異例中の異例です。苦労して幕下上位に張り付いてきたベテランの琉鵬、十文字らは苦労が報われたと感じたことでしょう。

また、幕内昇進はもっとドラマ性が高いものになりそうで、先日の新聞記事を見たら、幕内が9人空くとすると、東十両11枚目で8勝7敗の豊桜まで昇進の可能性があるとのことで、十両の上位陣は総入れ替えに近い状況になります。

幕内昇進は番付発表までわからないことになっているので、どういう事態になるかは8月末の番付発表を見ないとわかりませんが、痛みを伴う改革に乗り出す相撲界が、この番付総入れ替えでどこまで変わるか、土俵の上以外は見られない私たちファンも注目しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする