九龍城砦の壮大緻密なセットが目を奪う。
上下方向にも立体的に伸びているのだから、迷路のようというのも足りない。
しかしおそらく実在した建築物なのだから今はない幻想を想像させてやまない。
主人公陳洛軍が城砦で見つけた三人の仲間はとっぴな連想か知らないが三国志を思わせたりする。
気功を操る敵とはいえ一人の敵に四人がかりでよってたかってというのは「プロジェクトA」のクライマックスが敵ひとりに三人がかりだったのと通じて、不思議と卑怯と思わせないのは、それだけ敵が強いせいもあるが、カオスそのものが相手という趣があるからかもしれない。