トルコによるアルメニア人虐殺、という悲惨な事実を描いているわけだが、その描き方が虐殺を描いた映画中映画と、そのヒントになった画家と、映画に協力してトルコに単身映画の背景用の映像を撮りにいった青年と、そのカナダに入国しようとする時の通関担当の役人のエピソードとが交錯するといった具合に、ひどくまわりくどい。
アラン・レネが「夜と霧」で虐殺の実写映像と廃虚となったアウシュビッツを交錯させて、悲惨な出来事とその忘却とを描いたのとちょっと思わせる技法だが、映画中映画があまり迫力ないせいか虐殺そのものの重みがどうも出なくて、隔靴掻痒という感じ。
(☆☆★★)
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アラン・レネが「夜と霧」で虐殺の実写映像と廃虚となったアウシュビッツを交錯させて、悲惨な出来事とその忘却とを描いたのとちょっと思わせる技法だが、映画中映画があまり迫力ないせいか虐殺そのものの重みがどうも出なくて、隔靴掻痒という感じ。
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