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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「桜のような僕の恋人」~~読書感想文です。

2020-03-29 | 本と雑誌
外出の自粛が出ていなくても、真冬の寒さと強風と大雨の今日は、家に閉じこもりです(苦笑)
そんなときにするのは、読書しかありませんね(苦笑)。

今の季節にピッタリのタイトルの本を読みました~~♪
「桜のような僕の恋人」 宇山 佳佑 著


が・・・内容は、儚い恋の物語・・・なのですが、その原因が壮絶!
涙・涙で読みました(苦笑)

【美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたいがために、一度はあきらめたカメラマンとしての夢を再び目指すのです。
二人はやがて恋人同士になるのですが・・・、幸せな時間は長くは続かないのです。
美咲が、「ファストフォワード症候群」という難病を発症し、死が二人をわかれさせたのでした】

「ファストフォワード症候群 」とは、普通の人の何十倍もの早さで年老いる病です。
20歳を過ぎた頃から発症し、白髪や皺が増えたり、白内障になったり、骨粗鬆症や筋肉の衰えという、老化現象がみるみるあらわれ「早老症」といわれる、信じられないような病気です。

(昔~~、大好きな「ブラッド・ピット」が主演の映画で、この物語と反対に「年老いた姿で生まれ、赤ちゃんで死んでいく」という映画を観たことを思い出しました)

春・夏・秋・冬・新しい季節~~と、物語は、それぞれの章で、二人が過ごした季節を、あるいは別々に過ごした日々が書かれています・・・。
残された晴人が、美咲を忘れないために、二人の思い出をいつまでも残すために、心を込めてそれぞれの季節の写真を撮り続けていくだろうと思わせるラストがステキでした~~♪

写真って、その時の一コマ一コマを切り取っていて、時間が経過してその場所が変わっても、その人が変わっても、その時のままを、思い出として残してくれるんですよね~~。