Kobby loves 埼玉&レッズ

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未完の素材(マゾーラ)

2011-12-27 18:44:26 | 浦和レッズ
今季、サンパウロFCから一年のレンタルで浦和でプレーしたFWマゾーラがレンタル期限終了でサンパウロに戻ります。手薄なボランチを取らずにFWのマゾーラを補強した柱谷GMの意図はわかりませんが、補強リストのトップとまで言い切った柱谷GMの言葉を信じるなら、よほど凄い能力があると期待していました。

たぶん、PSMの大宮戦を見にNACK5スタジアムに行った方が、最もマゾーラの能力を感じたでしょう。マゾーラの持つ爆発的な身体能力は初めて見れば驚異的です。しかも、この試合では相手が初めて見るマゾーラを知らないのですから、負け試合の終盤とはいえ、面白いように機能しました。

しかし、マゾーラを使ってペトロのウイングサッカーを機能させて欲しいという願いはPSMの栃木戦で早くも消えかけます。栃木がマゾーラに対して、縦のコースを消して横にドリブルをさせると、まだ荒削りで力任せにプレーしていたマゾーラは相手の包囲網にかかります。

これではスタメンでは使えないとペトロは決断して、マゾーラは負けているときの切り札という評価になります。しかし、厳しいことを言えば3つしかない外国人枠の選手をベンチにしか置けないというのは誤算です。マゾーラはペトロが獲得を希望した選手ではなかったという事実もあり、ペトロも扱いに困ったでしょう。

それでも、マゾーラは持っている能力は短い時間の中でも見せてくれました。スピードあるドリブルだけではなく、左足からの速いクロスも武器にしていました。テクニックより身体能力で勝負するマゾーラがこの持ち味を出すには、角度のないところで一瞬空くタイミングを狙うしかありませんでしたが、鹿島戦の同点ゴールはまさにその形でした。

ただ、ペトロの4-2-3-1でマゾーラをどこに入れるかはベンチとしては難しい判断でした。最適な左MFはチーム得点王の原口のポジションでしたし、1トップもキープ力に難のあるマゾーラには向いていませんでした。

外国人選手でしかもレンタルの選手を、粘り強く育成する余裕は、残留争いの浦和にはありませんでした。完成すればいい選手になると思いますが、浦和でそれを見られなかったのは残念です。
コメント
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