実在の子供のピーターがジョニー・デップ扮するジム・バリーになつくかと思うと急に気難しくなったり、ジュリー・クリスティーの口やかましい祖母が急にバリーの芝居を見て拍手したかと思うと次の場面では突き放し、それからまたすぐ許したりで、感情の流れが唐突なところが割と目につく。
劇作家なのだからもともと言葉の産物であるバリーの夢想を映像で描くのは、とっつきやすいには違いないが、なんだか陳腐にも見える。ピーター・パンのドラマ自体が夢想と現実との相克なのを、その作者の現実と創作化とだぶらせる発想は魅力的でずいぶん期待したのだが、結果はまずまずといったところ。
デップは「妹の恋人」や「シザーハンズ」あたりのイノセントな持ち味に現実の苦味を加えた役どころ。しかし、オスカーとなると、どうだろう。
ダスティン・ホフマンのプロデューサー役は平板。このところ、役に恵まれていない感じ。
(☆☆☆★)
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劇作家なのだからもともと言葉の産物であるバリーの夢想を映像で描くのは、とっつきやすいには違いないが、なんだか陳腐にも見える。ピーター・パンのドラマ自体が夢想と現実との相克なのを、その作者の現実と創作化とだぶらせる発想は魅力的でずいぶん期待したのだが、結果はまずまずといったところ。
デップは「妹の恋人」や「シザーハンズ」あたりのイノセントな持ち味に現実の苦味を加えた役どころ。しかし、オスカーとなると、どうだろう。
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