数日前、町の中で同級生に会ったら~~、「そろそろ、最後になるかもしれない同窓会をしない?」と言われました(苦笑)。
「そんなぁ~~」と、思いましたが・・・、あながち間違ってはいないかも・・・(笑)
そんな想いの中で読んだ本~~「人生の最後の日々を、穏やかに送れるように手助けする医療の大切さ」が書かれています!
「サイレント・ブレス 看取りのカルテ」 南 杏子 著
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著者の南氏は、このタイトルについて、
「静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉です。
多くの方の死を見届けてきた私は、患者や家族に寄り添う医療とは何か、自分が受けたい医療とはどんなものか考え続けてきました。
人生の最終章を大切にするための医療は、ひとりひとりのサイレント・ブレスを守る医療だと思うのです」 と書いていますが~、
そうなんです、南氏は現役の医師なんです!
プロフィールを拝見して、ご自身の体験を元にして、患者と医師の関係を、それも「終末期」の関係を書きたかった気持ちが分かりました。
【大学卒業後編集プロダクションや出版社勤務を経て、25歳で結婚。
夫の転勤に伴ってイギリスへ転居し、外国での出産を経験。
帰国後、乳幼児の病気を取材し記事を執筆した経験などから「もっと知りたい」と一念発起して、33歳、長女が2歳の時に東海大学医学部に学士編入する。
卒業後、東京都内の大学病院老年内科などで勤務した後、スイスへ転居する。
スイス医療福祉互助会顧問医などを務めて帰国後、都内の終末期医療専門病院に内科医として勤務する】
南さんは、
「死は負けではなく、ゴールなのです」とも書いています・・・。
そのゴールを、どんな風に向かえたいか・・・考えてみました。
たくさんの管や器具をつけて、点滴で栄養を送られても、「生きている」ことが幸せなのか・・・。
元気なうちは「延命治療はいりません、しないでね」と、伝えていても・・・、いざ、自分で意思が伝えられなくなったとき、家族はそれを分かってくれるのでしょうか。
(遺書として残していても、それを決断する家族の感情は苦しいかも・・・)
家族としたら、「少しでも長く息を・・・」という思いがあるかもしれません。
本人は、やり残したことがあれば、医療に頼りながらそれを済ませる時間が欲しいと思うかもしれません。
この本は、そんな重い題材ではありますが、登場人物たちのキャラクターに救われます。なので、読み終わっても暗い思いではなく、前向きに「自分の終末期を考えたい」と思わせてくれました~~。