prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「野獣教師」

2020年04月23日 | 映画




トム・ベレンジャーの傭兵がキューバの麻薬組織の襲撃に失敗して国内に戻り、教員の恋人が不良生徒に襲われて脚を折ったのでハイスクールの代用教員(原題 The substitute=代用)として赴任するのだが、学級崩壊している教室を立て直すのではなく、校内の麻薬汚染を暴くというスジは外さない。

ベレンジャーはムチャクチャに強くて、ワルたちを制圧すると同時に恵まれた育ちではないので荒れている生徒たちの心も掴むというあたり、クサいがもっともらしい。
不良も学生の領域ではなく完全な犯罪者と割り切った扱いになっている。武装して麻薬取引に関わっているのだから当然だが。

誰が黒幕なのかは出てくると共にわかるのだが、黒幕がはめている腕時計でそれと察すると同時に、黒幕の方でもベレンジャーの手の甲の火傷に気づくといったあたり、いい感じ。





積ん読

2020年04月23日 | 
本棚にびっしり本が詰まっているのを、あれ全部読んでるのかと揶揄する発言をときどき見る気がするけれど、あたしの場合はまあ読んでいるのは半分くらい。いわゆる積ん読です。

ひとつには手元に置いておく本は読むのに手間と時間がかかる、買っておかなくては読まない本だから。割りと簡単に読める本は図書館で済ますことが多い。

手元に置いて何度も読み返すとなると、ごく限られたものになる。

で、そうやって長いこと積ん読状態になっていたのを最近やっと読み通したのが「マルコムX自伝」。1992年に公開された映画「マルコムX」に合わせて出版されたのを買うだけ買っておいてやっと読めた。

自伝といってもインタビュー・構成は「ルーツ」アレックス・ヘイリーによるもの。
聞き書き、それもテープレコーダー(当時は録音機といえばそれだった)を回さないで耳で聞いて覚えたものを書き起こし、あとでマルコムが読んで修正するという手順を踏んだ。

機械的に録音されていると思うと警戒して話さないようなことも、人と人同士で話すと口がほぐれるというところもあったらしい。

マルコムの大きな転機が刑務所で大量の本を読みまくって勉強したことだというのが面白い。




4月22日のつぶやき

2020年04月23日 | Weblog