Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

上半身が強い大関候補(照ノ富士)

2015-05-23 14:00:10 | 他スポーツ
今日は埼スタの鹿島戦に行くので、ナイトゲームの即日更新はできない可能性があり、穴埋めネタを用意して出かけます。今日は大相撲夏場所の14日目ですが、今が旬の力士となると、最も大関に近い男、関脇照ノ富士(てるのふじ)でしょう。私は、ここ3年間大相撲の東京場所の年3回国技館に通う習慣が続いており、これだけ何度も見ていると、次第に自分の中で「データベース」が貯まってきます。

照ノ富士はモンゴル人で、四股名の由来は伊勢ケ浜部屋の昔の横綱、照国の「照」と、師匠の元横綱旭富士の「富士」を取ったものです。同郷の後輩、逸ノ城とは同じ飛行機で来日した間柄で、同じ鳥取城北高校の1年生に逸ノ城が、3年生に照ノ富士が編入した先輩後輩の関係です。この高校時代の下地があったので、照ノ富士の日本語能力は問題ないレベルです。

私が照ノ富士に目を付けたのは、十両時代です。当時、十両筆頭で新入幕を目前にしていた彼の相撲を見る機会がありました。170kgの巨漢というデータは持っていましたが、その一番では、相手にもろ差しを許す苦しい展開ながら、土俵際で小手投げを放って逆転勝利を収めていました。相撲はうまくないが身体能力の高さで上がってきた力士という印象が残りました。

巨漢という意味では後輩逸ノ城と同タイプのようですが、逸ノ城が遊牧民稼業で鍛えた下半身の強さが売り物なのとは対照的に、照ノ富士は上半身が強いタイプです。照ノ富士と逸ノ城の相撲は、右の相四つということもあって熱戦になることが多く、2場所連続で水入りという大相撲になったこともあります。

照ノ富士は大関を狙うにあたり、「大関になるためにはただ勝つだけでなく、力で圧倒して勝ちたい。」と意欲的です。まだまだ、差し負けて辛うじて小手投げで拾う雑な相撲が見られるのは課題ですが、今場所は豊ノ島相手に、あえて両かいなを引っ張り込んで外四つに組んで、力で圧倒して勝つ相撲も見せました。

外四つで勝つには相当の力の差が必要ですが、それをあえて実行したのは自分の腕力に相当の自信があるのでしょう。こういう、力の強さを誇るタイプは面白いので、是非ともその腕力で大関を期待しています。



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2ラインコンパクトサッカーの破り方(2010年インテルミラノ)

2015-05-22 21:01:34 | ワールドサッカー
これまで、Aマドリードやベガルタ仙台、アメリカ代表などいろんなチームが2ラインコンパクトサッカーを採用していることを書いてきました。しかし、もちろん2ラインコンパクトサッカーの破り方はあります。それをピッチの上で表現してくれたのは、2010年クラブW杯決勝のインテルミラノ(イタリア)です。

このチームの名前は、日本ではインテルで通じますが、同じ大会にインテルナショナル(ブラジル)が出場していたので、区別のためにインテルミラノと書きます。当時、インテルミラノが決勝で対戦した相手がマゼンベ(コンゴ民主共和国)でした。

この大会は、欧州と南米の代表は準決勝からのシードですが、アフリカのマゼンベは準々決勝から3試合勝たないと優勝できない規定でした。しかし、その2ラインコンパクトサッカーで準々決勝を勝つと、準決勝では史上初めて南米のインテルナショナルを倒して決勝に出てきました。

インテルナショナルは、引いて守るマゼンベの攻略に手こずり、ブロックの外側でゆっくり回していました。そんな「変な余裕」を持ってもらうのがマゼンベの狙いだったようで、相手のクロス主体の攻撃を跳ね返しながら、名GKキディアバが決定機を止めて1-0で勝つという金星を得ました。

それと対照的だったのがインテルミラノでした。エトーら、ボールが持てるインテルミラノFWが、あえてプレッシャーのきついブロックの中でボールをキープすることを目指した結果、次第にシュートチャンスが生まれ、相手の名GKキディアバも打つ手なしという決定機を作ることに成功しました。

その結果、3-0という大差をつけてインテルミラノが完勝を収めました。この事実から見ると、縦パスを通す、プレッシャーを恐れずブロックの中でボールを扱うという、技術で勝負すれば攻略ポイントはあるという印象です。浦和も、残る相手にこのサッカーのサガン鳥栖がいます。鳥栖相手にこのサッカーができれば、浦和は優勝できると言ってもいいと思います。
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ハリルホジッチ・アーカイブ(2014年アルジェリア対ロシア)

2015-05-21 19:53:26 | ワールドサッカー
ハリルホジッチ監督のアルジェリア代表監督時代の映像、2014年ブラジルW杯アルジェリア対ロシアの映像が手に入ったので、ビデオで確認しました。残念ながら、映像がハイビジョンでなく、引きの映像では背番号が見えないので、自分では戦術分析できませんが、解説の城福浩氏のコメントは楽しませてくれました。

この試合は、開始5分でロシアに先制点が入りました。ハリル監督のアルジェリアは、引き分けでも決勝トーナメントに進めますが、負けると敗退決定です。その状況を見て、ハリル監督は決定的な2点目を取られないようにしながら、少し攻勢を強める工夫をしてきました。

当時のアルジェリアは、基本の布陣は4-2-3-1ですが、4-1-4-1も併用していました。ボランチの一枚を上げれば変更できる戦術変更ですが、考え方は異なる戦術です。4-2-3-1はトップ下が重要な戦術ですが、4-1-4-1は両ウイングを生かす戦術です。

右ウイングの10番、インサイドハーフの11番、1トップの13番が多くボールを持っていたことを考えると、ハリル監督の4-1-4-1の意図は十分選手に伝わっており、ウイングを使ってチャンスをうかがう試合展開にしていました。

また、守備面では、ハリル監督は城福氏によれば「人をつかみに行く(マンツーマン)」守備をしていました。そのため、最終ラインはオフサイドを取りに行かず、相手攻撃陣に対して数的優位を保つ考え方です。また、アルジェリアの4-1-4-1のインサイドハーフが相手のボランチ2枚に対しても、「つかみ」に行っていました。

その効果もあり、アルジェリアはこの試合を引き分けに持ち込み、2位で決勝トーナメントに進出しました。優勝したドイツに延長戦まで持ち込んだ試合が注目されていますが、この試合もハリル監督の持っている戦術のオプションを十分に発揮した試合になりました。

ハリル監督の日本代表を、これから何試合も見ていくことになるので、そんなオプションが見られることを楽しみにしています。是非とも、スタジアムに足を運んで、ハリル監督の練習や戦術を生で見届けたいと、改めて感じました。

写真はヤエカシワバという、紫陽花の一種です。これからは紫陽花の季節で、埼スタの紫陽花の道を楽しみにしたいです。
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鹿島戦プレビュー

2015-05-20 22:26:49 | 浦和レッズ
今週末の土曜日、浦和はホーム埼玉スタジアムで、19:00キックオフで鹿島と対戦します。もともとのスケジュールにはなかった試合ですが、浦和と鹿島の両方がACLのグループリーグで敗戦したので、この日程に入ることになった試合です。あれ?試合あるの?と驚く方もいらっしゃると思います。

浦和は前節の首位攻防戦でFC東京を下して首位を守っており、いい雰囲気で臨める試合だと思います。武藤雄樹や宇賀神、関根などが状態を上げており心強いです。1トップが、興梠が万全でなくズラタンも鼻骨骨折明けと、どちらを使うか微妙です。もっとも、ミシャサッカーは必ずしも1トップが攻撃の全権ではなく、周りの選手も点を取れるシステムです。興梠にしてもズラタンにしても、ボールを受けて散らす動きをしてくれればノーゴールでも構わない方針のようです。

対戦相手の鹿島ですが、去年から若手主体のチームに移行する方針にしており、スタメンの中でおなじみの名前は曽ヶ端、小笠原くらいになりました。4-2-3-1が多いですが、1トップに元浦和の高崎寛之が出たり、トップ下にはユース出身の土居、左MFには昨年のベストヤングプレーヤー、カイオが出ることが多くなりました。

今季、日本代表にも選ばれたCB昌子が3番、カイオが7番、土居が8番をつけており、本山、小笠原、中田浩二のイメージを持っていると様変わりしたスタメンに驚くでしょう。鹿島は、かつて3冠を達成した名将、トニーニョ・セレーゾが率いており、おそらく5バックのような戦術的仕掛けはしないと予想しています。

4バックの相手には、浦和のアウトサイドをマークされにくいという、ミシャサッカーの長所が発揮できる可能性がある相手です。もっとも、以前樋口監督が率いた4バックの横浜FMが、ミシャサッカーの浦和、同じ戦術の広島に4連勝して相性の良さを出したシーズンもあります。やり方次第というのが正直なところで、何をやってくるかは埼スタで、鹿島の出方を見て確認したいと思います。
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2ラインコンパクトサッカー(2010年アメリカ代表)

2015-05-19 20:27:57 | ワールドサッカー
W杯は戦術の見本市とよく言われます。今、Jリーグでベガルタ仙台、サガン鳥栖などが採用している、4-4-2の後ろ2ラインをコンパクトに引き、ブロックを作るサッカーが印象に残ったのは、2010年南アフリカW杯のアメリカ代表です。

このサッカーは、それまでの流行りだった、4-4-2でサイドハーフを高く張らせるサッカー(以下従来型)に勝てる戦術です。従来型はサイドハーフの個人技に攻撃の多くが委ねられています。2ラインコンパクトサッカーは、サイドハーフの位置を後ろに下げることで、従来型のサイドハーフを挟み込んでカウンターを狙う戦術です。

当時のアメリカ代表は、強力なサイドハーフ、ドノバンとデンプシーがいました。彼らに守備のときは帰陣してブロックに加わってもらい、攻撃にも出てもらうという、サイドハーフが一番きついサッカーでした。しかし、このサッカーで、前年のコンフェデ杯で決勝に進出し、優勝したブラジルに2点差を逆転されて敗れはしたものの、準優勝という結果を残していました。

当時の南アフリカW杯は、標高ゼロメートルの海岸沿いから、1500mを超える高地まで、多種多様な会場がある大会でした。ブブゼラという、プラスチックの楽器から発せられる大音声で、試合中の指示の声が届きにくい環境でした。元日本代表監督、イビチャ・オシム氏は「守備的なサッカーが結果を残す可能性がある」と予想していました。

アメリカ代表は、その流れにうまく乗りました。粘り強く星を拾って2位で決勝トーナメントに進出し、ベスト16という結果を残しました。日本人はサッカーがあまり盛んでないアメリカは、勝てそうな相手だと感じがちですが、日本代表がいまだに成し遂げていない、W杯ベスト8(2002年)も経験しているチームです。世界は広く、意外なところに強いチームはあるものだと感じます。

この2ラインコンパクトサッカーは、強力なタレントはいなくても機能しますが、全員に高い連動性を要求します。鳥栖のように「練習量には自信がある」というようなチームでなければ機能させられないでしょう。
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大相撲夏場所中日取組内容

2015-05-18 21:50:58 | 他スポーツ
大相撲夏場所中日、休日なので面白い取組を組もうと、白鵬対大砂嵐、日馬富士対逸ノ城を組んでいました。大砂嵐の休場で白鵬が不戦勝になり、ここ3年で8回の相撲観戦で初めて白鵬の取組を見られなかったのは残念ですが、残りの幕内後半戦9番にも面白い一番はありました。



まずは日馬富士対逸ノ城ですが、力の強さでは幕内随一の逸ノ城も、立ち合いはあまり強くない課題があります。日馬富士が立ち合い先手を取るのは確実でしたが、その後逸ノ城がどんな反撃を見せるかが焦点でした。しかし、日馬富士は廻しを取られたら勝負にならないと見て、立ち合いのど輪で攻めました。その後はもろ差しも入った日馬富士は、逸ノ城に何もさせずに西土俵に寄り切りました。





照ノ富士対玉鷲も注目でした。玉鷲は幕内上位では勝ち越したことのない力士で、関脇照ノ富士にとっては確実に勝っておきたい相手ですが、玉鷲が突き押し相撲なので、照ノ富士が廻しを取れずに慌てればどうかという一番でした。その通り、玉鷲が突いて出て、照ノ富士はかいなを抱える苦しい展開でした。

しかし、照ノ富士は運動神経の良さが武器の力士で、そういう絶対不利の体勢からでも技を繰り出せます。小手投げを放った照ノ富士が、玉鷲を横転させて逆転勝利を収めました。照ノ富士にとっては内容の悪い相撲でしたが、そういう相撲を拾うのも実力のうちでしょう。





栃ノ心対妙義龍も注目していました。膝の靭帯断裂で幕下55枚目まで番付を一時下げた栃ノ心でしたが、休場中に相当トレーニングを積んでいたらしく、背筋が休場前より発達して戻ってきた印象です。最高位は小結の栃ノ心ですが、前はなかなか上位で勝ち越せない力士でした。

今回は相手の妙義龍が相撲巧者なので、うまく中に入られると苦しいと予想していましたが、栃ノ心は土俵際で放った投げで妙義龍を逆転して勝つことができました。今場所も一度も勝っていない白鵬には負けて対戦成績の連敗を更新していますが、三役クラスに勝てるようになれば上位定着も期待したいです。







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FC東京戦マニアック分析

2015-05-18 18:38:53 | 浦和レッズ
FC東京の3トップ、予想はしていましたが、武藤嘉紀の左ウイングにスピードに難がある森脇のところが崩されるシナリオも頭をよぎりました。しかし、この3トップは決してバランスの良い布陣ではありませんでした。理由は右ウイングがトップ下タイプの東で、右サイドの突破はあまり使えないだろうと予想できたからです。

事実、FC東京の攻撃は左に偏っていました。槙野や森脇は懸命に武藤嘉紀対策は練っていた印象で、体を入れて走るコースを消した浦和の守備の前に、武藤嘉紀のシュートはCKをヘディングで合わせた1本だけに抑えられました。

敵将フィッカデンティ監督の打った交代の手も、効果的ではありませんでした。前半の早い時間で、4-3-3の左MFの三田を下げて、ボランチの高橋を入れて4-4-2に変えてきましたが、左サイドハーフに回した東はともかく、右サイドハーフが本来ボランチの米本だったのはバランスの悪さを感じました。

FC東京で良かったのは左SB太田のクロスで、前半に西川周作が判断ミスで頭上を越された場面がありましたが、宇賀神がヘディングでCKに逃げて事なきを得ました。太田は前田遼一の得点もアシストしていますし、次回の対戦では対策を立てることになるでしょう。

浦和では関根が良かったと思います。関根は攻撃力が武器なので、相手の対面の太田にある程度クロスを上げられるのは承知で、それ以上攻撃で活躍して欲しいというのがベンチの意図だと思いますが、1ゴール1アシストは期待以上でしょう。

特に、後半頭の武藤雄樹の3点目は目の前だったので、よく見えましたが、柏木がボールを持つより早く、空いたスペースにアシストした関根が走っていました。よく見ていて、関根をちゃんと使った柏木も見事でしたが、関根は長い距離のスプリントもできるようになっていた印象です。

相手より早く動き、連動性を出すのはなかなか難しいですが、この日の浦和はそれができていました。守備で、ハリル監督のノウハウを吸収してうまくなっていた槙野も含め、この試合は非の打ち所がない完勝でした。こんないい試合はなかなか見られないとご満悦です。























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大相撲夏場所中日

2015-05-17 20:10:23 | 他スポーツ
今日は両国国技館で、大相撲夏場所中日を見てきました。会社から直行で、国技館に着いたときは幕内が半分終わっていました。ただ、こういうときはそのときしかできない経験もできます。両国駅で、付け人を二人連れた、幕内阿夢露(アムール)とすれ違いました。意外と、取組を終えた力士は横綱の相撲は見ていないのですね。

また、何故相撲が6時に終わるかは、今まで考えたことがありませんでした。相撲は江戸時代から続く、日本最古のプロスポーツなので、電気のない江戸の昔は明るいうちに取組を終える必要があったからでしょう。今のように、日が短い冬の間は相撲を開催せず、夏場所と秋場所しかなかった時代の名残でしょう。

見られた取組は、幕内の上位だったので、土俵の力士は皆名前と顔が一致します。そのため、最近カメラ小僧と化している私は次々写真を撮りました。また、私の席は奮発して、普段の椅子席Bより前の、椅子席Aでした。前回はコンパクトデジタルの倍率ぎりぎりでしたが、今回は少し倍率に余裕があったので、写真のクオリティは上がったと思います。取組の内容は機会があれば後で書きます。























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リスクを抑えたバルサ(バルセロナ対バイエルン)

2015-05-17 18:45:26 | ワールドサッカー
欧州CL準決勝1stレグ、バルセロナ対バイエルンのビデオを見ていました。バルセロナが3-0で勝った結果は知っていましたが、新聞紙上で「バルセロナは前の3人、メッシ(10番)、ネイマール(11番)、スアレス(9番)の個人技で勝っている」の記事があったので、本当かどうか確かめたかったので映像を見ました。

今回のバルサの試合を見る限りでは、そうではないように思えます。組織的なサイドチェンジや連携もしています。ただ、今は相手のバイエルンの監督になっている、グアルディオラがバルサの基礎を作った、超攻撃的な前がかりのサッカーではなくなっているのは確かです。

当時のバルサは、どこからでもスルーパスが出てくるのが売り物でした。最終ラインの位置は極端に高く、弱い相手なら圧倒的にボールを支配して、完勝できた世界一面白いサッカーでした。2011年のクラブW杯で、ブラジルのサントスに圧勝した試合は印象的です。

しかし、今のバルサはルイス・エンリケ監督が現実主義にチームを作り替えました。布陣こそ当時と同じ4-3-3ですが、アンカーのブスケツ(5番)は無理な縦パスを狙わず、サイドMFのラキティッチもバランスを取る堅実なタイプです。メッシも右サイドのウイングになっており、真ん中にメッシを置いて連動して一斉に上がってくる昔のサッカーではありませんでした。

その理由は、メッシを軸にした「バルサスタイル」が相手に研究されたことでしょう。メッシ自身をマークするのは、彼に圧倒的な個人技があるので困難ですが、メッシに入る縦パスをカットすることはできます。今季から、リバプールでプレミアリーグ得点王になったスアレスが加入しているので、ある程度はスアレスのスピードを使ったカウンターサッカーでもいいという割り切りが、リスクを冒さず堅守速攻でもいい、今のバルサのサッカーを生んだと思います。

ただ、それでもメッシはピッチに立っているので、彼の個人技を発揮する場面はあります。バルサの3点はメッシ2点、ネイマール1点です。そのあたりはさすがバルサです。

バイエルンは、普段のサッカーと違う3バックで試合に入り大いに驚きました。しかし、この布陣はバイエルンが誇るウイングプレーヤー、ロッベンとリベリーの不在でやむなく打った手でしょう。レバンドフスキ(9番)にビッグチャンスもありましたが、この日のバイエルンはいつものサッカーではなかった印象です。
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アウトサイドが空いた(5/16浦和対FC東京)

2015-05-16 22:51:02 | 浦和レッズ
浦和は興梠が1トップ、李忠成がシャドーとメンバーをいじってきましたが、私のいつものあまのじゃくで、先に東京の出方を見てみました。東京は戦術的に仕掛けてくるイタリア人のフィッカデンティ氏が率いるので、キックオフ直後の布陣を確認しておく必要があります。

その布陣は4-3-3でした。去年、3トップで武藤嘉紀を左ウイングに置いて、スピードに難がある森脇のところを仕掛けさせて成功しているので、二匹目のどじょうを狙ったのかもしれません。しかし、浦和の守備陣は武藤嘉紀対策は立てていました。基本は「裏に走らせない」で、体を入れて走るコースを消す、スルーパスは未然にカットするなどの徹底を見せて、武藤嘉紀が目立ったのはCKからのヘディングシュートのときだけでした。

武藤嘉紀の左ウイングが機能していないのを見た、フィッカデンティ監督は前半で早くも三田を下げて高橋秀人を投入して4-4-2に布陣を変更してきました。武藤嘉紀は今季、2トップで出場する試合が多いので、普段の形に戻した采配でした。スピード型アタッカーのイメージがある武藤嘉紀ですが、実はフィジカルの強さとヘディングも持っていて、ワンタッチゴールを狙わせようとしてきたのでしょう。

それをさせなかったのが、浦和の攻撃陣の破壊力でした。FC東京の4バックは、浦和のアウトサイドが面白いように空くというミシャサッカーの長所を発揮しやすい相手です。いきなり、最初のチャンスで宇賀神がフリーになりましたが、彼の上げた低いクロスが絶妙でした。うまい具合にDFとGKの間に入れたボールを、李忠成がわずかに触ってコースを変え、浦和は開始5分で先制という、いい入り方をすることができました。

関根の2点目も宇賀神からのクロスです。どうしても、FC東京の4バックで浦和の1トップ2シャドーを見ようとすると、興梠や李に引きつけられてしまいます。空いた、宇賀神と関根で実際に点が取れた事実を見ると、FC東京が攻め合いを意図してあえて浦和のアウトサイド対策を立てなかったのが裏目になったと思います。

FC東京は、関根の守備力を狙った太田が何度かクロスを上げていました。その太田からのクロスで後半、前田のヘディングで1点返しましたが、反撃が遅かった印象です。

書き足りないことは明日のマニアック分析に回します。



























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