省略法による笑い、というのは近頃珍しいのではないか。イザベル・アジャーニのワガママ女優(地でやってるわけでもないだろうが)が。シーンがとぶといかにもな勝手な行動に走っているとか。ドアを一所懸命に叩いて開けようとしたら、初めから鍵がかかっていないとか、昔のコメディの骨法を心得ている感じ。
この監督は「うず潮」でカトリーヌ・ドヌーヴにコメディ演技をさせて成功していたが、今回も深刻癖のある女優さんを笑いの方に振り向けた。
隣のおばさん客がけらけらよく笑うので、つられて笑ってしまう。でも、これ喜劇でしょ。宣伝だとそういう売り方していなかったけれど。
(☆☆☆)
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この監督は「うず潮」でカトリーヌ・ドヌーヴにコメディ演技をさせて成功していたが、今回も深刻癖のある女優さんを笑いの方に振り向けた。
隣のおばさん客がけらけらよく笑うので、つられて笑ってしまう。でも、これ喜劇でしょ。宣伝だとそういう売り方していなかったけれど。
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