北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

上級者は見る視点が違う ~ ワカサギ釣りも道の世界

2021-01-12 22:18:10 | フライフィッシング

 今回の朱鞠内湖ワカサギ釣行では、偶然にもネット上での知り合いだったワカサギ愛好家と直接お会いすることができました。

 いつもワカサギ釣りのブログ記事に豊富な釣り情報を投稿してくださるので感心しながら読んでいた私としては、実に嬉しい出会いでした。

 そこで釣れないこちらとしては上級者を目の前にしてつい質問攻めにしてしまいます。

 まずは釣り場を決めるときの準備です。

「今日お見かけしたときは、なかなかテントをはらずにずいぶんあたりを探索していたようですが、何があったんですか?私は魚探で魚影のあるポイントを探そうとしたんですが、魚影が見当たらないままに場所を決めてしまいました」
「あはは、見ていたんですね。そうなんです、あまり様子のわからないポイントだったので、まずは入念な下見が大事なんです」

「やはり魚影ですか?」
「いえ、地形を見ていたんです」

「ち、地形ですか?」
「ええ、穴をあけて魚探を入れると水深がわかりますよね。何メートルかずれながら穴をあけて深さを測ってゆくと、急に深くなるところが見つかることがあります。そこは湖のポイントで言うところの『かけ上がり』というところですね。それがわかれば、その深いところを入念に見てみて魚の姿が浮かべばそこが今日のポイントというわけです」



「ははあ、最初から魚の姿を見ているわけではないんですね」
「ええ、ポイントがダメならいくら早く釣り始めて頑張っても釣れませんよね。じっくり時間をかけて良い場所が見つかれば、きっと良い釣りになりますよ」

 私も魚探を買ってから、穴の直下に回遊してくる魚の姿が見つかるのがうれしかったのですが、魚探の使い方はそれだけではありませんでした。

 魚探で湖底までの水深の変化を見ることで地形の変化を見定めるために使うとは!

 まさに『釣りは科学』。我々も少しは釣りになりましたが、これは単なる結果オーライでした。

 地形を読んで回遊魚の生態をも理解したうえで場所を決めることが良い釣りのための前提作業なのだとはまさに目からうろこです。

 とはいえ、実際には現地についちゃうとすぐに釣りを始めたくてそそくさと穴をあけてテントを張りたくなる自分がいます。

 そういう弱さも克服できなければいけないんだな。ああワカサギ道、まだまだ修行が足りんなあ!

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朱鞠内湖二日目は午前中だけの半日勝負

2021-01-11 23:21:17 | フライフィッシング

 

 レークハウス朱鞠内で宿泊をした今日は、全身の筋肉痛を引きずりながらの早朝早出ワカサギ釣りです。

 朝5時に起床して、釣り場が開場となる朝6時の少し前に宿を出発。

 駐車場に入る車で少し渋滞しましたが、6時10分には駐車完了で、すぐに荷物を積んだソリを下ろして昨日と同じポイントへ歩き始めました。

 遠くのポイントへは有料でスノーモービルでの輸送サービスがあるのですが、サービス開始は朝7時からなので、早朝組は徒歩で現地へと向かいます。

 モービルに乗った時は(ずいぶん遠いポイントだ)と思いましたが、歩いてみればたったの15分。

 これからは歩いてポイントへ向かうことにします。


    ◆


 釣りの方は陽が登った8時過ぎからは中層に魚探に魚影がずっと映り続けるという、昨日と同様の好条件。

 一度に2匹、3匹と複数の魚がかかる多点掛けの回数は減って、(昨日よりは少~し渋いかな)という感じですが、それでも一匹ずつでも拾っていけばよろしい。

 しかし今日は夜に孫の誕生会に招待されていて、釣りは11時で切り上げです。

 撤収して駐車場まで再び歩いて戻り、お昼過ぎには札幌への帰路につきました。

 結局釣っていたのは朝8時から11時までの実質3時間あまりでしたが、それでも私が138匹で妻が97匹とそれなりの釣りにはなりました。

 今回は、ワカサギ釣りのネット友達にも直接会えて、いろいろと教えていただける素晴らしい釣行でした。

 やはり場数を踏んだ方の言葉には重みがありますし、話を聞いているとますます良い道具が欲しくなりますね。

 朱鞠内湖でのワカサギ釣りのシーズンインでした。

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こうすればよかった ~ オンラインセミナーの反省

2020-10-29 23:42:21 | フライフィッシング

 

 昨日のオンラインセミナーから一日が経ちました。

 なにしろ我々にとって初めてのオンラインでの配信だったのでいろいろと反省点もありました。

 関係者に感想を聞いてみると、やはりそれぞれに思いがあるようです。

 曰く、「今回はネットで30人ほどの視聴があったけれど、アクセスしている人の顔は出ないウェビナーなのに、ほとんど外からは質問が出なかったね」

「やはり質問となるとハードルが高いのかな。つぶやきのような意見でも良いのだが」

「チャットのような形では意見が出ないとすれば、終わった後にアンケートを取るようなことで感想が知りたいね」

「カメラが一台だったので絵柄がほとんど変化せず、観ているのには飽きてしまうが、ラジオ的に聞いている分には良かった」

「途中まで会場の質問者の顔が出ないのはやや不自然だった。複数カメラで切り替えるようなことがあると良かったように思うけれど複数カメラを切り替えるような芸当ができたかどうか」

 
 またMC回しをしてくれた窪田さんによると、「前半で用意したネタは使い切ってしまったので後半が大変でした」とのこと。

 会場にいた身内からは直接の質問や、チャットでの質問をすることで場をつなぎました。

 良い質問をしてパネラーから良い答えを引き出すことは難しいのですが、その質問で思いもよらないような流れになって議論が進んだときは気持ちが良いものです。

 まあこうした経験を重ねることで新しい時代の情報発信力が形成されてゆくことでしょう。

 また関係者の知人である自治体でこちらのDRIVEさんのようなコワーケーションスペースづくりをやろうとしている部所の担当者の方が聞いてくれていたそうで、「参考になりました。藤間さんのような方がいると知って、ぜひアドバイス的な話を聞きたいです」と感謝の声が届いていたそうです。

 自治体にしてみると、誰かが来てくれるのを待つという方法もありますが、積極的にアクションを起こして関心のある人を招くというやり方もあるでしょう。

 志の高い自治体の関係者とはもっと繋がってみたいですし、ここのDRIVEさんのように人材同士をマッチングをしてもらいたいですね。

 

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100円を30万円にする一番確実な方法

2020-10-09 22:04:38 | フライフィッシング

 

 このところ、ノートパソコンやワイドモニターを購入したことで、来月の請求額に怯えています。

 ただまさに数年に一度訪れるパソコンの乗り換えのために、コツコツと500円玉貯金をしてきました。

 貯金箱は100円ショップで買った、金属缶のもので簡単には明けられない代物。

 しかも目標は大きく、全部500円玉で貯めれば30万円になるという貯金箱です。

 買い物はおつりが500円以上になるときは現金で買うという小細工を繰り返して、貯めに貯めた貯金箱。

 これが満タンになったタイミングでノートパソコンの買い替えを決断したというわけです。

 日付を見たら2016年5月となっており、満タンにするのには4年半の年月が経っていました。

 クレジットカードの決済はゆうちょ銀行にしてあるのですが、幸い郵便局は「窓口へ持って来ていただければ500円玉を入金できますし、こちらで枚数も数えます」とのこと。

 家で缶切りを使ってちょっとドキドキしながら開封しました。

 中にはどっさりコインの山ですが数える気がしないのでそのまま郵便局へ。

 こぼさずに運ぶのが大変でしたが、考えたら家で袋に開ければよかったんですね。貯金箱の美学をそのまま持ち込んでしまいました。

 
 で、郵便局で数を数えてもらったら、目標金額30万円のところをなんと「32万円ありました」とのこと。

 100円で買った貯金箱に地道にお金を入れ続けることで30万円になるということで、投資などよりもずっと確実に増えるのはやはり貯金ということになるでしょうか。

 目標よりも2万円も多く貯められたので、これはちょっとしたボーナスになりました。

 これでノートパソコンとモニターの支払いはなんとかなりそうです。

 しかし現金離れの昨今、支払いでも「交通系で」というやり取りが増えています。

 そうなると500円硬貨を手にする機会は今後大きく減るような気がします。

 次に500円玉貯金がたまりきるのはいつになるでしょう。

 次のパソコンの買い替えに間に合うか心配な500円貯金です。

 

 

 

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【ミステリー】俺は何を買ったのか? ~ 犯人はお前だ!

2020-10-03 23:26:08 | フライフィッシング

 

「そう言えばお父さん、この間何を買ったの?」と突然妻に聞かれました。

「え?何のこと?」

 妻は、先日炊飯器を買った時の買い物で保証書が3枚出てきた、といいます。

「一枚は炊飯器でしょ?もう一枚は電源タップを買ったんでしょ?」

 そう、コンセントから100VのほかにUSBの電源供給が同時にできるタップを買ったので、それは覚えていました。

「そしてもう一枚保証書があるんだけど、お父さんは何を買ったのかがわからない」
「え?僕が?」 うーん、炊飯器とタップのほかに何を買ったかがどうにも思い出せません。

 実はあの買い物をしている最中に、妻があまりにも炊飯器の前で迷っているのでその時間を利用してパソコンコーナーを見て歩いたのでした。

 そこでノートパソコンからマルチディスプレイ用にHDMIとVGAへの出力ができる変換アダプタをみつけて、一度はカートに入れたのでした。

(確かあれが8千円か9千円していたなあ…)

 しかしあのときは、安易に決断すると後で後悔するかもしれず、マシンの性能をもう一度確かめてからにしよう、と考えて、また元の棚に戻したはず。

(ええ?確か戻したはずなのに何かの手違いで買っちゃったのか?)

 確か買っていないはずなのに、では何を買ったのかが思い出せず、もやもやが収まりません。
 
「保証書にはなんて書いてあるの?」
「8ジョウだって」

(8ジョウ?8条ってケーブルが八本ってことか?いや買おうとしたのもせいぜいケーブルは3本だしなあ)

 大体買ったはずのものはどこにあるんだ?

 私のパソコンデスクの上には変換器らしきパッケージは置いてないし、炊飯器の箱の近辺や箱の中にも何もありません。

「え~、わからん、いったい何だろう?」

 本当にわからなくなったので、それこそ家中を隈なく探し回り、部屋を次々に調べていて…、ついに!その謎の買い物に行きあたりました。

 見つけたのは、一階の部屋にあった天井用照明の空き箱。


【犯人はお前だ!】

「そうだ!天井につけるLED照明を買ったんじゃないか!」

 そもそも電気屋さんに行ったのも、天井の照明が不具合を起こしておかしな点滅を始めたので買い替えに行くためでした。

 保証書にあった「8ジョウ」とは「8畳用照明」のこと。

 夫婦二人して完全にそのことを忘れていて、妻も自分が買った記憶がないので「お父さん何買った?」という質問になり、聞かれた私も「お、俺?うーん、何を買ったっけ?」というトンチンカンな会話になっていたのでした。

 謎が解けて二人して爆笑しましたが、だんだんこういうことが笑えなくならないことを祈るばかりです。

 あー、もやもやが晴れてよかった。

 

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コロナ下でも同僚の栄転は祝おうぞ

2020-09-24 23:57:05 | フライフィッシング

 今日は、10月1日付で東京へ転勤になる人と、その後任で新しく来る人の歓送迎会が開かれました。

 職場の近くホテルの宴会場を使っての会合でしたが、コロナに注意するという観点からホテル側の細心の注意が徹底されていました。

 参加者への手の消毒とマスク着用の注意はもちろんのこと、出される料理は全て一皿ずつ取り分けられて一人一人の前に提供されます。

 乾杯に際して「お酒の注ぎ合いもお控えください」という注意はあれど、こればかりは会の性格上そうもなりません。少しはお目こぼしを。

 開会の挨拶が終わって乾杯に移るなど、壇上のマイクを使う人が変わるたびにマイクにアルコールと思しき液体をスプレーして消毒をしてくれます。

 見ようによってはなんだか迷惑がられて馬鹿にされているようにも見えてしまうのですが、あくまでもコロナ対策なのだと割り切りましょう。

 コロナを過度に恐れずに、適度な距離感を保ちながら経済活動をおずおずと始めている。

 そんな感じでしょうか。


     ◆


 今日の午後にある社団法人を訪ねたところ、「来年の年始の新年交礼会のやり方に悩んでいます」とのこと。

 こちらでは年明けに300人ほどの会員が集まる新年交礼会を開催していて、その際には立食でのパーティが恒例となっています。

 しかしこの開催の有り様もコロナウィルスの蔓延をどう考えるかによって大きく異なります。

 一案は「食事はなしで式典だけ」というもの。二案は「参加者も100人~200人に絞って、広い会場で丸テーブルに疎になるように座らせてサーブするという形。

 まあどちらかなのでしょうけれど、開発局長や道知事なども来賓として来られるということであれば、同様類似の他の団体の動向もきになるところ。

 他のやり方に追随するというのが賢明でしょうか。

 皆が少しずつ工夫をして新たな取り組みを始めつつありますが、その結果を見てチャレンジをしてほしいところです。

 コロナに負けずに、日常に近づける努力をいたしましょう。

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焚火の上手・下手とは

2020-09-23 23:20:25 | フライフィッシング

 今やキャンプの定番となった焚火。

 直火は禁止のところが多いので、焚火台を持参することも一般的になりました。

 薪も、木をそのまま割ったような樹皮が付いた太いものもあれば、きれいな製材の長さを揃えてきっちり段ボールに入れてあるものまでさまざま。

 おまけに火の付き方も、ちゃんと乾燥していてメラメラと燃えるものがある一方で、なかなか炎が上がらずすぐにブスブスと煙が出るようなものもあります。

 私の場合、まだ焚火の素人なので上手に炎が上がらない。

 そもそも焚火の上手・下手ってあるのでしょうか。

 炎が上がるのが上手なのか、それとも最後まできっちり灰にするのが上手なのか、なにをもって上手だとか下手だとかいうのでしょう。

 上手な焚火って何なの?焚火のベテランの皆さん、教えて。

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キャンプ最終日 ~ 夏もいよいよ終わりなり

2020-09-22 22:26:22 | フライフィッシング

 

 今回デビューの、網走刑務所で買い求めたちびコンロ。

 これが結構良い感じでした。

 固形燃料でミニ鍋もできるのですが、今回は備長炭をがっつり赤くしての焼き肉。

 大きなグリルだとついたくさん作りすぎてしまいますが、これだと焼けると同時に食べてすぐまた焼くというサイクルが夫婦二人サイズにはちょうど良い感じ。

 これからのキャンプの友になりそうです。

 
    ◆

 
 キャンプとはいえ、困るのは電子機器類の充電です。

 スマホやライトなどは連泊すると電池がなくなって、充電が必要になります。

 いちいち車のシガーライターから取るというのも面倒くさい話。

 私の場合は、電動工具のマキタの18Vシリーズの工具を持っているため、充電用電池も持っています。

 実はこの充電池にアダプターを付ければ、USB電源端子2口が取れるのです。

 充電池の容量も6.0Ahだけあって、スマホなんかは一日使用分を二台充電したって、1/4も充電量が減りません。

 工具に使うだけではなくてこういう使い方をすれば、キャンプでの大きな助けになること請け合いです。

 マキタファンを増やしましょう。


    ◆


 テント他の道具類を撤収してからは近くの川でやっぱり釣り。

 最初のたまりでニジマスを二匹釣り上げて幸先が良かったのですが、そこから先は全くの音沙汰なし。

 こういう日もあるものです。

 今年最後の入道雲かな。

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目指せ、道南のひなびたキャンプ場

2020-09-21 23:01:55 | フライフィッシング

 

 この四連休の公判三日間は、道南のひなびたキャンプ場でキャンプをしました。

 ほとんど知られていないはずのキャンプ場なので、連休二日目からのエントリーでもすいていることを期待したのですが、フリーサイトにも結構なテントが張られていてにぎわっています。

 トイレですれ違った男性に「どちらからですか。よくこのキャンプ場をご存じでしたね」と言ったところ、「元々当てにしていたキャンプ場が『クマが出た』とのことで急きょ閉鎖になっていたんです。
 そこで仕方なく、どこか近くにキャンプのできるところはないかと探してここにたどり着きました。結構良い雰囲気ですね」とのこと。

 クマのせいで、またこのキャンプ場の存在を知った人が増えてしまいました。うーむ。


    ◆

 
 真夏に朱鞠内湖畔でキャンプをした際に、今年買った大型テントを使いました。

 テントを張る場所は大きな樹の下が良いだろう、と思って、ミズナラの大木の下にテントを張ったのですがこれが大失敗。

 夏のミズナラからは大量の樹液が放出されて、テントがべとべとになったのです。

 車もフロントガラスに細かい霧のような樹液がこびりついてウォッシャーでも簡単には撮れなくて苦労しました。

 テントのべとべともどうしようもなくてそのまましまってあったのですが、今回のキャンプ初日の夜半に強い雨が降って流されたようです。

 キャンプの雨もたまには良いことがあるようで。


    ◆


 キャンプ場の近くに、野遊び大先輩のお墓があるので友人に場所を聞きながら墓参り。

 お墓の場所を口で説明してもらうというのは結構難しくて、苦労しながら場所を探し当てました。

 ようやくお参りに来れました。これも御縁ですね。

 野遊びにもっと精進します。

 
 
 

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生涯学習を思い出せ ~ 62歳の誕生日プレゼント

2020-09-19 22:48:37 | フライフィッシング

 

 今日は放送大学公開講演会に、掛川市役所の先輩職員である中山礼行さんが講師として登場。

「掛川市の生涯学習 まちづくり、ひとづくり」と題して約1時間半に亘り、故榛村純一元市長さんの下で展開された生涯学習運動についてお話をしてくれました。

 講演そのものは掛川市の生涯学習センターで開催されたのですが、主催者のご厚意でZoomとYoutubeによるリモートでも聞くことができ、私も札幌の自宅に居ながらにしてこの講演が聞けたのでした。

 榛村さんが新幹線新駅の建設や掛川城の復元など、7期27年に亘る掛川市政で果たした功績はあまりにも大きいものがありますが、そうした目に見えるものづくりだけではなく、市民一人一人に「お互いに何をなすべきかと、いつも問いかけ合いながら 一生涯学び続けて行こう」とあるべき姿を示したことが非常に特徴的だったと思います。

【生涯学習都市宣言 1979年4月1日】【抜粋】
 掛川市民は
 少しでも多く幸せを実感するために
 健康で生き甲斐をもって生きていくために
 一人でも多く素直になり、悟りを開けるようになるために。
 私たちは、いろいろな職業や趣味道楽やコミュニティ活動を通じて、
 自分はなんだ、お互いは何をなすべきかと、いつも問いかけ合いながら、
 一生涯学び続けて行こう。

 
 普通なら行政の長は、人々の心の中の考え方に亘る部分には軽々しく触れないものです。

 しかし「人間としてのお手本」を示して「それに向かって学び続けて行こうよ」という高邁な理想を語ったこと。

 そしてそれを「あなた、僕の言ったようにやりなさいよ」と上から目線で命令するのではなく、自らがそのお手本であろうとしました。

 会合の度に自ら一枚一枚異なるレジメを作成して、自分の考えを紙で配布するなどということは現代の政治家でもそうそうできることではありません。

 しかし榛村さんは、これが榛村さんなりの生涯学習だ、ということを自らやってみせてその背中で伝えようとしたこと、それがリーダーとしての凄みのように思えます。

 
    ◆


 私自身も榛村市政最後の3年間を真横でつぶさに見せてもらえたことの幸せをかみしめています。

 榛村さんは会議でよく居眠りをしている(ようにみえる)ことがあって、周りのひんしゅくを買っていましたが、毎日上がってくるレポートを読んで方向性を指示するのに夜の2時~3時までかかっていたらそうなりますわな。

 そんな背中を24歳も年上の人生の先輩に見せつけられたら感化される人も出てくるはずです。

 僕が拙いブログを続けていられるのも榛村さんへの私淑の姿で、今日知ったことを書き留めておく自分なりの生涯学習のつもりです。

 今日は中山さんの講演を聴いていて、16年も前のことを昨日のことのように思い出しました。

 おりしも今日は私の62歳の誕生日。

 良い誕生日プレゼントをいただきました。中山さん、ありがとうございました。

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