タイトルと表紙の可愛いお花たち~~、それと内容紹介に「運命の恋を経て、少女たちは大人になる。女子の生き方を描いた傑作小説」と書かれていたので、パラパラとページをめくったら、「書簡のやりとり」でした。
女の子たちが夢を追うロマンチックな友情物語かと思って読み出しました(苦笑)
が・・・、もっともっと深い哀しい「LGBTQ」に通じる、心の苦悩の物語でした。
「ののはな通信」 三浦 しをん 著
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『 横浜のミッション系のお嬢様学校に通う、「野々原 茜」(のの)と、牧田 はな」の物語です。
庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌な「のの」と、
外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手な「はな」。
二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士になります。
しかし「のの」は、いつしか「はな」に対する「友情以上の気持ち」を持っていることに気がつくのです。
その気持ちを、ダメもとで「はな」にぶつけた「のの」。
そこから、二人は「密やかな恋」の道をあるくことになります。』
この物語は、二人の手紙とメールでのやりとりだけで構成されているんです!
(昭和の時代から平成の時代へと、変化する世の中で、手紙がメールに変わるのは必然ですね)
高校時代、大学時代、社会人・・・二人のそれぞれに時間の過ごし方も興味深く、最後に「はな」がすごい決断をすることにビックリ!
充実した人生の過ごし方を、考えさせられる本でした・・・(私には、もう時間が無いけど・・・苦笑)