Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

剛速球との遭遇(5/14日本ハム対西武)

2015-05-16 11:05:51 | 他スポーツ
最近、ブログの更新が滞り気味なのは、めったにない西武ライオンズのプロ野球中継が、NHK-BSであったからです。その中では、札幌ドームで日本ハムのエース大谷翔平と対戦して、結果こそ1-2で敗れたものの明日につながる敗戦だった試合が印象的です。

皆さんご存知の通り、大谷はコントロールに課題があるとはいえ、160km近い日本人離れしたストレートを放ります。テレビで球筋を見る限りでは、手元でさらに伸びている印象で、ボール球でも時に空振りするほどの威力を持っています。

解説の小久保氏によれば、こういう投手を攻略するにはストレートを待ち、そのストレートが甘く入る失投を確実にフェアゾーンに飛ばすしかないそうです。日本に来る外国人投手も、球はあまり速くない技巧派が多いので、日本の打者にとってはこういうタイプは大谷が初めての選手もいると思います。

西武打線は、大谷をまったく打てませんでした。浅村、中村おかわり君、メヒア、森という強力打線を誇る西武が、大谷のストレート勝負に空振り三振が続きました。小久保氏の言う、ストレート狙いでは、フォークを空振りするのはやむを得ないという指摘で、実際、ボールになるフォークに引っかかる場面もありました。

そんな試合を接戦に持ち込んだのは、西武先発ルブランの好投が理由でした。ルブランは大谷と違って、ストレートの最速は140km出ない投手ですが、日本ハム打線はルブランのカーブに手こずっていました。内野ゴロで打たせて取る投球で、バックも栗山が二度、好返球でホームで刺すなど引き締まったいい試合でした。

最後はルブランが8回につかまり、日本ハム5番ハーミッダのタイムリー2塁打で2点取られて敗れましたが、相手が大谷といえども、皆で工夫して力を出し合えば少なくとも接戦には持ち込めるという、野球の面白さを感じた試合でした。9回に浅村が大谷からタイムリーを放ち、あと一歩のところまで大谷を追い詰めたことも含め、負けたとはいえ楽しめたテレビ観戦でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5バックリトリート(2014年コスタリカ)

2015-05-16 09:36:51 | ワールドサッカー
今日は埼玉スタジアムのFC東京戦に行くので、即日更新ができない場合に備えて穴埋めネタを用意しておきます。過去の印象的な戦術を最近振り返っていますが、2014年ブラジルW杯で8強と躍進したコスタリカ代表も印象的です。当時のコスタリカは、5バックリトリートサッカーでした。

コスタリカは、イングランド、イタリア、ウルグアイという死の組に入れられたので、この大会での活躍を予想したサッカーファンはいなかったと思います。コスタリカは、この死の組に入れられた事の重大性を感じたようで、親善試合の日本戦で5バックを試してきました。しかし、その日本戦は1-2で敗れています。それも、コスタリカの快進撃を予想できなかった理由です。

5バックリトリートという戦術は、Jリーグでもよく見ますが、なかなか組み立てて攻撃に持ち込むところにJリーグのチームは苦労していた印象です。しかし、コスタリカは攻撃のやり方もしっかり構築していました。攻撃に行くのは5バックのどちらかのアウトサイドと、1トップのキャンベル、トップ下のルイスです。

このルイスの運動量が非常に効いていて、コスタリカがクロスを放り込むと真ん中のターゲットが常に2枚いる状況を作っていました。Jリーグのチームが5バックリトリートから攻撃に持ち込めない理由は、ターゲットの枚数が足りないからです。ルイスが守るときは5-4-1の「4」のラインに引き、攻撃のときは2トップ気味に出るという、攻守両面の貢献があったからできた戦術です。

コスタリカはイタリア、ウルグアイに連勝してイングランドに引き分け、なんとこの死の組を1位で通過することに成功しました。これを予想していたのは、かつてのコスタリカ代表ストライカー、ワンチョペ氏だけでした。1990年に名将ボラ・ミルティノビッチが率いて決勝トーナメントに進出したことが奇跡的と言われた小国コスタリカが、再び成し遂げた快挙でした。

もっとも、中南米の国のサッカー熱は想像以上に高く、代表チームが弱い国でもサッカーは盛んと聞きます。そんな文化も、コスタリカの活躍の要因だったと思います。(写真は日比谷公園のバラです。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FC東京戦プレビュー

2015-05-14 20:51:25 | 浦和レッズ
今週末の土曜日、浦和はホーム埼玉スタジアムで、FC東京と1stステージ優勝を賭けた天王山の試合を戦います。優勝争いは混戦になっており、まだまだわからない展開です。浦和は前節のアウェイ仙台戦は、らしくない乱戦の末に4-4で引き分けました。

FC東京はイタリア人のフィッカデンティ監督が率いています。彼は戦術的に仕掛けをしてくる監督で、去年の埼玉スタジアムでは5-2-3という布陣を引いてきました。浦和相手に5バックを引く相手はたくさんいるので、当時は「またか」という印象でしたが、3トップにしたところが味噌でした。

当時はまだ日本代表に選ばれた今ほど有名ではありませんでしたが、相手には武藤嘉紀がいるので、スピードのある武藤を左ウイングに置いて、スピードに難がある森脇のところを仕掛けさせました。これが機能したので、また同じ手を見る可能性があります。

もっとも、今季の武藤は2トップの一角で出場することが多いです。J1得点ランキングでも上位におり、ヘディングやワンタッチゴールなど、スピード型のウイングというイメージではとどまらない選手になっています。浦和がどんな武藤対策を立てるか、試合を観察してみたいです。

浦和は興梠が負傷から復帰して、前節の仙台戦は途中出場で2ゴールと活躍しました。ズラタンを押し退けて1トップに入る可能性もあります。また、2シャドーにスピード型を2枚置くシステムも定番になりました。

柏木のボランチが、今のところ機能しています。彼がボランチに入ると、縦パスを奪われるリスクが減少するというメリットがあります。どうしても、柏木は元はトップ下の選手なので、守備力やぎりぎりのボールに対する強さには課題がありますが、相手が強いFC東京でも彼のボランチを動かすことはないと予想しています。

また、FC東京には、磐田から加入の元J1得点王、前田遼一がいます。武藤の活躍に比べると、途中出場も多く期待通りではないでしょうが、セットプレーで大きな武器になるので、要注意の選手です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中盤だけでやり切る(2006年ポルトガル代表)

2015-05-13 18:39:05 | ワールドサッカー
2006年ドイツW杯の記憶では、優勝したイタリアより4位のポルトガルが強烈です。当時のポルトガルは、名将ルイス・フェリペが率いており、この当時は右にフィーゴ、左にCロナウドという強烈なアタッカーがいました。たぶん、ポルトガルの歴代最強チームはこの当時だっただろうと思います。

フェリペは、2004年の地元開催の欧州選手権で準優勝と結果を出しており、このドイツW杯がチームの完成形だった印象です。当時のポルトガルは4-2-3-1で、1トップにはフランスリーグ得点王にもなったパウレタがいましたが、このパウレタはあくまでおとり役でした。

中盤の5人が、フィーゴとロナウド以外も、コスチーニャ、マニシェ、デコと今でも名前を思い出せるメンバーで、この5人はボール奪取から組み立て、フィニッシュをすべてやりきってしまえる強力な5人でした。アンカーのコスチーニャ、前に出ていってどんどんミドルシュートを放つマニシェ、ゲームメーカーのデコと、カラーが明確に分かれていたことも機能した理由でしょう。

この中盤がフェリペの目に留まったのは、ポルトガルにとってはややラッキーな形でした。欧州選手権の前年、2003年の欧州CLを、モウリーニョが指揮してコスチーニャ、マニシェ、デコがいたFCポルトが優勝したからでした。クラブチームが強いなら、そのまま採用して代表チームにできるというのは、先日ネタにした1995年アヤックスの例もあります。

ポルトガルは、以前は技術はあるものの勝負弱いチームと言われていました。未だに、エウゼビオがいた1966年W杯3位が話題になるのは、ポルトガルがなかなかW杯欧州予選を通過できなかったからです。当時、1991年、1993年とワールドユースを連覇した黄金世代の最後の挑戦と言われていましたが、このドイツW杯は次世代の力で成し遂げた4位でした。

今では、ポルトガルは2002年、2006年、2010年、2014年と安定して欧州予選を通過できる強豪になりました。技術と組織で勝負したい日本サッカーの師匠、いつかどこかで日本と対戦する試合を見てみたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

練習方法の革命(西川周作)

2015-05-11 22:00:23 | 浦和レッズ
先日のガンバ大阪戦の試合前、時間があったのでGK練習を観察していました。浦和の場合、サブGKはあくまで正GKの練習台という扱いと決まっているのは、現GKコーチ土田尚史さんの現役時代から変わっていません。しかし、今回西川周作選手の練習を見ていると、今までの練習とは異なる点がありました。

それは、土田コーチが中央からシュートを放つのは従来通りですが、西川はそれをセーブした後、さらに両サイドにコーチとサブGKを置いて、間髪入れずに次のシュートを放ってもらうことです。もちろん、2本目が強烈なシュートでは物理的に間に合わないので、グラウンダーのシュートを西川が足で止める練習でしたが、なるほど神がかり的と言われる西川の足でのセーブは、こんな練習から生み出されるんだと発見した思いでした。

西川は、北京五輪代表時代に一つの快挙を成し遂げています。それは、それまで本大会の3人のオーバーエイジは決まってGKで、シドニー五輪では楢崎正剛、アテネ五輪では曽ヶ端準がゴールを守っていました。西川は、GKにオーバーエイジはいらないと、当時の反町監督(現J1松本山雅監督)に決断させたGKでした。

西川は、大分ユースから大分、広島を経て浦和に移籍しています。大分ユース時代は、元パラグアイ代表GKチラベルトの向こうを張って直接FKを蹴っており、ゴールも決めていました。山形GK山岸範宏が持っている、GKのPK以外のゴール記録を達成する可能性を持っている選手です。もちろん、J1レベルなら柏木の方がうまいでしょうから、よほどのことがないとやらないとは思いますが。

西川が目指すのは代表正GKということになります。これまでの正GK、川島が32歳になり、定位置奪取のチャンスです。ハリルホジッチ監督は常にGKを4人呼んで競争させる方針で、直前で調子が良ければ可能性はあります。Jリーグのパフォーマンスなら、権田や東口には負けていないと思うので、次のチャンス、W杯予選で安定感を見せて欲しいです。

もちろん、W杯予選は格下相手なので、GKの活躍の場は少ないでしょうが、少ないセーブだからこそ安定感を発揮できると期待したいです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一転した打ち合い(5/10仙台対浦和)

2015-05-10 22:41:19 | 浦和レッズ
この試合の序盤は予想通りの試合展開でした。仙台はいつもの2ラインコンパクトサッカーでしっかり引き、浦和が金園をオフサイドに掛けたと思った判断ミスで空いた、ボランチ、キム・ミンテのゴールで先制した1点を守りにきました。

押し込む浦和、守る仙台の展開で前半は推移したので、「前半で追い付けば勝てる」と確信し、その通り阿部勇樹のミドルシュートで追い付きます。しかし、仙台の人数を掛けた守備に1トップ2シャドーが消された前半はミシャにとっては不満だったようで、事実ズラタンと梅崎を下げて興梠と李を後半の頭から投入してきました。

この采配は当たりました。CKから興梠のヘッドで勝ち越します。さらに梅崎のドリブルより、李の強さと読んだことが、李の突破からこぼれ球を決めた関根のゴールで3-1として、堅守速攻の仙台は苦しい展開のはずでした。

しかし、仙台は2点ビハインドになって、苦し紛れに前からプレスに行くスタイルに変更したことが予想外の展開を生みました。仙台ベンチの打った、ウィルソンに代えてハモン・ロペスを入れた采配も当たりました。この日の浦和は、いつものように後ろで落ち着いて回せる安定感がなく、次々と仙台に反撃を許してしまいました。

特に、奥埜の2点目の場面ではクロスを太ももに当てていた柏木がクリアを選んでいれば、何事もないはずの場面でした。たぶん、柏木ほどのテクニシャンですから、トラップしてカウンターを狙おうとしたと思いますが、このトラップが流れて失点につながったことが、仙台の3連続ゴールという展開を生んだと思います。

それでも、浦和は興梠の2点目で追い付き、試合は辛くも4-4の引き分けに持ち込むことができました。明るい要素はその興梠で、ズラタンが不発のときはいつでも代えられるオプションを得られると予想していましたが、これならズラタンを押し退けてスタメンも考えられます。

ただ、今回も鬼門ユアスタでの勝ち点3はなりませんでした。関東の試合はアウェイをホームゲームとあまり変わらない雰囲気にできる浦和サポも、この仙台は真の敵地でした。この勝ち点1が、あとでどういう意味を持ってくるかはわかりませんが、価値あるものにしていかなければなりません。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

驚愕の戦術(1995年アヤックス)

2015-05-09 12:09:30 | ワールドサッカー
サッカーの戦術分析が趣味の当ブログでは、面白い戦術が出てくると記事にしています。過去に見た、戦術の中で一番面白かったものは、1995年のトヨタカップで来日した、アヤックス(オランダ)の3-4-3です。3-4-3自体は、Jリーグでもたまに見ることがあります。

もっとも、Jリーグで見る3-4-3は中盤の4枚がダブルボランチを置いたボックス型です。そうしないと、中央の守備が持ちこたえられないからですが、アヤックスの3-4-3は驚くべきことに、トップ下にリトマネンを置いた1ボランチのダイヤモンド型の中盤でした。

当時は、私がまだサッカーを理解していなかったのと、トヨタカップのチケットは日本最難関のチケットだったので、残念ながらリアルタイムの印象は持っていません。そのため、このアヤックスに興味を持った私は当時のサッカー雑誌を乱読しました。

印象に残っているのは「ストライカー」という雑誌で、当時のアヤックスの戦術の約束事がこと細かに書いてありました。中盤のサイドハーフにかなりの守備意識が必要という話でした。ロナルド・デブールがこのポジションでしたが、兄のCBフランク・デブールとアヤックスの守備を支えた、最強の兄弟選手でした。

また、当時のアヤックスは外国人のリトマネン、カヌ、フィニディ・ジョージを除くメンバーは、オランダ代表そのままというメンバーでした。そのため、当時のオランダ代表監督、ヒディンクが、このアヤックスのファンハール監督の戦術をそっくりそのままコピーしてオランダ代表の戦術にしていました。

結果的には、ヒディンクはアヤックスのコピーを途中でやめて、4-2-3-1に戦術を組み替えてから結果が出るようになり、最終的にはフランスW杯4強でした。それだけ、このアヤックスの快進撃の影響は大きかった証明です。

もっとも、このアヤックスの黄金時代は短かったです。理由は、ボスマン判決という、契約期限切れの選手に移籍金がかからなくなる判決が出て、アヤックスの主力選手はバルセロナ、ユベントス、Rマドリードなどに去りました。

監督のファンハールもバルセロナに移りましたが、アヤックスの3-4-3をそのまま名門バルセロナに持ち込もうとしたのは反発も招き、アヤックス時代ほどの成功はできませんでした。当時の映像は、引きで背番号がわかる今のハイビジョンではないので、今見てもノウハウはわからないと思いますが、私がサッカーにはまるきっかけになった、懐かしいチームでした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙台戦プレビュー

2015-05-08 18:44:30 | 浦和レッズ
浦和はGWの強行日程の締めくくりとして、日曜日にアウェイのユアスタでベガルタ仙台と対戦します。土曜日ではないので、テレビ観戦予定の方は注意してください。この試合が終われば、久しぶりに試合が1週間空き、ようやく落ち着いて調整できます。

仙台のアウェイは相性が悪く、ミシャ監督になってから一度も勝っていません。ユアスタのうなるような相手サポの声も理由かもしれません。仙台は手倉森監督時代にJ1で2位になる旋風を起こした2ラインコンパクトサッカーを、今の渡辺監督も継続しています。

浦和対策には、2ラインコンパクトサッカーか5バックという、相手の手には慣れてきました。しかし、選手が各自のポジションを守れば浦和のアウトサイドと数的同数を保てる5バックとは違って、2ラインコンパクトサッカーは全員が連動して動かなければ機能しない、難しい戦術です。

その難しい戦術が、仙台の渡辺監督が前節の退席処分の影響でベンチ入り停止になる、この試合で機能するかは微妙です。浦和には意外な追い風になるかもしれません。浦和にとっては、この試合はアウェイですが勝ち点3が欲しい試合になります。

理由は1stステージの優勝争いが、2位FC東京の追撃でレベルが上がりそうだからです。浦和は1試合消化が少ないとはいえ、FC東京に勝ち点で並ばれており、確実に首位をキープするためには勝つ必要があります。この試合を勝ち、次々節のFC東京との直接対決に向けて勢いをつけたいです。

浦和は前節のACLブリスベン戦にベストメンバーを送っていないので、今回の仙台戦は従来組が出るだろうと予想できます。出ずっぱりだった槙野や柏木にとって、久しぶりに1週間空いたのはいい調整になったでしょう。仙台の2ラインコンパクトサッカーは両アウトサイドを同時に見られないので、キーマンはアウトサイドの関根と宇賀神だと思います。

事実、アウトサイドだけで点を取って勝った試合もあるので、関根と宇賀神にはゴールを狙って欲しいです。そうすることで、勝利は近づいてくると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レオ・シルバの出場停止(5/6新潟対山形)

2015-05-07 19:26:17 | 他チーム
昨日はレッズ戦がなかったので、スカパーのテレビ中継で新潟対山形を見ていました。直線距離は比較的近い両チームですが、山形から新潟は直通する電車はないので行きにくく、車で4時間もかけてたどり着いたという山形サポのコメントもありました。

試合は山形のペースでした。新潟は大井、舞行龍、大野の3バックに布陣を変更して、右アウトサイドの川口、左アウトサイドのコルテースの攻撃力を生かそうとしてきました。この試合をしばらく見ていると、「これはコルテースの守備力をカバーするための布陣だな」と気が付きました。

川口は必死で帰陣していましたが、コルテースが取られると戻ることはなく、なるほど彼を4バックの左SBで使うのは怖いなと想像ができます。そこを、キム・ボムヨンと高木利弥でえぐらせた山形が優位に試合を運びました。

特に高木利弥は面白い選手です。元日本代表FW高木琢也氏(現J2長崎監督)の息子で、神奈川大学卒業の新人です。山形のJ1昇格で親子対決は実現しませんでしたが、高木利弥はポストプレーヤーだった父とは違って、スピード型のウイングでした。

スピードならある対面の川口にも負けておらず、カウンターを仕掛ければ脱兎のごとくかけ上がれる走力はさすがでした。埼玉スタジアムの浦和戦には出ていませんでしたが、こういう選手は一度は生で見たいと思います。

また、この試合が山形優位に運んだのは、新潟ボランチ、レオ・シルバの出場停止も理由でした。体型を見ると守備の強いファイターのイメージですが、彼はドリブルやパスも持っていて攻撃でも中心選手です。彼の攻撃力がなかったことで、新潟は攻撃で落ち着き場所がなかった印象です。

FW鈴木武蔵のスピードを生かそうとした新潟ですが、CKから林にヘディングで失点してから、長身FW指宿を投入して高さで勝負する方針に変更します。しかし、おあつらえ向きのアーリークロスはなかなか入らず、山形の勝利が半ば見えてきたロスタイムの同点ゴールで、新潟は辛くも勝ち点1を拾いました。

浦和も獲得に動いたと言われる、レオ・シルバがいないとボールが収まらない事実を見る限り、彼の存在は大きいと改めて感じました。浦和は新潟に埼スタで一度も負けたことがないのがチームの誇りですが、フルメンバーの相手ならどうかとも思った試合ではありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三者三様のホームランバッター

2015-05-06 17:36:16 | 他スポーツ
昨日の西武プリンスドームでは、メヒアと森に本塁打が飛び出し、中村おかわり君もビデオ判定で取り消された幻の本塁打を放っています。今年は打線で勝負すると誓った田辺監督の野球が、まさに表に出た試合でした。ただ、その本塁打の打ち方は、三者三様で異なります。

森の本塁打は、2死走者なしという状況で出ました。本人も「狙っていた」と明言していますが、確かに決め球が荒れ球のストレートという相手の中継ぎ、マエストリにはストレートを待っていい場面です。森は強い下半身からの鋭いスイングスピードから、ライナーで持っていく本塁打を得意にしており、その弾道を生観戦できたことは刺激的な経験でした。

森はヒーローインタビューで「背の低い自分でも本塁打が打てる」ことを野球少年に贈る言葉に選びました。ただ、それを実現するためには、森のように低い姿勢をキープできる筋力が要ります。もし、このブログを読んでいる野球少年の親御さんがいらっしゃれば、それを実現するには相当の走り込みか筋力トレーニングの基礎があるということは注釈しておけば目標になるかもしれません。

メヒアの本塁打は左中間に飛びました。彼の場合は詰まった当たりでも強引にスタンドまで持っていける腕力で勝負します。事実、メヒアの本塁打には右に打った本塁打のイメージはなく、ほとんどがレフトです。アウトコースの変化球を強引に振り過ぎて空振りすることもありますが、この場面ではカーブを狙いすましてレフトスタンドに持っていきました。

この事実から見ると、どうもカーブは相手が来るとわかっていれば打てる球のようです。かつて、超スローカーブで一世を風靡した中日の今中投手も、カーブを待たれると本塁打を配給することもあったと聞きます。緩急は大事と言いますが、それを生かすには速球がもっと大事ということは事実のようです。

中村おかわり君はこの両者の中間のイメージです。高い弾道でアーチを描くことも、ライナー気味に持っていくことも両方が可能です。現在、本塁打王通算5回と既にパリーグを代表するホームランバッターで、おそらく彼がお立ち台だったら「メタボ体型でも野球はできる」と野球少年を勇気づけるコメントを残していたかもしれません。



















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする