prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

札幌中島公園の見せ物小屋

2005年01月25日 | 写真
札幌中島公園に出た見せ物小屋です。昔ながらのものは、日本で二つしか残っていません。

これからヘビの頭を齧ります。



蛇女オミネさん



ヘビ女のおミネさんが蝋燭を用意してます。融けた鑞を飲みます。


ヘビ女と、大蛇。


見せ物小屋では、呼び込む人が真打ちです。



見せ物小屋の看板。ヘビ女の由来です。



見せ物小屋の看板。



ヘビ女の因果の説明。



お姉ちゃん、うちで働かない? 給料いいわよ、とホントに言ってました。



小屋の前の人ごみ。



真打ちが、子供にヘビを触らせています。



呼び込み。



見せ物小屋の外景。



「ハウルの動く城」

2005年01月25日 | 映画
ソフィーが上り坂で息がきれたり、節々の痛みを訴えたり、呪いをかけた魔女自身が途中からしぼんだようになった姿など、割とリアルな“老い”の表現。
宮崎駿の年齢からして、老いを考えるようになって不思議はないが。

「もののけ姫」のアシタカが受けた呪い同様に、「歳をとる」ということも一種の解けない呪いと思わせる。あまり脈絡なく(一応恋心と関係あるみたいだが)若返ったり、部分的に頭が白いままだったりするあたり、“呪い”が解けておしまいというパターンをあらかじめ解体しているよう。

「ナウシカ」以降はいわゆる脚本を作らないでいきなりコンテを立てているせいか、論理的なコンストラクションより画(これが凄いのは今更いちいち言うまでもない)から来る無意識の連想法で展開していくよう。
ソフィーが帽子を作る縫い子で、魔女が使う下っぱのクリーチャーたちががなぜか皆帽子をかぶってるあたりのつながりなど、普通の作劇だったらもっと帽子の持つ意味をきちんとつけていくだろう。

ハリウッド式の制御されすぎた作り方からはみ出たスリルはある一方、意地悪く見ると作り手自身何を言いたいのかわからないまま手探りで作っていて、最後までよくわからないまま終わっている感もある。
おとぎ話の“呪いが解けて王子様の正体が現れてめでたしめでたし”のパターンのパロディなのかどうか、よくわからない終わり方。

オープニングのさまざまなパーツが組み合わさってそれぞれが動く城が霧の向こうから現れるショットは、ノルシュテインの切り紙アニメ、特に「霧の中のハリネズミ」をちょっと思わせる。

爆撃の描写が引きっぱなしの割に妙に生々しい戦争の匂いがする。
(☆☆☆★★)


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