北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ついにこの日が来たか

2005-12-11 23:22:52 | Weblog
 ついに本格的な雪の季節になりました。もうこれで春まで融ける事のない根雪になるのでしょうね。

 今日は
■向こう三軒両隣の雪かき の1本です。

【向こう三軒両隣の雪かき】
 朝起きると外は真っ暗で黒い雲が厚くたれ込めている。おそるおそるカーテンを開けると、外は一面の雪で、幾分強い風が吹いて、大きめの雪がどんどん降ってくる。

 外は壁際が吹きだまりになっているが、平均すると20センチくらいの雪が積もっている。ついに雪の季節の到来である。「今年は暖冬で雪が遅い遅い」とつぶやいていたけれど、雪の降らない冬はないのである。

 まだ寝ている妻を横目に見ながら、雪かきのために外に出た。幾分重い雪で持ち上げると腰に来る。雪はね(雪をはねのけるプラスチック製の道具)とスノーダンプを車庫から取り出して早速雪かきに取りかかる。まずは家の裏まで雪を押す道をつくってから家の前の雪を運び始めるのだ。

 今日はまだ市による道路除雪が入らなかったので、道路上にもたっぷりと雪が残っているのを家の裏までえっちらおっちらと運ぶがなかなか目に見えて雪が減らない気がする。

 そのうち斜め向かいの家からご主人が出てきて「おはようございます」と声を掛けてくださる。「とうとう来ましたね」は時候の挨拶も同じである。

 やがて両隣もお向かいも出てきて一斉に雪かきが始まる。これが札幌の住宅街の朝の様子だ。

 お向かいさんがにこにこ笑いながら「今年はご主人がいらっしゃるからいいですねえ。奥さんは楽しみにしていましたからね」と話しかけてくる。
 やがてお隣さんも、「奥さんは去年はそりゃもう大変でしたからね」と笑いかける。

 三年の間冬の雪かきを妻に頼っていたツケが一気に返ってくる思いだ。向こう三軒両隣の皆さんは同じように極楽とんぼの夫が帰ってくるのをおもしろ半分に眺めていたのだろう。
(ほらほら、あそこのお家のご主人は今までの罪滅ぼしに、今年はせいぜい雪かきをさせられるのだろうよ)

 この辺りのおうちはどこも真面目にしっかりと雪かきをするので、それに引きずられるようにわが家も一生懸命地域にとけ込んで雪かきをしなくてはならない。そういう地域の暗黙のルールに従う事が地域の中で生活をするということだろう。

 道路の雪はどこへも運んではくれず、ただ脇へ寄せるだけなので、住宅街の各家は土地の間口の広さ分は自分の責任で雪をどうにかしなくてならないというのもこれまた冬の暗黙のルールである。

 そんな札幌の生活だが中には横紙破りなお宅もあって、やたらと除雪のおじさんにくってかかる人もいるのだ。雪は大体地域に均等に降るのだから自分だけがひどい目に遭っているわけではないのに、世の中を被害というフィルターで見る癖がついている人がいるのだ。
 これからの季節はきっと心が安まらないことだろう。


 さ、それでは今年も雪かきの季節の始まりです。雪の降らない静岡の皆さん、雪かきの仕方を教えてあげるから飛行機代をかけて札幌へ来ませんか?
 今なら特別サービスとしてタダで教えてあげるんだけどなあ。

 

コメント (4)
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