北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ガールスカウトの未来

2009-09-12 23:23:20 | Weblog
 週末に甥の結婚式があって、昨日から帰ってきている札幌です。やはり東京と比べるとかなり涼しくてもう秋の様相です。

 今日は10月にお話をして欲しいというガールスカウトのお母さん役員の皆さんと懇談をしました。

 ガールスカウトも年々会員が減っていて、なかなか増えることがなく、また団によっても積極的に増やす努力をしているところもあれば、まあ今程度でよいという考えのところもありなかなか全体として考えが統一出来ずにいるよう。

 幼い時から団体活動を通じて精神と肉体を鍛え健全な人格を形成するこうした活動を広めることは有意義だと思っていても、少子化という全体のパイが縮小し、さらには子どもたちの使える時間も塾やスポーツ少年団などとの競合があって、組織を拡大するには難しい状況です。

 そんな状況にもかかわらず役員の皆さんはガールスカウト活動に熱心なわけです。お一人お一人にその理由を尋ねてみると、共通しているのは一期一会的な出会いの延長といった感じのよう。

 なかには、「新聞に広告が出ていてそれをみて子供を参加させたのが最初でした…」などという方もいて、いろいろな世界の扉はどこにでもついているのです。しかしその世界と自分が繋がっているかどうかは振り返ってみなくては分からないものなのでしょうね。

 ガールスカウト活動を通じて大人になってから社会で成功している方にどんな方がいるのかと訊いてみました。

 すると「日航ジャンボが御巣鷹山に墜落した事故がありましたけれど、あのときに勤務じゃないけれど飛行機に乗っていて助かった方がいました。またホテルニュージャパンに宿泊していて、火事になった時にガールスカウトで身につけていたロープ技術でカーテンを繋いで助かったという人もいたんですよ」とのこと。
「でもそんな技術よりもとりあえず目先の英語能力やスポーツ能力を身につける方が分かりやすいんでしょうね」
「そうなんですよ。そういう能力だったら進学や就職に有利だということが分かりやすいですからね」

    ※    ※    ※    ※

「そういえば、元環境大臣だった小池百合子さんもガールスカウトじゃありませんでしたか?」
「そうなんです。あの方のお話を聞くといつも出てくるのが『備えよ常に』という言葉で、それってガールスカウトで教えられる行動なんですよ」

 人間いつどんな形でチャンスやピンチが訪れるか分かりません。チャンスを伸ばす技術だけではなく、ピンチを乗り越える経験や技術も大切なことなのですが、そんな価値観が世の中に受けるのでしょうか。

 
コメント
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