村全体を作ってしまったらしいけれど、家同士が戸棚の裏などから入る秘密の通路でつながっているあたり、何やら「八つ墓村」みたいなおどろおどろしい雰囲気。息子が亡き父親の秘密を探っていくあたりも。
メイクを含めて人物の顔の造形の誇張ぶりや、狂気がかった感情表現が強烈で、原作のマンガがどんなキャラクターだったのか知らないが、昔の山上たつひこか青木雄二かといったあくの強い画を思わせる。
出エジプト記(もとはハンムラビ法典)の「目には目を」が引用されたりするが、韓国のキリスト教の定着ぶりはずいぶん日本と違う。ある種徹底的に突き詰める体質が向いているのかも。
話の大元になるカリスマの持ち主の父親役が「シルミド」の鬼軍曹役や「朱蒙(チュモン)」のチュモンの父である英雄ヘモス役のホ・ジュノ。こういう役はお任せという感じ。
(☆☆☆★)