北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

道北オロロンルートの旅

2009-05-05 23:44:58 | Weblog
 快晴の層雲峡の朝。まずは大雪山国立公園でも指折りの名瀑である銀河の滝と流星の滝を見ることに。

 国道から脇道へそれたところにある駐車場に入ると滝が見えますが、この高さからだと片方ずつの滝しか見えません。

 そこでおみやげ屋さんの裏にある山道の会談を上って「双瀑台」という展望箇所目指しますが、これが結構キ・ツ・イ!

 中段に二つの滝が同時に一望出来る場所が出てきますが、階段は更に上まで続いているので行けるところまで行ってみようと上りだしたものの、途中の物見台までよりもさらに倍くらいの高さを上ることに。

 なんとか登り切ったところから二つの滝を見てみると…、なるほど、ここからだと向かって右側の流星の滝の上に黒岳頂上が姿を現すのでした。苦労して上ってきた界があるというものです。上る前にそこまでの情報を提供してくれると良いのにね。

 

 

    ※    ※    ※    ※

 

 層雲峡を離れて今度は海沿いを走ることにして、一路苫前までのドライブです。

 苫前には風力発電がたくさんあって、嫌われ者の風を産業に変えるという発想の転換がありました。

 道の駅「風Wとままえ」で昼食。こちらはえびタコ餃子がお勧めで、これを使った定食やえびタコ餃子カレーは魚介のスープが味わい深く、余所では味わえない絶品です。これは名物になりますね。

 

 

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 車は下って小平町の北海道遺産「花田番屋」へ。

 ここは明治30年代半ばに建てられた、花田家一族によるニシン漁の一大拠点です。そもそもニシン漁は、食材として、また灯り油として、そして肥料の金肥として明治時代の日本社会を支えた一大産業でした。

 北海道にはこれ以外にもニシン番屋と呼ばれる建物はありますが、これほど大きく、かつ親方とヤン衆と呼ばれた働き手が同じ建物で暮らす携帯は外にはなく、国の重要文化財に指定されています。

 ニシンは昭和29年を最後に姿が消えてゆきやがてニシン漁も衰退したのですが、ここの花田番屋ではすでに昭和13年にニシン漁から離れてしまったのだとか。

 ヤン衆と呼ばれた働き手は、青森や秋田、山形などから来た人たちが多かったと良い、3~6月のニシン漁の後にはお金をもらうと故郷へ帰って農業に精を出したのだとか。

 北海道の一時代を刻んだ文化である北海道遺産を通じて、故郷の歴史に触れるのもまたよしです。

 


 週末の高速道路が1000円になるということで、割安感から遠出のドライブをしたくなりますが、知らない土地への旅は決して無駄にはなりません。

 渋滞が、環境が、とマイナス面を誇張せずに、与えられた恩恵を活かして今生の人生を豊かにしましょうよ。

 

 
 
 
 

コメント
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