3月上旬のA新聞に載っていた作家さんへのインタビュー記事で、「166回芥川賞候補作」であったという本を知りました。
その内容が「筋肉トレーニング」を扱ったものだったので、「次男の仕事にも通じるものがあるかもしれない・・・」と思い、彼に「読んでみようと思う」と、声をかけました。
「あぁっ~~その本買いましたよ」「読むんでしたらど~ぞ」と、渡してくれました(笑)
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「我が友、スミス」 石田 夏穂 著
『 会社員の女性が、運動不足の解消のためにジムに入会し筋トレに励む。
ジムのトレナーからボディビル大会への出場を勧められ、その気になって大会での入賞を目指す話です。
しかし大会は、筋トレと食事管理でひきしまった筋肉だけを争うのではなく、「女らしさ」も鍛えないと結果は残せないことで彼女は四苦八苦します。
大会での入賞をめざすためのトレーニングに励む日々の中で、彼女は「世の中の常識」に疑問を持ち始めます。
つまり、男とか女とかという固定観念ではなく、自由な何かを求め始めるのです。
そう~~「別の生き物になる」という夢~~、つまり自己を肯定して自由に生きることの大切さを学び取る物語でもあります。』
この本で、筋トレ業界のすごさとか(次男の仕事の一環を感じ取れました)、大会入賞を目指す人たちの努力のすごさ~とか、もうビックリして「へぇっ~~!」の連続でした!
が~~、私は「ジェンダー」という問題をこんな風に取り入れて、考えるように、物語が運んだことが嬉しい~~♪
石田さん、デビュー作だそうですが、応援したいと思います。
ちなみに、タイトルの「スミス」とは「スミス・マシン」という筋トレ用の器具のことだそうです~~(笑)。