朝日ホールでのドライヤー上映会にて。ある女性が乳癌の検診を受けなかったので命を縮めました、みなさんも早期発見・早期治療をという啓蒙映画。あまりに啓蒙色が強いので笑いが起こるくらい。強いて言うなら画面のバックを白で統一し、初めに弔いの鐘を鳴らして途中でいきなり墓を見せてしまうといった趣味がドライヤーらしいと言えば言える程度。
題名通り登場人物は男女二人だけ、「奇跡」同様、むりやり余計な外景など入れず、全編アパートの一室という室内劇。唯一、回想シーンで殺された男が登場するが、これが影と声だけで表現されている演出が出色。手塚真が来ていた。