prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「タイムライン」

2004年02月17日 | 映画
タイムトラベルものって原因と結果の対応がややこしいから、かなり脚本と演出が整理されていないといけないと思うのだが、抜け道の洞窟が行き止まりになっていたのが外の火薬庫の爆発で穴が開くというくだりで肝腎のその穴が開く画がすっぽぬけているといった調子の演出で、その上、出演者のなじみがないものだから誰がどうなっているのかピンと来ない。予想がつく範囲の展開だから混乱はしないが、きちんと描写として成立していない観が強い。

水によって燃焼力が高まる「ギリシャ式火薬」なんていうのが出てくるけど、あれは7~9世紀にかけコンスタンティノープルをイスラム教徒から守ったものだから、映画の舞台の14世紀とはかなりずれている。
キャレブ・デシャネルの撮影は夜戦の炎の撮り方が魅力的。
(☆☆★★★)


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