北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

除雪とは歩くことなり ~ 三日分の雪を公園まで雪を運べ

2025-02-01 21:44:32 | Weblog

 

 水~金と二泊三日で上越へ出張していましたが、その間に札幌では久しぶりの大雪になりました。

 この間の除雪は妻がやってくれましたが、「腰が痛い」とかなりの負担だったでしょう。

 雪は積んでおいてくれるだけで良いので、あとは今日から私の出番です。

 雪の山を成型してブロック状に切り出せるようにして、スノーダンプで一個一個を100m先の公園まで運びます。

 朝から公園への運搬を始めて、そこから午前中は実家の買い物サポートをし、午後にまた公園への運搬。

 ローマ時代の奴隷のようにひたすら歩きます。

 さんざん公園に運んだつもりでも、まだあと半分は残っているので、明日以降また運搬を行います。

 まあこれまでが少なすぎたのと、冬の良い運動になると思えばよいのです。

 結果的に今日は2万4千歩もあるくことになり、まあ疲れました。ひー

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

nuovoでは、防災経験を身近にするために楽しみながらやる ~ 防災井戸とドラム缶風呂

2025-02-01 18:14:59 | Weblog

 nuovoを見学した続報です。

 小布施のここ総合公園防災パークと名付けられたnuovoのキーコンセプトの一つが、「防災を身近に」ということです。

 主催者の林さんが言いました。

「小松さん、私が能登の被災地に入って感じたのは、被災者の皆さんの多くが、まさか自分が被災者になるとは思ってもいなかった、ということです。
 学校でも職場でも町内会でも、防災訓練や避難訓練なんてしょっちゅうやりますよね。でも皆さん半分はいやいや仕方なく参加しているんです。で、それは訓練は楽しくないからです。
 じゃあ逆に考えて、防災に触れる訓練が楽しいものになればもっとたくさんの人が喜んで参加してくれて、結果的に防災意識が身に着くということがあるんじゃないか。そう考えたんです」

 そこで、ここnuovoには、災害時に役立つような道具や施設が展示されていて、それは普段から使えるものになっています。

 いくつかご紹介しましょう。

 まずは防災井戸です。
 
 こちらには地下50mのところから水をくみ上げられる防災井戸があります。

 昔あった井戸は最初に水をくみ上げるときに"呼び水"と言って井戸のポンプ部分に水を入れなくてはいけないのですが、そのときに被災地で飲めるようなきれいな水が用意できるかどうか、という問題があります。

 この防災井戸は呼び水が必要なくて、すぐに組み上げられてその水は飲料が可能です。

 しかも上げ下げするのではなくて、下げるときにだけ力を入れればレバーは勝手に上に上がってくるという仕組みになっています。

 水を自分たちの力で調達する経験はなかなかできません。


     ◆


 その隣に設置されていたのが「笑顔式ドラム缶風呂」です。

 被災地ではお風呂に入りたいという声が必ずでますが、ただのドラム缶を利用した普通のドラム缶風呂では、これに水を入れて下から火を当てて沸かすとなると2時間かかるといいます。

 またドラム缶の底が熱くなるのですのこを敷くか履物を履くなどの余計な小物が必要になります。

 そこで笑顔式ドラム缶風呂です。

 これはドラム缶の横に水が通るパイプが2本つけられていて、その先にらせん状になった金属パイプがつけられるようになっています。

 このらせん状のパイプの中では焚火ができるようになっていて、熱交換器の役割を果たし、熱せられたお湯は上の穴からドラム缶に戻り冷たい水がパイプに入ってきて循環してお湯を沸かします。

 熱を受ける面積が段違いなので、こちらでは50分でお湯が沸くそうです。

 またらせんパイプの一番上に金網を置けば、焚火の火でアウトドア料理もできます。

 パイプはパロットカップリングという簡便な継ぎ手になっており、子供でも見様見真似で継いだり外したりできます。

 パイプには蛇口もとりつけられて、温かいお湯を蛇口から取り出すこともできます。

 またらせんパイプも含めて道具一式は分解して全部のパーツがドラム缶の中に入ってセットで運べるとのこと。

 この笑顔式ドラム缶風呂は、能登の被災地に持ち込まれて被災者の皆さんにも喜ばれているそうです。

 林さんは、「このタイプのドラム缶風呂が、全国津々浦々のキャンプ場で使われるようになればいいのに、と思います。全国に使い慣れた人が増えて、いざ災害が発生した時には、あちこちのキャンプ場から被災地に持ち込まれて避難所の潤いになるような時が来ればよいのですが」

 いかがでしょう、笑顔式ドラム缶風呂。

 災害への備えを楽しみながら体験できるという場があるとよいですね。


 さらに続きます。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする