いくつかの時制が同時並行して描かれ、大きくシュー・グァンハンと清原果耶のふたりと、それぞれの過去と現在に属する。
過去と現在としたけれど、映画では両方とも現在進行形なのであって、過去をノスタルジックにかっこに入れるわけではない。
台湾も日本も基本鄙びたロケーションで、都会は台北くらい。
岩井俊二の「LOVE LETTER」が北京語だと「情書」となるのがなんだかおかしい。
役の上の設定では清原果耶の方が年上なのだが、実年齢は逆だし、落ち着いて見える。時制が複雑に交錯する上、片方は遡り片方は急激に流れるという具合に時制は現在であり過去でもある。