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P.95 末期がん患者の「残された時間」は、(中略)
調査対象(在宅死した6000人のがん患者)のケア期間は平均2カ月。
中央値でみると1カ月弱。
これは半分以上の方が、ひと月に満たない期間に亡くなられる
ことを意味します。
P.96 在宅ケアの特徴をひと言でいえば、短期集中型の濃厚なケアです。
もちろん中には、1年以上の長期にわたって生存する幸運な方もいます。
(中略)このような長期にわたる在宅ケアは、
ケアを提供する側から見ても、本人にとっても、
大変難しくなることが多いのです。
P.97 (中略)生きているとはいえ、体は決して万全ではない。
自由がきかない身体で、しかも間違いなく死に向かって
歩まなければならない。
だからこそ、緩和医療の存在と、実態を知っておくことが重要なようです。
P.98 末期がん患者の3つの特色
1.残された時間がとても短い
2.最期まで比較的元気
3.苦しみの緩和が可能
末期がん患者の第3の特徴は、
放置すれば約8割の方が耐え難い痛みや呼吸苦で苦しみます。
そのため(中略)苦しみの緩和は、非常に大切な医療となります。
昔は「がん」といえば、苦しみまくって最期を迎えるイメージでしたが、
現在は、「良い緩和ケア・チーム」に巡り合えれば、穏やかに逝けそうです。
この著者のような「先進的取り組み」をなさる方に巡り合えることがラッキー
という世の中ではなく、誰もが恩恵を受けられる状態になって欲しいです。
そのためには、一般の人も普段から勉強が必要だと思います。