すこし前に読んだ本のUPです。
大好きな「東野 圭吾」氏の本ですが、ミステリーではなく、こころ温まる物語です~~♪
「クスノキの番人」 東野 圭吾 著
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『 その木に祈れば、願いが叶うと言われている古い大きなクスノキ。
その番人を任された青年が、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の心情に寄り添いながら、その念の意味を知り、彼自身も成長していく物語です 』
その番人を任された青年が、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の心情に寄り添いながら、その念の意味を知り、彼自身も成長していく物語です 』
物語の主人公(クスノキの番人)は、母親が不倫をして生まれた子ということで、自身を卑下していて、夢も希望も持てない・・・。
その日その日を何とか暮らしていければいいと考え、生まれたことも価値がないと思っていたのです。
それが、母親の腹違いの姉に出会ったことで、運命が変わっていきます。
物語の中にある叔母の言葉~~、
『この世に生まれるべきでなかつた人間などいません。どこにもいません。どんな人間でも、生まれてきた理由があります 』
主人公の心に強く残ったこの言葉、私の心を強く打ちました。
新型コロナウイルス禍で、自殺者が増加傾向にある実態が明らか になったというニュースを先日見ていたので・・・。
いろいろの事情もあるのでしょうが、
「もっともっと、自分の命は大切にしてほしい!」
「困ったり悩んだりしたら、相談窓口はいくつもあります!」
「一人で考えすぎないで、周囲の人に相談してね」
貴方の周りには、貴方のことを気遣ってくれる人が必ずいます。
自分を大切に、日々を生きて欲しい!
こんなヒューマンティックな物語~~東野氏の才能に感動し、改めてファンになりました。