製作・監督も兼ねたケヴィン・コスナーよりロバート・デュバルの方がビリング(配役序列)が上っていうのがおもしろい。
単純に先輩を立てたというべきか、「ポストマン」あたりのナルシズム過剰(なにしろ、ラストシーンでコスナー先生の銅像が出てくるのですよ)が抜けて、その分映画の仕上がりもまともになった。
「ダンス・ウィズ・ウルブス」について故・深沢哲也は、あれは歴史劇というべきで西部劇ではないと評していたが、これは西部劇以外の何者でもないでしょう。
風景美・スケール感、それから男の心意気とフェミニズム(昔の意味です)とみんな揃っている。
特に銃撃戦が長くて迫力あり。
(☆☆☆★★)