北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

毎日が通夜じゃないか

2019-03-12 23:46:46 | Weblog

 病院の緩和ケア棟に入ってしまった野遊びリーダーの残間さんとの時間が残り少なくなっています。

 これまでにも、この病棟に来てから、毎日2~30人が見舞いに来ているとのことで、病院の記録更新だとか。

 そんな残間さんからは連絡があって、「明日、水曜日の午後にラジオ番組に出るけれど、その後は家族と関係者以外の面会は遠慮します」とのこと。

 そうなると、いよいよもう残間さんに会えるのは、今日の夜と明日のお昼くらいまでという事で、各地から最後の名残を惜しむ友達が駆けつけてきます。

 仲の良い掛川のサトー君も飛行機で夕方に来るというので、「一杯やりますか」と連絡すると、「ではお見舞いの後に」という返信が。

 じゃあ、と夜8時半ま原稿を書いて、それからタクシーを飛ばしていつもの居酒屋で合流。

 寂しく残間さんの思い出を語ろうかと思ったら、そこへ夕張と余市と十勝の友人もやってきました。

「ずいぶん遠くからの友達が集まったもんだ」
「この後、夜10時に、静岡からもう一人来るのと、ここの二次会では別のところで合流する友達も待ってますので」

 夜の10時過ぎからはもうただの宴会のようなもので、なんだかんだで十数人が真夜中の1時過ぎまで飲んで語っておりました。

 
 友達と別れて、家に着いてから気が付いたのは、こうやって友達が集まってきてまだ亡くなってもいない故人未満の友人をネタに酒を飲み、話をするということ、そして皆寂しいのを笑いで紛らわしたり、お見舞いをきっかけにして遠くの友達とも会えるというのは、これはもう通夜なのじゃないか、という事。

 本当のお葬式だったら今宵一日の通夜なのでしょうが、まだ亡くなってはおらず日々見舞い客が来ては思い出を語り合うという、これは、連日お通夜が続いているのだと思わずにはいられません。


 でも僕はもう明日が最後だと行っても、お見舞いには行きません。

 僕はもう先週会ってお別れは済ませたし、残りの大事な時間のいくばくかを僕が分けてもらうほどのこともいりません。

 思い出はもう僕の中に十分ありますから。


 今日のFMアップル「ぶら~り地球散歩 時々野遊び」は必聴です。

 ちゃんと録音しておくからね。  

 
 

 

コメント
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