画面はまるっきりマンガだけれど、中身は勧善懲悪ではないのだね。
最初に出てきた悪者があっさりもっと悪い奴らにやられてしまう、チャウ・シンチーは初めワルぶって出て来て最後に改心、というか変身する、スラムに住んでいた貧乏で冴えない連中の中から達人が続々と現れる、という調子で、劇中の人物の扱いが大きく変わっていて、悪玉善玉が必ずしも初めからはっきりしていない。
だからスッキリしないかというと、そんなことはなくて、クライマックスで雲が仏の姿になって、巨大な掌で問題を解決するあたり、案外マジメに仏の救いを描いている感じ。CGを多用していても、ハリウッド式とは一味違う。
チャウ・シンチーの英語名がStephen Chowというのは、なんか変な感じ。
車の中で大家の妻が刺客を威嚇する動きが、そっくりそのままブルース・リーなのが可笑しい。
長部日出雄「紙ヒコーキ通信」によると、最後の暗殺剣変じて蓮の花になる場面は、お釈迦様とその弟子が元だろうとのこと。
(☆☆☆★)
本ホームページ
カンフーハッスル (Blu-ray Disc) - Amazon
最初に出てきた悪者があっさりもっと悪い奴らにやられてしまう、チャウ・シンチーは初めワルぶって出て来て最後に改心、というか変身する、スラムに住んでいた貧乏で冴えない連中の中から達人が続々と現れる、という調子で、劇中の人物の扱いが大きく変わっていて、悪玉善玉が必ずしも初めからはっきりしていない。
だからスッキリしないかというと、そんなことはなくて、クライマックスで雲が仏の姿になって、巨大な掌で問題を解決するあたり、案外マジメに仏の救いを描いている感じ。CGを多用していても、ハリウッド式とは一味違う。
チャウ・シンチーの英語名がStephen Chowというのは、なんか変な感じ。
車の中で大家の妻が刺客を威嚇する動きが、そっくりそのままブルース・リーなのが可笑しい。
長部日出雄「紙ヒコーキ通信」によると、最後の暗殺剣変じて蓮の花になる場面は、お釈迦様とその弟子が元だろうとのこと。
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