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バルササッカーの「異物」(リオネル・メッシ)

2011-12-21 18:19:05 | ワールドサッカー
マラドーナの再来と言われるメッシは、確かにボールを持ったときは素晴らしいプレーを見せます。相手がワールドクラスのボランチをつけてきても、ボールを取られることはほとんどなく、場合によっては抜くこともできます。マラドーナの伝説の5人抜きも、1次リーグの格下相手ではなく、相手はイングランド代表というところが未だに語り継がれる理由です。

しかし、戦術的な約束事の多いバルセロナのサッカーにおいて、メッシは唯一の例外です。確かにこの前のクラブW杯でメッシばかりを見ていると、守備はしないし、相手ボールに切り替わってもなかなか戻ってきません。

バルセロナのような世界一のチームが、メッシが守備をしないのを黙認するのは意外ですが、それ以上点を取るから許されていると思います。個人技なら世界一で好調なら何人もまとめて抜くこともできるので、バルセロナの攻撃はまずメッシを見て、マークされていたら他のパターンを考えるという手順です。

ただ、ボールを失ったときの戻りの早さもバルセロナの売り物なので、万一リードして退場者を出したら守備のできないメッシを下げたくなりそうです。メッシは今のところマスコミの標的にされそうなチーム批判のような問題行動はしていないので、たぶんグアルディオラ監督がメッシを下げても従うと思います。

スペインリーグは普段見られないので、バルセロナが退場者を出すこと自体がなさそうに思えますが、万一そうなったときにメッシをどうするかは見物です。また、アルゼンチン代表ではメッシが守備をしないため、マスケラーノをメッシ専用の「掃除屋」にしていましたが、バルセロナはたとえメッシが守備をしなくても全員でカバーするという発想で試合に当たっています。

バルセロナの全員攻撃全員守備の素早いサッカーの中でメッシは「異物」ですが、こういう選手と知りながら下部組織から育成して、欧州最優秀選手にまでしてしまうバルセロナというチームはやはり世界一です。しかも、外国の代表選手を育てるのに何のためらいもないところもバルセロナの奥の深さで、世界は想像以上に先に行っていると思います。
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