初めのうち、あまりにこちらが一応親しんでいたアーサー王伝説と違うので当惑していると、ゲルマンの森の戦いで騎士たちの行手をふさいでおいて槍ぶすまで追いかけまわすのが「七人の侍」みたいだと思って、騎士の数を数えたら七人だった。
そうしたら急に図式が見えて来て、騎士たちはもちろん侍、森に住むマーリン率いる山窩みたいな種族が農民、凶暴なゲルマンが野伏、ということになる。ラストの戦いもちゃんと狭い中で押し合いへしあいするし(そのためにバカでかい城壁をわざわざ作っている)、刀を墓標代わりに地面に突き立てるといった調子。必ずしも何の為に戦うのかはっきり理由づけられていないところも。ただし、こっちはわからないのが見ていてひっかかる。
アーサー王がローマ帝国にいわば徴兵されていたという解釈はずいぶん大胆だが、途中からローマはどこかに行ってしまう。ラストでアーサーは自由のために戦った、とナレーションがつくのだが、それだったらローマと戦わないと格好つかないのではないか。
ランスロットのナレーションで始まって、途中からまるで外れてしまうのもヘン。
あと氷上の戦闘は「アレクサンドル・ネフスキー」ばり。
鈍器みたいな刀を振り回しての戦闘だから、もう少し血腥くなりそうなのを抑えている。レーティングが上がるとマーケットが狭くなるからだろう。
(☆☆☆)
そうしたら急に図式が見えて来て、騎士たちはもちろん侍、森に住むマーリン率いる山窩みたいな種族が農民、凶暴なゲルマンが野伏、ということになる。ラストの戦いもちゃんと狭い中で押し合いへしあいするし(そのためにバカでかい城壁をわざわざ作っている)、刀を墓標代わりに地面に突き立てるといった調子。必ずしも何の為に戦うのかはっきり理由づけられていないところも。ただし、こっちはわからないのが見ていてひっかかる。
アーサー王がローマ帝国にいわば徴兵されていたという解釈はずいぶん大胆だが、途中からローマはどこかに行ってしまう。ラストでアーサーは自由のために戦った、とナレーションがつくのだが、それだったらローマと戦わないと格好つかないのではないか。
ランスロットのナレーションで始まって、途中からまるで外れてしまうのもヘン。
あと氷上の戦闘は「アレクサンドル・ネフスキー」ばり。
鈍器みたいな刀を振り回しての戦闘だから、もう少し血腥くなりそうなのを抑えている。レーティングが上がるとマーケットが狭くなるからだろう。
(☆☆☆)