猿(字幕ではエイプと訳していた)ではない人間の出番が途中からで、Netflixの「ウィッチャー」に出ている他はキャリアの浅いフレイヤ・アーランという22歳の女優さんが演っているのだがあまり馴染みはなく、顔がわかるのはウィリアム・H・メイシーだけ。
猿の世界へのブリッジ役の人間の役者(かつてはチャールトン・ヘストンとかが演っていた)を配さないで作られたのは、ほぼ初めてではないか。
乏しい知識を動員してここはモーションキャプチャーを使っているのだろうけれど光が当たっているように見せるのはやはり光の効果をデジタルで作っているのだろうなとか、水に濡れるところはどう画像処理しているのかと考えだすと面倒になって投げ出す繰り返し。エイプスーツを使った方が楽ではないかと思うカットもある(使ってないとは限らないが)。
何も考えずに見ていられればいいのだが、考えないというのも難しい。
チンパンジーとオランウータンとゴリラが別々の部族として生きているという設定。一番の最初の「猿の惑星」では混ざっていた。
猿(ゴリラ)が人間を狩るシーンの音楽は、明らかに第一作のジェリー・ゴールドスミスのパーカッションを多用した音楽のもじり。
猿と人間の立場が逆転しているのが「意外性」としてではなく、人間が今みたいに自然に反する行為をしていれば必然的にそうなるという捉え方に移行している。
今さらだが、明らかに続きを想定した終わり方。
2時間25分もあるもので、後半トイレに立ったのであろう客がかなりいた。困ったものです。