娘のピアノの先生は、(以前も書きましたが)夫の大学時代からの友人で、2年に1度、自作曲のライヴ演奏なんかもする方です。
子どもたちの「発表会」も2年に1度あるのですが、それとは別の「小規模なクリスマス会」を毎年行っていて。10月の終わり頃に、練習曲とはちょっと違うタイプの曲を選んで、1ヶ月半ぐらいかけてクリスマス会で弾くために練習します。習っている子どもたちと先生だけの会なのがちょっぴり残念ですが、ケーキを食べて、持ち寄りのプレゼントを交換して、曲を披露して、最後は、みんなで歌って‥という「こじんまり感」がいいなあと思っています。
娘の、今年の曲は『風の丘』。
2年生の時からのなかよしtちゃんが、9月から同じ教室に通い始めたので、すこし先輩の娘が伴奏のパートで、tちゃんがメロディを担当して、二人で連弾をすることに決りました。
『魔女の宅急便』の音楽というと、『ルージュの伝言』を思い浮かべてしまうのですが、メロディを聴いてみたら、ああこれもそうだった‥とすぐに思い出せました。
娘がピアノを習い始めた2年生の3学期、tちゃんも一緒に「体験レッスン」に行ったのですが、tちゃんの気持ちが固まらず見合わせることになりました。それから時間がたって、tちゃんが「やっぱり習いたい」ということになり、「毎日練習するのなら」とtちゃんのお母さんもOKしたのでした。
毎日、練習。tちゃんのお母さん、とても熱心な方で「それが条件」なんです、エライです。
tちゃんのレッスンの進み具合も自ずと早く‥娘rのtちゃんに対する気持ちは、感心86%、焦り14%ぐらい、といったところでしょうか。
先日、ウチで、初めて2人が合わせたところを聴いたのですが、なかなかよかったです。音が伸びやかというか、素直というか、鍵盤をタタイテ、純粋に出た音‥みたいな感じが。
ピアノ用の椅子がひとつしかなくって、高さが合う他の椅子もなかったようで。私がリビングに入って行った時「ほんとの椅子」はtちゃんに譲り、rは、ちょっと高い所の物を取る時に使う「脚立」に座っているんです。そのデコボコな雰囲気もおかしいやら、かわいいやら‥。
それで、あのメロディライン‥♪ 曲が全部完成したら、母は泣いちゃうなあと思いました‥。
昨日もレッスン日だったので、一緒に行って、先生との「合わせ」を本を読みながら聴いていたんですが、途中からおなじ箇所を何度も目で追うだけになってしまって、本を読むのやめちゃいました。
どの年頃の、どの毎日も、それはそれは貴重な時間の積み重ねなんですが。
もしできるなら、子どもらしい時代の、最後かもしれない10歳のrも、箱に入れてとっておきたいです。二人が弾く『風の丘』のBGM付きで。