任意後見人の手続きのために、父の住民票、戸籍謄本、印鑑証明書が必要になりました。
代理人ではなにかと面倒なので、父を連れて市役所へ行き上記の書類の交付を受けようとしました。
一応本人確認が必要と思いましたが、父はマイナンバーカードも自動車運転免許証も持っていません。
母から「健康保険証くらい持っていったら」と言われて、ビニールケースに入った保険証をもって窓口へ。
申請書類を提出する際にやはり「ご本人ですか?ご本人と分かる証明書をお持ちでしょうか?」と訊かれました。
「健康保険証を持ってきました」というと、「お顔の写真がないので二種類必要なんです。何かもう一種類の証明書はありませんか」と二種類の資料が求められました。
うっかり健康保険証しか持ってこなかったので、「これしかないんですが…」というと、「ああちょっと中を拝見します…、あ、ありました」
そういうと、健康保険証と一緒に介護保険被保険者証がケースの中に入っていたのを見せてくれました。
「これで確認できました。では待合席でお待ちください」
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実家に戻って母に「介護保険証も入っていたので助かったよ」というと、「やっぱりマイナンバーカードを取った方がよくないかい?」と言います。
以前から両親とも、「保険証もマイナンバーカードに統合されるなら、カードを取得した方がよいのじゃないか」と言っていたのですが、弟はそこに意見を異にしていました。
弟曰く、「なくすリスクとか、暗証番号を忘れるリスクとかもあるから、もう持たなくてよいのじゃないか。保険証だって、新規発行はなくなるけど、今のままで当面使えるし、市役所から資格確認証明書も届くはずだよ」とのこと。
当面は病院にかかるのも支障がないか、と結局そのままにしていたのですが、もうこれからの時代、顔写真入りの証明書がないといざというときに不便だということもわかりました。
母は「今だったら市役所で写真を撮ってくれて手続きも手伝ってくれるんだよ」というので、市役所のホームページを見てみたら、「予定の人数に達しましたのでサービスは終了します」とありました。
しかし両親がもうその気になったのなら、その勢いで取得する支援をすることにしました。
必要なことは写真を撮って申請書を作ってそれを発送するだけです。
受け取りの際にパスワードの設定がありますが、それも直前に打ち合わせればよいでしょう。
健康保険証とのリンクも手伝えば何とかなるか。
時代の流れに逆らってはいけません。