Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

FWに頼らない堀流(10/22横浜FM対浦和)

2011-10-22 21:49:11 | 浦和レッズ
この試合のスタメンを見ていると、マルシオやデスポトビッチを外しているので、キープ型はおらず前の選手はドリブルができるタイプばかりです。このスタメンはどういう意味があるのだろうと試合を見てみると、「FWのキープに頼るな、行けるときは自分で行け」というメッセージ性を感じました。

ペトロがあれだけFWのキープにこだわっていたことを考えると、完全に逆の考え方ですが、選手の能力も高いのでそれをわずか二日の練習で理解できたのだろうと思います。ただ、ドリブルは梅崎も原口も本来やりたいプレーの一つです。面談をしたかどうかはわかりませんが、ギドが成功したのも選手のやりたいプレーを表に出したからだと推測しています。

折れそうになる早い時間の失点も、前半のうちに流れを取り戻しておいたことが効きました。一見無駄に見える、原口が個人技で突破したクロスバー直撃のシュートも、監督の立場ならこれを続ければ点は入ると選手を鼓舞するパターンです。

また、堀監督もペトロのように情熱家らしいことも、今日集音マイクが拾っていた監督の指示の声に現れていました。監督が明確に指示を出しておくことは重要なことで、宇賀神を交代させて高橋峻希を入れたとき、「平川は左」とはっきり言っておかないといけないのは基本です。

その結果、後半の最初の25分ほど、浦和は試合の流れを完全にこちらに持ってきました。その時間で点を取れたのは、少し幸運な判定だったPKもありますが、そのPKを山田直輝が失敗しても、諦めずに追い続けた原口の足元にボールが転がってくる幸運もありました。

梅崎のシュートは見事でした。確かに、その直前あたりから横浜FMの攻守の切り替えが遅れる傾向があり、この場面もFKで一旦試合の流れが切れていたので、横浜FMの戻りは遅れていました。それでも、本人自ら認めていますが、この得点は梅崎一人で取った点ではなく、3対2という絶対優位の場面で、エスクデロと原口が両サイドを走ってマークを分散させたという理由もあります。

横浜FMというチームは伝統的にセットプレーが強いチームです。今年亡くなられた松田直樹氏と中澤がゴール前にセットプレーで上がったときは強く、今でもキム・クナンというセットプレー専門の韓国人選手を置いています。それでも、浜田がうまくポジションを取り、GK加藤も好守備を見せて苦しみながらも逃げ切りました。

これで勝ち点32になりました。1点狙いもやむなしと思っていた相手から3点を取れたのは大きく、明日勝たなければ浦和を上回れない甲府にもプレッシャーを掛けました。残り4試合、最低2勝2敗あれば残れそうで、少し光が差し込んできました。
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ペトロ解任に思う

2011-10-21 20:51:17 | 浦和レッズ
ペトロの解任に関しては、橋本社長がペトロの今季限りでの辞意を聞いたときに、今季終了までの続投を明言しなかったことからありうると思っていました。ただ、替えるならもう少し早く替えなければならず、横浜FM戦の前に堀監督が指導できる日程がわずか二日しかないのでは、堀新監督のやり方をピッチで表現するのは難しいでしょう。

それでも、チームは進まなければ残留もタイトルもありませんから、ユース時代の堀監督のサッカーを熟知する原口、山田直輝らが中心になってチームを引っ張って欲しいと思います。

今回はペトロ采配の総括ですが、PSMでは1勝2敗と結果は出ませんでしたが、このサッカーは面白いと思っていました。理由はペトロのサッカーはサイドから仕掛けるウイングサッカーで、最近のJリーグがサイドハーフやFWからコンバートしたSBが多く使われているからです。

あの手堅い鹿島まで、本来MFの西やアレックスをSBに置く時代です。そういう理由で本来攻撃的な選手をSBにコンバートしていた神戸との開幕戦は、ペトロサッカーがはまるかもしれないと楽しみにしていました。このサッカーのキーマンは田中達也でした。彼が絶好調なら本職でないSBなら決して止められないはずと信じていました。

確かに、神戸戦の茂木対田中達也の対決は田中達也の完勝でした。サイドからクロスを供給できるものの前線がなかなか決めきれないうちに、浦和は鈴木啓太が2枚目のイエローで退場します。この数的不利の展開で、勝ち点1を狙うか勝ち点3を狙うかは重要な決断でしたが、ペトロは勝ち点3を狙い、柏木とマルシオのダブルボランチにして勝負を賭けました。

この柏木とマルシオのダブルボランチは、ペトロの勝負手としてその後何度も使われましたが、アウェイ大宮戦のような成功例もありましたが、基本的には不安定で見ていられませんでした。ボールを完全に支配しないと、マルシオが1対1の守備に弱いというところを徹底的に狙われてしまうからです。

この神戸戦をポポのFKで0-1で敗れたことが、今季浦和の低迷の一歩だったと思っています。この試合以外にも、終盤まで同点で勝ち点1が取れそうな展開はありましたが、ペトロは勝ち点3を狙って失敗した試合が多かったです。たぶん、慎重な監督だったらあと勝ち点4くらいは引き分けで取れていたと思います。

また、ペトロの責任ではありませんが、FWの不振も響きました。エジミウソンも今季は不調の年でしたが、それでも辛抱強く使えば7~8点は取ってくれたと思います。後任のデスポトビッチのノーゴールの不振には、ペトロがいくら頑張ってもどうしようもないところもあります。

監督としては成功できませんでしたが、選手時代限界まで走り続け、1999年に降格の決まった広島戦でスタッフに助け起こされるまでピッチで寝転んでいたペトロの思いは忘れません。少し冷却期間を置けば、きっと古株の浦和サポは功労者とペトロのことを思ってくれると思います。
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横浜FM戦プレビュー

2011-10-21 19:09:11 | 浦和レッズ
明日、浦和はアウェイ日産スタジアムで横浜FMと対戦します。ご存知の通り浦和はペトロビッチ監督を解任して、この横浜FM戦は前浦和ユース監督の堀孝史氏が指揮を執ります。堀監督のユース年代での実績は十分で、原口や山田直輝を育てた監督ですが、トップチームに関わるのは初めてです。

これまでユースチームを見てきたことを考えると、入念に練られた横浜FM対策が披露される可能性は低く、浦和はまず守備からという堅実なサッカーをしてくると予想しています。注目はペトロがほとんど動かさなかった永田、スピラノビッチのCBに手を入れるかどうかです。

スピラノビッチが前から当たり、後ろを永田がカバーするDFラインは永田を引っ張り出されたときに弱いという欠点はありましたが、浦和の得失点差がそれほど悪くないことを考えると、壊滅的に崩された訳ではありません。

ただ、横浜FMの前線がスピード型の小野裕二、大黒を並べてきた場合、このCBだと走り負けの可能性もあります。渡辺千真ならスピラノビッチを当てればうまく消せる可能性もありますが、この中で誰を起用するかは横浜FMにとっては重大機密でしょう。

また、中村俊輔に復帰の情報があります。流れの中では消せても、セットプレー一発で役目を果たせるところはさすが世界を渡り歩いた名選手で、ペトロ時代にセットプレーの弱さを指摘されている浦和は、堀監督が2日指導して直っているとはどうしても思えません。

それでも、この試合は1点でもいいから勝ち点が取れそうなら狙わないといけません。以前も書きましたが甲府との勝ち点差はわずか1点です。前節C大阪を4-0で倒したことで恐れている方もいらっしゃるでしょうが、甲府も残り全勝するようなことはおそらくなく、勝ち点36くらいの微妙な差の決着を予想しています。

甲府の次節の相手は清水です。甲府にとって清水は人材交流も盛んで、富士川の上流と下流の位置関係にある「兄弟チーム」です。これまでは兄の立場の清水が貫禄勝ちしていましたが、ハーフナーマイクが好調の甲府は今度こそ勝つつもりでしょう。

試合中は浦和に集中しますが、どういう状況になるかはわからないので、人事を尽くして天命を待ちましょう。
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岩崎宏美「聖母たちのララバイ」

2011-10-20 18:53:28 | 雑記
昼休みにペトロ解任のニュースが入ってきましたが、一行記事で詳細な話がわからないので、明日以降に延期して今日は予定通りのネタにします。岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」といえば彼女の名曲で、今でも歌番組に彼女が出演すると聞くことができます。

当時小学生だった私にとっては歌詞の意味はわからずに歌っていましたが、当時の人気番組「ザ・ベストテン」で毎週1位の大ヒット曲なら尊敬もします。ちょっと前に戦場カメラマンの渡部陽一氏がテレビを賑わしていましたが、私の頭の中で「戦場」で検索をかけるとこの「聖母たちのララバイ」が一番最初にヒットします。

この街は戦場だから
男はみんな、傷を負った戦士

という歌詞ですが、当時小学生だった私は本当に戦場のことを歌ったと思っていました。戦場で献身的に働く女性のイメージだったのです。

しかし、大人になってこの歌を振り返ると、この歌は強き女性の象徴の歌で、戦場も日常生活の苦しみのことと思うようになりました。確かに、自分に甘えてなんて歌うのですから、女性が強くなければこんな発想は出てきません。

男性サイドも、この歌を聴いても本当に甘える訳にはいかず、自分が女性を守るんだという強がりの返答をするでしょう。こういう女性上位の歌はこのベストテン世代から出始めた印象で、代表的なのはジュディオングの「魅せられて」です。

この歌も小学生の時にはやった歌ですが、これだけはいくら小学生でも強き女性の歌とすぐにわかりました。男など自分の思うままに操ってやるという歌詞は、メロディーの美しさとは対照的に恐ろしさすら感じていました。

話が前後しますが、聖母たちのララバイはいくら強き女性とはいっても、女性は後方支援という前提があります。今の時代だったら女性自ら戦場に打って出て、自ら勝利をつかんで帰ってくるという歌詞でないとヒットしないかもしれません。
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フィンケとペトロ

2011-10-19 18:39:32 | 浦和レッズ
2009年、フィンケ監督就任の報を聞いたときは百戦錬磨のベテラン監督が来る嬉しさはありましたが、浦和の資金力を考えると1部と2部を行ったり来たりしている監督が手一杯なんだなという現実も感じました。

それでも、選手層は必ずしも厚くなく、活躍した選手は上位チームに引き抜かれるという環境のフライブルクを何年か1部に残した監督です。きっと戦い方はうまいはずという期待を持っていました。

確かに、初めてフィンケ監督の戦術を見たときは、これは面白いと思いました。経験の浅い当時新人の原口や山田直輝を入れながら、ボールサイドに6人を寄せてショートパスをつないで打開するサッカーは、完成すればG大阪にも対抗できる攻撃サッカーができると期待しました。

しかし、フィンケの弱点はあれほどのベテラン監督らしくない、戦い方の下手さでした。引いてブロックを作られてロングボールで攻略されたときに信じられないような弱さを見せ、夏場でコンディションのきついときに引いて守る戦術もありませんでした。

ナビスコ杯予選の消化試合でエジミウソンを起用するような、固定した選手起用も不満でした。原口や山田直輝を発掘した成果は認めますが、次から次へと新しい戦力が出てくるような流動性もありませんでした。

これと比べると、ペトロの場合戦い方のオプションは持っています。柏木とマルシオのダブルボランチのように不安定で見ていられないようなギャンブルもありますが、監督としてこう戦うんだというメッセージ性はフィンケより伝わってきます。

ただ、やっぱりと言っては失礼なのは承知で言いますが、ペトロも戦い方はうまくありません。残留争いに巻き込まれている以上、取れる勝ち点は1点でも取らないといけませんが、ペトロの場合無理に勝ち点3を狙って目前の勝ち点1を落とすことが目立ちます。

次の横浜FM戦は、もちろん勝ち点3は欲しいでしょうが、実は1点でも勝ち点を取っておけば流れが変わる可能性もあります。甲府との勝ち点差は1で、しかも甲府の対戦相手は苦手の清水です。得失点差は浦和がリードしていますから、勝ち点1で降格圏を出る可能性もあります。同点で終盤まで行けば、無理して勝ちに行かなくてもいいのです。大宮戦を引き分けられなかったことで、こんなに苦しい状況にしてしまいましたが、取り返すチャンスはまだあります。
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J2時代の思い出2

2011-10-18 18:49:28 | 浦和レッズ
首位札幌から遠く離された浦和は、もう1つの昇格枠を賭けて大分と最後のマッチレースを戦います。大分は前の年に勝ち点1の差で昇格を逃しており、この年に賭ける思いは強かったと思います。のちにJ1でも活躍したウィルも当時大分に在籍していました。

その大分との直接対決が10月の下旬に組まれていました。当時は大銀ドームのような立派なスタジアムはなく、ベンチがパイプ椅子という大分市陸上競技場が会場でした。このあたりになってくると、サポの私も試合疲れしてきて、「まだ試合はあるのか」という気持ちになっていました。

これもJ2の恐ろしさでした。当時J1は30試合で、代表休みもある日程でした。それに慣れていた浦和サポの私にとって、40試合の長丁場はどこまで行っても試合があるという苦しい感覚でした。本来ならば試合を見るのは楽しいはずなのに、この年は早く終わって欲しいという気分でした。

テレビ観戦だった大分戦は2-0と勝利して、浦和は2位を守ります。良かった、これで少し余裕が出たと思ったときにホーム駒場で対戦したのが山形でした。10月というのに、冬のように寒かった冷たい雨の夕方でした。

山形を初めて見た私は、10人で引く山形を見て「またこの手か」と思っていました。しかし、山形は永井がトラップミスをしたワンチャンスに何人も上がってくる集中力がありました。そのカウンターで先制した山形は、福永のFKで同点にされたものの、最後は西野のクリアミスを押し込んで浦和を破ります。

この山形戦の敗戦で、浦和はいよいよ後がなくなってきました。サポもこうなったら勝つしかないとまとまり、最後の鳥栖戦は数的不利の中、土橋の伝説のVゴールが決まり、浦和は苦しみ抜いた末辛くも昇格を決めます。

しかし、この年の戦いはどうしても1年で昇格しなければいけないという思いが空回りして、とても褒められたサッカーではありませんでした。若手を育てる余裕もなく、シーズンを通した戦い方の徹底もなく、不振だったピクンやクビツァにこだわるなど、得たものは少なかったシーズンでした。

J2に落ちたら、今は地方にJ2のチームが増えたので、前のときより苦しい感覚になると思います。スカパーがあると思っている方も、J1では当たり前になっているハイビジョン中継が、必ずしも全試合ではなくなるので、解像度が足りず誰が誰だか分からないという苦しさも味わいます。

多くの人に、疲労感と徒労感を味合わせた、あのシーズンを繰り返したくはありません。自力残留はないとはいえ、残り5試合で3勝すれば残れるのだったら、その可能性に賭けるのがサポだと思います。
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J2時代の思い出

2011-10-17 19:15:20 | 浦和レッズ
浦和のJ2時代から11年が過ぎ、当時を知らない若いサポも多くなってきたと思います。こういうときは私のようなベテランサポは昔話をすることにして、2000年の浦和のJ2時代を振り返ります。この年は懸念されていた主力選手の大量流出はなく、鹿島から室井と阿部敏之を補強して、下馬評ではダントツの昇格候補でした。

当時のJ2は11チーム4回戦総当たりのリーグでした。J2なら明らかに格下の相手もいるので、そのチームに4連勝を計算すれば、年間5敗以下で昇格できると、開幕前は強気でいました。今は天皇杯でJFLのチームがJ1相手に強気のサッカーをする時代ですから、当時とは違うでしょうが、当時浦和と対戦する相手の中には1トップを残して全員で引いてくるチームもありました。

開幕戦の水戸戦で、早速10人で引いてくるチームと当たり、スコアこそ2-0で勝ったものの、勝って嬉しいというより、勝ってほっとするというのが実感でした。それでも、このときはまだJ2の長丁場がどれだけ厳しいかわかっていませんでした。

J2は日本代表戦による中断期間がなく、毎週末確実に試合があります。日本代表の試合をビデオに入れて駒場スタジアムに行くと、ああ俺たちはJ2なんだなという敗北感がありましたが、中断期間がないということはチームコンディションの維持が難しいという事実には気づいていませんでした。

それを実感したのは大宮サッカー場で大宮相手に6-0と圧勝した試合です。この試合は浦和が良かったというよりは大宮の動きが想像以上に鈍かったための勝利で、嬉しいというよりJ2の恐ろしさを実感した試合でした。

そのJ2の恐ろしさは浦和にも容赦なく襲ってきました。そろそろ代表休みが欲しい頃の6月上旬、浦和はアウェイの新潟戦で1-6の惨敗を喫しました。サポが試合中に横断幕を片付け、浦和サポが新潟の応援を始めるほどの試合でした。長いサポ歴になる私ですが、敵の応援をしたのを見たのはこのときだけです。

浦和は開幕から8連勝していたので、この新潟戦あたりまでは逃げる展開でしたが、岡田監督率いる札幌が浦和との直接対決を3勝1分けと大きくリードして、浦和は大分との2位争いという苦しい展開になります。長くなりましたので、続きは明日書きます。
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大宮戦マニアック分析

2011-10-16 17:49:15 | 浦和レッズ
この試合のポイントは、G大阪から2点取った浦和の攻撃陣はある程度信じていて、大宮のキーマンのラファエルを浜田がどうやって消すかだと思っていました。結果は浦和は無得点だったので、浜田を責めてはいけませんが、昨日のプレーを見る限り守備陣は頑張ったと思っています。

身長をオフィシャルHPで調べたら、ラファエル190cm、浜田185cmです。これは十分対抗可能な差と見るのが妥当なところで、実際ロングボールの放り込みの攻めには浜田は十分勝っていました。もともと、ラファエルというFWが単純な放り込みを得意とせず、うまく相手DFから逃げて出し抜くプレーの方が得意なFWなので、単に1対1で勝つのがすべてではないとは思っていましたが、浜田の頑張りは評価できると思っています。

失点場面は簡単にクロスを上げさせすぎました。真ん中が永田一枚のところに、ラファエルがうまく浦和DFを出し抜いた格好で、いつも力技や圧倒的な個人技でやられた記憶はないのに、気がつくと点を取られているというのが、ダービーでラファエルに取られた失点のパターンです。

それでも、勝ち点3リードしていてある程度余裕がある大宮が、ある程度引き分けを視野に入れた戦い方をしていた以上、この試合を負けたのは戦略上のミスです。浦和の2トップのナビスコ杯での好調ぶりは大宮サイドは十分警戒していて、エスクデロには必ず2枚つく、デスポトビッチには前を向かせないと守備的な戦い方で入ってきたので、引き分けはあっても負けはないと考えていました。

そのため、この試合のもう一つのポイントはベンチに置いた原口と山田直輝の切り方でした。本来なら切らないで済めばそれに越したことはないですが、同点の展開が長時間続けばどこかで梅崎やマルシオを下げる展開はありうるとは思っていました。予想はマルシオout原口inでしたが、昨日も書きましたがデスポトビッチを選択したのは明らかに采配ミスです。

ただ、原口や山田直輝はまだ毎試合計算できるほどの選手にはなりきっていません。川崎Fの中村憲剛やG大阪の遠藤のようにいつでも計算できるレベルから見ると、たまに悪い試合もあります。まだ、このチームは成長の途上で、順調に成長させるにはなんとしてもJ1に残さないといけないとは強く思います。
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想定外(10/15浦和対大宮)

2011-10-15 22:38:08 | 浦和レッズ
プレビュー記事に大宮の引き分け狙いの可能性について言及しましたが、まさか負けるとは思っていなかったので、相当衝撃を受けています。甲府がC大阪に圧勝した事実はサポーターの耳に入っていましたから、負けたら降格圏に落ちることは皆知っていたはずで、いよいよ追い詰められてきたという実感があります。

ペトロの選択は、ナビスコ杯準決勝G大阪戦の良い内容からの流れを重視して、可能な限り同じメンバーで戦うものでした。浜田など前回に引き続き頑張った選手もいます。ただ、ペトロが「前線にボールを収めること」を強調していた以上、大宮サイドはそれをさせないような戦い方をしてきました。

浦和の守備からエスクデロに集めて狙うカウンターは2対1を作って潰しにきましたし、デスポトビッチに対しても前を向かせない守備をしてきました。前線にボールを入れることはもちろん大事なことですが、それができないときのオプションも持っていないといけません。浦和の場合は原口のドリブルですが、スタメンを外したのは天皇杯の出来が良くなかったからかもしれません。

もちろん、原口をベンチには置いたので、どこで原口を使うかは浦和の戦略の一つでした。しかし、デスポトビッチに代えて投入したのは疑問を感じざるを得ません。ただでさえ、2対1を作られて消耗しているエスクデロを1トップにするのは、本当に前線にボールが収まらなくする、ペトロの采配ミスのように思えます。

原口自身の出来も良くはありませんでした。絶好調なら何人もまとめて抜き去ることもできる選手ですが、今日は相手DFの守備網にひっかかり、シュートまで行くことができませんでした。山田直輝も、悪いときの彼のパターンである、サイドに残る癖が出てしまいました。

もちろん、デスポトビッチがGKとの1対1を決めていれば勝てた試合ではありますが、こういう最低でも引き分けという試合を引き分けられないのはペトロ采配の弱さを感じざるを得ません。昨年、フィンケ監督はシーズン14敗という黒星の多さがひっかかりましたが、ペトロも既に12敗と引き分けられる試合を負けることの多さが目立ちます。

今季限りの辞任を表明したペトロですが、彼の知力の全てを使って、このチームはJ1に残らなければいけないという自身の言葉を証明して欲しいです。まだ5試合残っていて、それを勝ち越せば勝ち点38になって残れる確率も結構ありますから。
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大宮戦プレビュー

2011-10-14 18:54:14 | 浦和レッズ
明日は浦和にとって大事な決戦、埼玉スタジアムの大宮戦です。大宮が勝ち点32、浦和が勝ち点29、降格圏の甲府とは勝ち点2の差なので、浦和にとっては甲府が勝っても大丈夫なようにこの大宮戦は勝ち点3がどうしても必要です。

逆に、少し余裕のある大宮がどういう戦い方でくるかは注目です。もちろん大宮も早く残留争いは抜けたいですから、勝ち点3は欲しいでしょうが、終盤で同点だったら浦和に勝ち点3をやらないことも重要と、ドローを狙う可能性もあります。

ドローで終わってしまったら、甲府が勝った場合勝ち点で並ばれる浦和にとっては、かなり悪いシナリオです。こういうときは引き分け狙いがあまり得意でないペトロの攻撃采配はいい方向に回るかもしれません。

こんなに両チームとも厳しい状況で当たる埼玉ダービーは初めてですから、ダービー史上最も激しい戦いになると思います。力と力、意地と意地がぶつかり合うサッカーはこんなに激しいスポーツなんだと、1999年の残留争いを経験していない若いサポは実感するかもしれません。

浦和はナビスコ杯準決勝のG大阪戦のメンバーを中心にするでしょうが、宮崎産業経営大学戦で途中から原口を出場させたので、代表で出番のなかった原口は試合に飢えていて、明日の大宮戦も使うと思います。梅崎とエスクデロが好調なので、原口の代わりに誰が外れるかは予想が難しいです。

浦和はペトロが「前線にボールが収まること」を強調しています。G大阪戦ではエスクデロにボールが収まったので、その論理から行くとエスクデロはスタメンです。エスクデロは1トップ向きではないので、デスポトビッチと2トップを組む可能性が高そうです。

大宮は東、ラファエルらベストメンバーを出しながら天皇杯の福岡大戦ではまさかの黒星を喫しました。しかし、この試合は福岡大の格下戦術が見事に機能した試合で、決して力負けではありません。浦和としてはラファエルが自らゴールを狙わず、ファーサイドに流れて折り返しのヘディングをしたときが怖いです。

福岡大戦は途中出場だった李天秀もスタメンの可能性があり、両チームとも持てる戦力を可能な限り使い、イエローカードが飛び交う乱戦の可能性もあります。浦和としては、この試合に限ってはどんなに内容が悪くても勝ち点3を取ればよしとします。
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