北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

断捨離を助けるIT技術

2019-03-20 23:51:36 | Weblog

 

 都市計画学会での会合の後に、関係者で飲みに行きました。

 いろいろなことに話が及んだところで、話題は「断捨離」に。

 一人が、「今、一軒家に住んでいるんだけど、子供も巣立ったので今度床面積が半分ほどのマンションに引っ越すつもりなんです」と言い始めました。

「それって、僕の友達も同じように、一軒家からマンションに引っ越しましたが、イメージで、押し入れの中のものを1/3くらいにしないと、次の住処には収まらないと言っていましたよ」
「本当にそうですよ。そして一番厄介なのが本なんです。本と言っても、本当に価値のある本は別にして、流行りで買った文庫本なんかも行き場がなくて大変です。中古書店に売ってしまえば、スペースは確保できるけれど手元には残りません。もし、仮に読みたくなってもそれができない。そこで便利なのが、本のページをpdfファイルにしてくれるサービスです」

「そんなサービスがあるんですか」
「とてもたくさんありますよ。サービスもいろいろで、基本的には、【HPで申し込み&支払い】→【指定住所に本を送る】→【到着後、電子書籍化】→【マイページから本のデータをダウンロード出来るようになる】という手順です。終わった後には本は処分してもらうことが基本ですが、高い料金を払えば本を返してもらうこともできます」

「僕は電子書籍がどうも苦手です」
「僕も最初はそう思いましたが、文庫本サイズは小さくて目が悪くなるとみにくくなるのに、文庫本のページをタブレットで見ると、ちょうどよい大きさになるんです。今はPDFでも文字検索ができるし、読んだところに印をつけることもできます。やってみると思いのほか便利ですよ」

 
    ◆


 断捨離と言えば、物を捨てることだと思っていましたが、現物は処分しても中身はデジタルで保管するというサービスがもう実際にあるんですね。

 我が家にも行き場のない本がずいぶんたくさんあります。

 断捨離とは、物ではなく物への執着する心を断ち切ることです。

 こういうサービスに触れてみるのも良いかもしれませんね。

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次女の帰札

2019-03-19 23:45:53 | Weblog

 東京にいた次女が、アパートを引き払って一時札幌へと戻ってきました。

 今日から二週間ほど札幌で暮らして、4月の上旬に旦那さんが先に赴任している中国へと向かいます。

 今の時期の東京は、スギ花粉の花粉症がかなりひどいようで、マスクをして咳をしながら帰ってきました。

「札幌は花粉がひどくないの?」
「スギ花粉はないけど、そろそろシラカバの花粉が飛び始めるよ。薬は飲んでないのかい?」

「飲んでも、もう症状が出てからだと効かないみたい」

 残り少ない日本の暮らしを、札幌で体調を整える時間にしてほしいものです。

 4月になったら、中国にいる旦那さんも一度札幌へやってくることになっているので、送別会をやらなくてはいけません。

 もっとも、いま中国にいる旦那さんは、連日中国での送別会で飲み疲れているようですが(笑)

 
 

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久しぶりのオムライス

2019-03-18 23:44:55 | Weblog

 

 ほんの三日間限りの単身生活。

 今日はオムライスが食べたくなったので、レシピを思い出しながら作ってみました。

 妻に見せびらかすのに、ケチャップで文字を書いたら子供のように熱くなって「やった」と書いてしまいました。

 やれば確かにスピーディではなくてもなんとかできるのですが、自分のキッチンじゃないと、どこにどんな料理道具があるのかとか、調味料はどこになにがあるのか、がわかりません。

 なので、いちいち妻に電話して教えてもらいながらの料理になって、さぞ面倒くさかったことでしょう。

 やり慣れないことはやるもんじゃない、と思いましたが、妻からのメールは「やり慣れたほうがいいよ(笑)」。

 蕎麦だけじゃなくて、少しは普段から料理もしたほうが良いかな。

 しかし妻の使っている料理道具では、小さかったりもう古かったりして、ちょっとイライラする感じ。

 この際思い切って、調理道具も買い替えてはどうかな。

 妻が帰ってきたら提案してみます。

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門戸を世界に開く

2019-03-17 23:44:35 | Weblog

 臨時の単身赴任ですが、夕方から、カーリング世界選手権と卓球Tリーグという女子スポーツに見入っておりました。

 卓球Tリーグは、リーグ成績が二位だった日本生命レッドエルフが、リーグ成績一位だった石川佳純擁する木下アビエル神奈川を破って初優勝。

 早田ひな選手が大活躍で、リーグ成績を逆転してTリーグ初代王者となりました。

 今年から始まったTリーグですが、平成に行われるのはこの一回で、次年度からは年号が変わって新しい時代に入ります。

 Tリーグは外国人枠がないそうで、実力があれば外国人選手が何人いてもプレーができます。

 外国人だらけになることもありえるのですが、逆に言えば、世界の実力者と日常的に戦えるというレベルの高いリーグになる可能性もあります。

 "ウィンブルドン現象"あるいは、"ウィンブルドン効果"という言葉があります。

 テニスのウィンブルドンス大会では、世界中から強い選手が参加するようになった結果、地元であるイギリス人の優勝者が出なくなり、そのことから、「市場経済で、自由競争にすることによって、参入してきた外国企業に国内企業が淘汰さてしまうこと」を意味する言葉になりました。

 自分の国民や自国の企業に愛着があるのは良いとして、そこで参入障壁を作ると、場のレベルがあがりません。

 Tリーグでは、どこの国も人でもウェルカムにすることで、日本の選手のレベルも上がるような良い効果を期待したいところです。

 まあそれも、今や日本の卓球女子には、世界レベルの選手が続々登場しているという自信があるからなのかもしれませんが。

 TPPも、農業開放という側面がある反面、世界に売れる日本の農業として大いに売り出す戦略を練って実行するという側面もあるでしょう。

 大規模農業を相手にすると価格では弱みがありますが、そうではない価値、強みはなにかを考えるべき。

 案外自分たちではわからない価値を教えてくれるのも、外国人かもしれません。

 自分自身も、もっともっと世界に触れる気概が必要だな。

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久しぶりのアイロンかけ

2019-03-17 00:09:23 | Weblog

今はまだ東京に住んでいる次女が、四月から中国にいる旦那さんのもとへ行くのですが、荷物を出して一度札幌のわが家へ来ることになりました。

 今住んでいるアパートの退去と引越しのために、今日から妻が三泊四日で娘のもとへ向かい、今日から4日間の一人暮らし。

 単身赴任を解消してからというもの、家の家事を自分がやることはほとんどなくなっていたのですが、ワイシャツのアイロンをかけなくてはいけない羽目になりました。

 私の場合、どこの部分からどういう順番でアイロンをかけるかというと、私の場合は、"ヨーク"と呼ばれる肩の後ろを最初にかけて、次が"左前身頃"→"後ろ見頃"→"右前身頃"→袖→襟、という流れです。

 どうしてこの順番になったかはよく覚えていません。

 ネットで調べたのだったかどうか。

 アイロンのかけ方に正解があるのかどうかはわかりませんが、このやり方だと自分なりに手早くかけられるので、もうこれで覚えてしまいました。

 テレビで女子カーリング世界選手権を観ながら作業していると、あっという間です。

 たまには手わざを思い出すのも良いかもね。

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ライバルに負けるな ~ 日本の都市特性評価2018で札幌は7位!

2019-03-15 23:30:55 | Weblog

 

 札幌商工会議所が主催するまちづくり講演会に参加してきました。

 今日の講演のテーマは、「日本の都市特性評価2018」で、日本の主要都市を客観的な指標で比較し、順位をつけて、それぞれの強みや弱みを明らかにした調査の2018版についてのお話。

 講師はこの調査を行った、一般財団法人森記念財団都市戦略研究所 理事の市川宏雄先生です。

 特に今回は、札幌で開催していただくということで「札幌市の強みと弱み」について説明をしてくださって、興味深いお話でした。

 この調査については要約版をインターネットで入手することができますので、ぜひダウンロードされてください。

【日本の都市特性評価2018 概要版】
   http://mori-m-foundation.or.jp/ius/jpc/


 この調査は、世界の都市を対象に、"Global City Power Index"として都市間の優劣を2007年から行っており、2012年からは日本国内の都市の調査も行っています。

 この調査の特徴は、
① 6分野26指標グループ83指標による分析で都市特性を客観的に評価し、
② レーダーチャートなどを用いて都市の強みや魅力を視覚化して、
③ 定量データを主に使った都市戦略立案・検証に活用しやすいデータになっているということ。

 対象都市は、21の政令市と、それ以外の31の県庁所在地、さらに各道府県で人口規模で2番目と3番目の都市を加えた、全部で72都市。ちなみに、東京23区は別扱いでの調査となっています。

 北海道では、札幌と函館と旭川がエントリーされていますよ。

 さて、上の①で述べた「6分野」とは、
(1)経済・ビジネス
(2)研究・開発
(3)文化・交流
(4)生活・居住
(5)環境
(6)交通・アクセス という6つで、それぞれにその下にいくつもの指標があります。

 調査は、できるだけ各種の客観的なデータを用いてトップからビリまで順位をつけて都市ごとに得点化してゆく、というものです。

 最終的な結論を言うと、札幌市は全国で7位と上位にあって、一言でいうと、「ハード・ソフト両方の資源を併せ持つ観光都市」と表現されました。

 ちなみに全国順位を言うと、1位京都、2位福岡市、3位大阪市、4位名古屋市、5位横浜市、6位神戸、そして7位が札幌。

 札幌の後ろには、8位仙台市、9位つくば市、10位浜松市と続きます。

 札幌の6分野ごとの成績表を見ると、高い順から、文化・交流が72都市中(以下同じ)の6位、研究・開発が9位、経済・ビジネスが11位、交通・アクセスが15位、環境40位、生活・居住54位となりました。

 市川先生は、最後に札幌に対するアドバイスとして、「MICE対応が同レベルの都市の中では特に弱いので、このジャンルは強化するとよい」、「北大などのトップ大学があるので、大学と企業、研究機関の連携で、地場産業の高度化を図るべき」、また「外国人や高齢者などの多様な人材活用をもっと進めたほうが良い」といったまとめをしてくださいました。

 指標そのものの是非には、いろいろと突っ込みたくなることもあるかもしれませんが、まずは共通の指標で全国の都市を比較すると、こうなると、という話としては面白いものでした。

 講演の後の質疑応答コーナーで、私から、「災害のリスクや被災した過去などは評価の対象にならないのか、また雪が降るということはメリット・デメリットがあるが評価としてどうか」と質問をしました。

 市川先生の答えは、「確かにその辺は議論もあったけれど、災害のリスクや、過去の災害履歴を加えると、生々しくガクッと評価が上下するので、まずそこは判断から外そうということにした。また雪もデメリットとすると、日本海側が一様に不利になるということもあり、それも考えない指標になっている」とのことでした。

 全国7位という順位を「思ったより高い」とみるか、それとも「馬鹿にするな、もっと高くても良いはずだ」と思うでしょうか。

 市川先生は、「各都市には地理的特性や位置などどうしようもないポテンシャルもあるけれど、環境政策や居住政策、福祉政策など、各都市の意思が示される評価軸も多いので、都市ごとにどんな政策に力を入れているのか、ということも浮き彫りになるので、そういう視点で眺めてみてもらうとよいのではないか」とおっしゃっていました。

 札幌が環境政策の中でも再生エネルギーに対する取り組みが弱かったり、案外福祉政策も順位が上がっていないということでしたし、最後に指摘があったように、「MICE政策がまったく脆弱」という点は大いに改良に向けて力を注ぐべきと思いました。

 国内のライバル都市に負けないような、都市政策をやりたいですね。

 興味深いお話でした。
 

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「粋」と「健康に無頓着」とは違うよ

2019-03-14 23:57:41 | Weblog

 

 先日、ある紙面に、残間さんの生き方について記事を書きました。

 ガンが転移して余命を宣告された後には、行きたいところに行き、会いたい人に会い、身辺整理をして、最後には悔いのない人生を送る。

 しかし、そんな自分なりの生き方を貫こうと思ったときには、周りの理解を得るのに時間がかかる。

 つまり、ガンという病気は、ぎりぎりまで元気でいられて、旅立ちの準備ができるという意味で、『悪くない病気だ』と言える。

 …とまあ、こういった趣旨の記事を書いたのです。

 すると今日、ある中堅建設会社の社長から仕事上の電話があって、世間話をしているうちに、話題がその記事のことになりました。

「いやあ、小松さんの書いた記事にとても納得できて、妻とうなづきながら読ませてもらいました」
「どういうところが納得した点でしたか?」

「はい、僕はもしもガンになったとしても、特に治療はせずに放っておこう、という考え方なんです。ガンになったら仕方のないことだ、と。だから人間ドックも受けていないんですよ。そういう意味で、ガンを素直に受け入れた生き方に共感しました」

 それを聞いて僕は、思わず「それは違います!」と叫びました。

「記事で書いた方は、一応手術を受けて治療をしたんです。しかしそれでも治癒が難しいと知って、初めてそこで身辺整理を始めたという事。そのうえ彼は、フリーランスの仕事だったので、そういう意味で仕事の整理もしやすかったということがあるでしょう。しかしあなたはそうではありませんよね」
「はい…」

「仮にも中堅の企業の社長ともなると、ご自身の健康問題は会社の存続に直結しますし、ひいては社員の生活に大きな影響を与えるじゃあありませんか。自分の健康がもつ意味をもっと自覚してもらわないと困ります!」
「あ…、はい、気を付けます」

 その後は穏やかに仕事の話をして終わったのですが、改めて、彼に自分自身の健康の意味が理解してもらえたろうか、と不安になりました。

 残間さんの、病気を受け入れた後の生き方や、旅立ちの時の迎え方、それ自身は「粋」という表現で語られるのかもしれません。

 しかし、病気になることそのものも無条件に受け入れてよいわけではありません。

 自分という存在と立場が、どれほど周りを支え、また支えられているか、という自覚をもつべきです。

 まだ若いくて健康な時には、病気になったときのことがなかなか想像できないものです。

 しかし、やはり幸せな日常の前提は健康である、ということを改めて噛みしめてほしい。

 残った我々はその点の勘違いをしてはいけないと思います。

 僕は、残間さんの分まで、充実した生を目指すつもりです。

 

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残間さん、しばしのお別れです ~ 病棟からの最後のラジオ

2019-03-13 23:58:50 | Weblog

 

 病院の緩和ケア棟に入った野遊び師匠の残間さんは、病棟からラジオ放送に出演するという前代未聞の試みをやってのけました。

 札幌のコミュニティFMである「FMアップル」で、残間さんが登場するのは、毎週水曜日の15時から15時30分の「ぶら~り地球散歩、ときどき野遊び」ですが、残間さん本人も「本当は先週で終わりかな、と思ったけれど、今日が最後の放送だね」という覚悟の登場で、今日はスタジオのライブ中継がyoutubeでも行われました。

 開口一番、「今日のテーマは泣ける話。笑いはなしよ」と言いながらも、パーソナリティの村形潤さんとのいつもと変わらない会話で始まりました。

「もう終わりが目前なんだけど、やることを全部やっちゃったから、もうこれ以上やり残したことがないのよ。これでいいのかなあ、と思うくらい」

「半年前に、ガンが見つかって取り除くこともできずに余命を過ごす、ということを公表してから、僕の周りの人たちも変わったよ。それまでは『俺がいないとだめなんだ』と思っていたけれど、今や結束が固まって、そうじゃなくなった。もう僕がいなくても大丈夫になったね」

 今やラジオ放送は、ネットを介して聞くことができるので、メッセージが東京や全道各地、果てはブラジルからも届いて、残間さんはそのたびに「おー!うれしいな」と喜んでいました。

「釣りはさ、みんな魚を釣ろうとして、何匹釣った、何センチの魚を釣ったっていう、あさましい釣りをするよね。でも僕は世界を旅したときに、その町の片隅のパブにフライロッドを抱えて行くんだ。そうして寂しそうな顔でもしていたら、周りに絶対一人くらいはフライフィッシングをする人がいる。そうして、そんな東洋人に『どうしたんだい?』って絶対に話しかけてくれる人がいる。本当の釣りはさ、魚じゃない、人を釣るんだよ。俺たちもラジオで人を釣ろうね(笑)」

「ここに入院してから10日になるんだけど、この間に見まいに来てくれた人が200人くらいになったよ。みんな釣りを通してつながった人ばっかりだよ」

「僕の生きざまも、良しと思うか悪しと思うか、参考になるかならないか、なんて人それぞれだもんね。ただジャーナリストとしては、やっぱり伝えたいな」

 最後に村形さんから、「残間さん、ラジオを聴いている方に、メッセージをお願いします」と振られて、残間さんは、「そうだなあ…、『自分を信じる』かな。自分を信じて、道を選ぶときには一つを選ぶ。選んだからには最後まで自分が責任を取る。そうしたら絶対失敗しないよ。残間イズムはこれかな」と言いました。

 でもその後で、ポツリと、「これからも出会いを大事にしようよね」と一言。
 
 結局残間さんが最後まで言いたかったのは、このことだったのかな。

「小松さん、魚なんか釣ってちゃダメだって言ったでしょ。人は釣れたかい、はっはっはー」

 次に会ったら、そう言われるんだろうなあ。

 残間さん、しばらくのお別れです。
 
 いつか次に会った時には、これから先の僕の釣果の話を聞いてください。

 さようなら。
 

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毎日が通夜じゃないか

2019-03-12 23:46:46 | Weblog

 病院の緩和ケア棟に入ってしまった野遊びリーダーの残間さんとの時間が残り少なくなっています。

 これまでにも、この病棟に来てから、毎日2~30人が見舞いに来ているとのことで、病院の記録更新だとか。

 そんな残間さんからは連絡があって、「明日、水曜日の午後にラジオ番組に出るけれど、その後は家族と関係者以外の面会は遠慮します」とのこと。

 そうなると、いよいよもう残間さんに会えるのは、今日の夜と明日のお昼くらいまでという事で、各地から最後の名残を惜しむ友達が駆けつけてきます。

 仲の良い掛川のサトー君も飛行機で夕方に来るというので、「一杯やりますか」と連絡すると、「ではお見舞いの後に」という返信が。

 じゃあ、と夜8時半ま原稿を書いて、それからタクシーを飛ばしていつもの居酒屋で合流。

 寂しく残間さんの思い出を語ろうかと思ったら、そこへ夕張と余市と十勝の友人もやってきました。

「ずいぶん遠くからの友達が集まったもんだ」
「この後、夜10時に、静岡からもう一人来るのと、ここの二次会では別のところで合流する友達も待ってますので」

 夜の10時過ぎからはもうただの宴会のようなもので、なんだかんだで十数人が真夜中の1時過ぎまで飲んで語っておりました。

 
 友達と別れて、家に着いてから気が付いたのは、こうやって友達が集まってきてまだ亡くなってもいない故人未満の友人をネタに酒を飲み、話をするということ、そして皆寂しいのを笑いで紛らわしたり、お見舞いをきっかけにして遠くの友達とも会えるというのは、これはもう通夜なのじゃないか、という事。

 本当のお葬式だったら今宵一日の通夜なのでしょうが、まだ亡くなってはおらず日々見舞い客が来ては思い出を語り合うという、これは、連日お通夜が続いているのだと思わずにはいられません。


 でも僕はもう明日が最後だと行っても、お見舞いには行きません。

 僕はもう先週会ってお別れは済ませたし、残りの大事な時間のいくばくかを僕が分けてもらうほどのこともいりません。

 思い出はもう僕の中に十分ありますから。


 今日のFMアップル「ぶら~り地球散歩 時々野遊び」は必聴です。

 ちゃんと録音しておくからね。  

 
 

 

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ちゅうちゅうたこかいな

2019-03-11 23:31:32 | Weblog

 

 今日、ちょっとした集会があって、パンフレットを配ることになりました。

 職場の女性がその束を持っていたので、「それは何部あるの?」と聞いてみたところ、その束を数え始めました。

「こういう束の数え方って知ってる?ちゅうちゅうたこかいな、でもいいね」

 すると彼女は、「ちゅうちゅうたこかいな、って何ですか?」と聞くではありませんか。

「ええ?ちゅうちゅうたこかいなって知らない?ものを偶数で数えて10単位にするんだけど…」

 するとそれを聞いていた年配の男性職員は、「僕はそれを、漫画の"巨人の星"で覚えました。確か、お金を数えるときのシーンで使っていたと思います」と言い出しました。

 僕も、"巨人の星"をよく観ていましたが、そういうシーンは思い出せません。

 ただ、昔はたくさんの硬貨などを数えるときによくこういう言い方をした記憶があります。

 その一方で、最近はすっかり聞かれなくなったなあ、とも思います。

 若い女性だと、もうそんな日本語は使わないのでしょうか。

 ネットで調べると、『ちゅうちゅうたこかいな』の語源にはいろいろな説があるようですし、また全国各地では似ていても異なる言い方もあるようです。

 キャッシュレス時代になると、硬貨を数えるようなこともなくなって、いよいよ消えてしまうかもしれません。

 僕もここ30年くらいは聞かなかったような気がしますねえ。

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