毎年思うことだが、気候がどんどんおかしくなっている。今年は10月になっても半袖を着てた。その後、東日本各地に大きな被害を出した台風19号が過ぎたら涼しくはなったが、雨の日が多い。なかなか散歩に出かけられる日がない。そこで、遠出をやめて東京の庭園を回ろうかと思った。今までに書いた庭園も多いけれど、まだ行ってないところもある。ちょっと時間を作って、年内に行ってみよう。
まずは10月初めに行った向島百花園。もとをたどれば江戸時代に行き着く由緒ある庭園だ。明治になって荒廃し、昭和初期に東京市が整備したが、今度は東京大空襲で大被害を受けた。その後再び整備され、今は国の史跡、名勝に指定されている。東武線東向島(旧玉ノ井)駅から徒歩7分。家から近いので、学生時代から何度も行っている。一時は近くの学校に勤務していたが、だからといって何度も行くわけじゃない。東京有数の歴史・文学の散歩コースだから、そのうち散歩しようと思っていた。
百花園は春の梅、秋の萩が名物とされる。今回は有名な「萩のトンネル」がほんのちょっと花が残っていた。それもいいんだけど、今回思ったのは「借景としてのスカイツリー」がいいこと。「とうきょうスカイツリー」駅から2駅と完全に地元である。園内の一番奥の「桑の茶屋跡」まで行くと、ちょっと小高いところから池越しにスカイツリーが見える。これが一番「映える」情景なんじゃないか。
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池の周りはやはり写真的に面白い。今はススキが伸びていて面白い。池周辺を少し。
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有名な「萩のトンネル」はこんな感じ。最盛期は終わってた。よく判らないと思うけど。
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向島百花園は「庭園美を味わう」場所ではない。江戸後期の文化文政時代、都市文化の発展する中「文人墨客のサロン」だった場所なのである。1804年に、骨董商佐原鞠塢(さはら・きくう)が開園し、画家の酒井抱一が命名した。大田南畝(蜀山人)などが集い、春秋の七草など詩想を呼ぶ花々を植え、池を作り碑を立てた。そんな「人文的景観」を愛でて風流を感じる場所なのだ。
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今でも季節になれば、「月見の会」「虫聞きの会」などが開かれ、夏は朝顔展が開かれる。下町の文化交流の場所として生きている。江戸野菜の一種「寺島なす」も植わっていた。周辺は雑然とした住宅街になっているが、よく危機を乗り越えて続いて来たと思う。上の最初の写真は入り口のようす。
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そのような「歴史を感じ風流を愛でる」心意気で回らないと、上の写真のような園内を回って「雑草園」かなんて悪口を言いかねない。なんか草が生い茂って昔のイメージと違うと言ってた人がいたけど、まあ季節によると思うけど、ここはこのような場所なんだと思う。そして園内各所に文学碑が建っている。こんなに多い場所も珍しい。入り口においてある園の案内図に、碑の紹介がある。「いろは」順に「や」まである。29カ所である。そのうちいくつかを載せておく。
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最初から順に、芭蕉「春もやや」の碑、其角堂永機句碑、二代河竹新七追善狂言塚、山上憶良秋の七草の歌碑、月岡芳年翁之碑ということになる。まあ書いたからと言って、よく判らないことは変わりない。他に聞いたこともない俳人の句碑がいっぱいある。最近のものじゃなくて、古びていて江戸時代のものも多そうだ。園内には最後に載せる写真の「御成屋敷」という建物がある。ここは場所を借りることが出来る。(僕は何度か利用したことがある。)
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他に売店「さはら」があって、なんと創始者の佐原家がずっとやってるから驚き。今の当主は、かつて定時制高校時代に地域代表としていろいろ協力して貰った思い出がある。
まずは10月初めに行った向島百花園。もとをたどれば江戸時代に行き着く由緒ある庭園だ。明治になって荒廃し、昭和初期に東京市が整備したが、今度は東京大空襲で大被害を受けた。その後再び整備され、今は国の史跡、名勝に指定されている。東武線東向島(旧玉ノ井)駅から徒歩7分。家から近いので、学生時代から何度も行っている。一時は近くの学校に勤務していたが、だからといって何度も行くわけじゃない。東京有数の歴史・文学の散歩コースだから、そのうち散歩しようと思っていた。
百花園は春の梅、秋の萩が名物とされる。今回は有名な「萩のトンネル」がほんのちょっと花が残っていた。それもいいんだけど、今回思ったのは「借景としてのスカイツリー」がいいこと。「とうきょうスカイツリー」駅から2駅と完全に地元である。園内の一番奥の「桑の茶屋跡」まで行くと、ちょっと小高いところから池越しにスカイツリーが見える。これが一番「映える」情景なんじゃないか。
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池の周りはやはり写真的に面白い。今はススキが伸びていて面白い。池周辺を少し。
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有名な「萩のトンネル」はこんな感じ。最盛期は終わってた。よく判らないと思うけど。
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向島百花園は「庭園美を味わう」場所ではない。江戸後期の文化文政時代、都市文化の発展する中「文人墨客のサロン」だった場所なのである。1804年に、骨董商佐原鞠塢(さはら・きくう)が開園し、画家の酒井抱一が命名した。大田南畝(蜀山人)などが集い、春秋の七草など詩想を呼ぶ花々を植え、池を作り碑を立てた。そんな「人文的景観」を愛でて風流を感じる場所なのだ。
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今でも季節になれば、「月見の会」「虫聞きの会」などが開かれ、夏は朝顔展が開かれる。下町の文化交流の場所として生きている。江戸野菜の一種「寺島なす」も植わっていた。周辺は雑然とした住宅街になっているが、よく危機を乗り越えて続いて来たと思う。上の最初の写真は入り口のようす。
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そのような「歴史を感じ風流を愛でる」心意気で回らないと、上の写真のような園内を回って「雑草園」かなんて悪口を言いかねない。なんか草が生い茂って昔のイメージと違うと言ってた人がいたけど、まあ季節によると思うけど、ここはこのような場所なんだと思う。そして園内各所に文学碑が建っている。こんなに多い場所も珍しい。入り口においてある園の案内図に、碑の紹介がある。「いろは」順に「や」まである。29カ所である。そのうちいくつかを載せておく。
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最初から順に、芭蕉「春もやや」の碑、其角堂永機句碑、二代河竹新七追善狂言塚、山上憶良秋の七草の歌碑、月岡芳年翁之碑ということになる。まあ書いたからと言って、よく判らないことは変わりない。他に聞いたこともない俳人の句碑がいっぱいある。最近のものじゃなくて、古びていて江戸時代のものも多そうだ。園内には最後に載せる写真の「御成屋敷」という建物がある。ここは場所を借りることが出来る。(僕は何度か利用したことがある。)
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他に売店「さはら」があって、なんと創始者の佐原家がずっとやってるから驚き。今の当主は、かつて定時制高校時代に地域代表としていろいろ協力して貰った思い出がある。